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恋せよ乙女 ~レッスン編 (8)
2010.01.26 Tue
亮的には、恋人が自分とのセックスのためにいろいろ勉強してがんばってくれたら、とっても嬉しいし、すごく燃えるけど、祐介はどうなんだろう。
まず祐介は、いろんなことをしてセックスを楽しみたいとか、そういうタイプではない気がする。
そりゃ、自分のためにがんばってくれる恋人を歓迎しないことはないだろうけど、和衣が考えているようなテクニックが…とかそういうことへの関心は薄そうだ。
和衣に何もしなくていいようなことを言うってことは、祐介自身が相手に尽くす感じのほうが好きなんだろう。
(俺だったら、いろいろしてくれるように仕込むけどなぁ)
亮はぼんやりとそんなことを思う。
セックスに対しての知識が少ない睦月は、覚えたての快感にすぐに溺れるから、亮がこうしてほしい、て言ったら、わりと何でもすぐにしてくれる。
もちろん無理やり何かさせることはないし、睦月のあの性格だ、嫌なことは絶対に嫌と言うから、バランスは取れていると思う。
要は、そういうことだ。
相手のしてほしいことをしてあげられたり、それが嫌だったら嫌と言えたり、してほしくないことをやらなかったり。
別にセックスにおいてだけでなく、普段からだってそう。恋人として、素直で自然なあり方だ。
「だから、お前がしてやりたいって思うなら、やってみればいいし、祐介がヤダつったら、やめりゃいいんだよ」
和衣が、祐介から一方的に与えられるだけじゃなくて、本当は自分ももっとしてあげたい、て思っているなら、それを伝えなければ始まらない。
1人で悩んで、亮に相談なんかしている場合ではないのだ。
「んー…うん、亮、ありがと」
「どーいたしまして」
亮は、羞恥プレイのごとく女性誌を買ってやった以外、特に何かしてやった覚えもない。
和衣のありがとうは、雑誌を買ってくれたことではなくて(亮的にはこちらを感謝してもらいたいのだが)、相談に乗ってくれてありがとう、ということなのだろうが、亮にしたら、あんなの相談のうちにも入らない。
思い込んだら一直線の幼馴染みは、すぐに何でも深刻に考えがちだけれど、そんなことでダメになるような関係ではないことは、本当は和衣自身が一番よく分かっているはずだ。
「次のとき、がんばってみるね」
「あー、はいはい。…あ、間違ってもその報告はいらねぇから」
和衣のことだ、うっかり口走りかねないと、亮は念のため忠告しておいた。
「じゃあ、1つ大人になった和衣に、亮くんがいいこと教えてあげよう」
「ぅん?」
亮は机のところにあるパソコンの電源を入れ、まだ床に転がったままの和衣に手招きした。
「ここ、ここ」
ネットに接続した亮は、何やら検索して、何かのホームページを開いた。
何かの施設のサイトのようだが、和衣はまだよく分からなくて、ジッと画面を見つめている。
「ん? 亮?」
「このラブホ、結構よかったから」
「………………。………………はぁっ!? なっ…何言って…!」
亮の言葉が脳内の隅々にまで行きわたった途端、和衣は顔を真っ赤にして声を張り上げた。
まず祐介は、いろんなことをしてセックスを楽しみたいとか、そういうタイプではない気がする。
そりゃ、自分のためにがんばってくれる恋人を歓迎しないことはないだろうけど、和衣が考えているようなテクニックが…とかそういうことへの関心は薄そうだ。
和衣に何もしなくていいようなことを言うってことは、祐介自身が相手に尽くす感じのほうが好きなんだろう。
(俺だったら、いろいろしてくれるように仕込むけどなぁ)
亮はぼんやりとそんなことを思う。
セックスに対しての知識が少ない睦月は、覚えたての快感にすぐに溺れるから、亮がこうしてほしい、て言ったら、わりと何でもすぐにしてくれる。
もちろん無理やり何かさせることはないし、睦月のあの性格だ、嫌なことは絶対に嫌と言うから、バランスは取れていると思う。
要は、そういうことだ。
相手のしてほしいことをしてあげられたり、それが嫌だったら嫌と言えたり、してほしくないことをやらなかったり。
別にセックスにおいてだけでなく、普段からだってそう。恋人として、素直で自然なあり方だ。
「だから、お前がしてやりたいって思うなら、やってみればいいし、祐介がヤダつったら、やめりゃいいんだよ」
和衣が、祐介から一方的に与えられるだけじゃなくて、本当は自分ももっとしてあげたい、て思っているなら、それを伝えなければ始まらない。
1人で悩んで、亮に相談なんかしている場合ではないのだ。
「んー…うん、亮、ありがと」
「どーいたしまして」
亮は、羞恥プレイのごとく女性誌を買ってやった以外、特に何かしてやった覚えもない。
和衣のありがとうは、雑誌を買ってくれたことではなくて(亮的にはこちらを感謝してもらいたいのだが)、相談に乗ってくれてありがとう、ということなのだろうが、亮にしたら、あんなの相談のうちにも入らない。
思い込んだら一直線の幼馴染みは、すぐに何でも深刻に考えがちだけれど、そんなことでダメになるような関係ではないことは、本当は和衣自身が一番よく分かっているはずだ。
「次のとき、がんばってみるね」
「あー、はいはい。…あ、間違ってもその報告はいらねぇから」
和衣のことだ、うっかり口走りかねないと、亮は念のため忠告しておいた。
「じゃあ、1つ大人になった和衣に、亮くんがいいこと教えてあげよう」
「ぅん?」
亮は机のところにあるパソコンの電源を入れ、まだ床に転がったままの和衣に手招きした。
「ここ、ここ」
ネットに接続した亮は、何やら検索して、何かのホームページを開いた。
何かの施設のサイトのようだが、和衣はまだよく分からなくて、ジッと画面を見つめている。
「ん? 亮?」
「このラブホ、結構よかったから」
「………………。………………はぁっ!? なっ…何言って…!」
亮の言葉が脳内の隅々にまで行きわたった途端、和衣は顔を真っ赤にして声を張り上げた。
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