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恋せよ乙女 ~レッスン編 (7)
2010.01.25 Mon
「カズ?」
「なっ…亮、バッカじゃねぇの!」
「はぁ? 教えろっつったの、お前だろ」
「だからって何で亮のっ…」
咥えなきゃ…と続けそうになって、和衣は慌てて口を噤んだ。
いくら頭の中が慌てふためいていても、そんなこと口走れないと思考回路が判断したらしい。
「だって言って分かるもんでもなくね?」
「でも亮のっ…するなんて。祐介にだってしてあげたことないのに…」
「だから、させねぇっつの!」
うまい下手の問題でなく(絶対にうまくはないと思うが)、間違っても、親友からそんなサービスなんて受けたくはない。
「じゃーどうすればいいわけ!?」
「お前がキレんな!」
「だってぇ!」
それでも食い下がる和衣に、亮はほとほと困り果てる。
先ほどの和衣の話では、よく睦月に相談しているようだが、あの気の短い睦月がよく付き合っているものだ。
(あー面倒くせっ!)
必死の和衣には悪いが、本気で面倒くさくなってくる。
和衣のこの性格は今に始まったことでないし、昔からよく知ってはいるけれど、でもやっぱり面倒くさい。
「亮ー!」
「…………。つーかさ、じゃあ、俺がしてやろっか?」
だから、ほんのちょっと、からかうくらいのつもりだった、のに。
「………………。…………rグchks@%g;ヵhtl、kmjhgr…!!!???」
何のこと? と首を傾げた和衣に、亮がすっごくエロい顔で、ベロッと赤い舌を覗かせれば、和衣は言葉にもなっていない意味不明な声を発して、思い切り後退った。
こんなときに限って和衣は、しっかりと真に受けてしまったようだ。
「や、や、やっ…ヤダ、そんなのっ!!」
「バカ、冗談に決まってんだろ!」
頼まれたって、そんなことするわけがない。
パコンと頭を叩かれて、和衣はようやく亮のタチの悪い冗談に気付いたようで、情けない顔でホッと息をついた。
「亮のバカ…バカバカバカー…」
「うっせぇ」
ズリズリと元の位置まで戻ってきた和衣は、クッタリとテーブルの上に頭を乗せた。
「亮ー、俺がんばれるかなぁ…?」
「知らねぇよ。いいじゃん、お前がやりたいと思ったことやってみて、祐介がヤダっつったら次からやらなきゃいいんだから」
「でも祐介にヤダとかって拒否られたら、しばらく立ち直れないかも、俺…」
もしくは祐介のことだ。嫌だと思っていても、それを和衣には言わないかもしれない。
そんな状況がずっと続いて、しまいには和衣自身に嫌気が……
「だから妄想だけで落ち込むなよ」
想像だけで、絶望的なほど暗い顔をする和衣に、亮はよしよしとその頭を撫でてやる。
「なっ…亮、バッカじゃねぇの!」
「はぁ? 教えろっつったの、お前だろ」
「だからって何で亮のっ…」
咥えなきゃ…と続けそうになって、和衣は慌てて口を噤んだ。
いくら頭の中が慌てふためいていても、そんなこと口走れないと思考回路が判断したらしい。
「だって言って分かるもんでもなくね?」
「でも亮のっ…するなんて。祐介にだってしてあげたことないのに…」
「だから、させねぇっつの!」
うまい下手の問題でなく(絶対にうまくはないと思うが)、間違っても、親友からそんなサービスなんて受けたくはない。
「じゃーどうすればいいわけ!?」
「お前がキレんな!」
「だってぇ!」
それでも食い下がる和衣に、亮はほとほと困り果てる。
先ほどの和衣の話では、よく睦月に相談しているようだが、あの気の短い睦月がよく付き合っているものだ。
(あー面倒くせっ!)
必死の和衣には悪いが、本気で面倒くさくなってくる。
和衣のこの性格は今に始まったことでないし、昔からよく知ってはいるけれど、でもやっぱり面倒くさい。
「亮ー!」
「…………。つーかさ、じゃあ、俺がしてやろっか?」
だから、ほんのちょっと、からかうくらいのつもりだった、のに。
「………………。…………rグchks@%g;ヵhtl、kmjhgr…!!!???」
何のこと? と首を傾げた和衣に、亮がすっごくエロい顔で、ベロッと赤い舌を覗かせれば、和衣は言葉にもなっていない意味不明な声を発して、思い切り後退った。
こんなときに限って和衣は、しっかりと真に受けてしまったようだ。
「や、や、やっ…ヤダ、そんなのっ!!」
「バカ、冗談に決まってんだろ!」
頼まれたって、そんなことするわけがない。
パコンと頭を叩かれて、和衣はようやく亮のタチの悪い冗談に気付いたようで、情けない顔でホッと息をついた。
「亮のバカ…バカバカバカー…」
「うっせぇ」
ズリズリと元の位置まで戻ってきた和衣は、クッタリとテーブルの上に頭を乗せた。
「亮ー、俺がんばれるかなぁ…?」
「知らねぇよ。いいじゃん、お前がやりたいと思ったことやってみて、祐介がヤダっつったら次からやらなきゃいいんだから」
「でも祐介にヤダとかって拒否られたら、しばらく立ち直れないかも、俺…」
もしくは祐介のことだ。嫌だと思っていても、それを和衣には言わないかもしれない。
そんな状況がずっと続いて、しまいには和衣自身に嫌気が……
「だから妄想だけで落ち込むなよ」
想像だけで、絶望的なほど暗い顔をする和衣に、亮はよしよしとその頭を撫でてやる。
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