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恋せよ乙女 ~レッスン編 (3)
2010.01.21 Thu
何が悲しくて、今さら雑誌でセックスのテクニックを学ばなければならないのか。
男はセックスにおいて、自分のテクニックを重視したがる傾向はあるらしいが、けれど和衣の買った……いや、買ってもらった雑誌は女性誌で。もちろん内容も女性向け。
テクニックもマナーも、女性に対しての指南ということになる。
(…それを、コイツが読んで、勉強すんの?)
確かに祐介と和衣のセックスは、和衣のほうがネコ――――つまり男女のセックスに置き換えれば、女性役をやっている。
とはいえ、和衣だって間違いなく男なわけで、テクニックだろうと雰囲気だろうと、自分がいいと思うことは恐らく、祐介だって嫌がりはしないだろうに。
「でも俺、亮とかショウちゃんと違って、そんなに経験多くないから…。祐介にも、ちゃんと気持ちよくなってもらいたいし」
ほんのりと頬を染めてそう言った和衣は、まさに乙女の顔をしている。
「ねーぇー、亮はどうなの? むっちゃんとのセックス」
「はぁっ?」
部屋の中央にあるローテーブルのところにちょこんと座った和衣は、相手にするまいと、そことは離れた自分のベッドに腰を下ろした亮に、思い切って尋ねてみれば、亮は驚いてベッドから飛び降りた。
「だって気になるじゃん。むっちゃん最近、面倒がって、あんま話聞いてくんないし」
「はぁ? お前、睦月とどんな話してるわけ?」
「えーいろいろ?」
和衣の口から聞き捨てならないセリフが飛び出して、亮は内心穏やかではない。
睦月がセックスについて何か話すとすれば、当然亮とのことになるわけで、自分の知らないところで一体何が話されているというのか。
和衣の話なんか聞く気もなかったが、一体どういうことなのかと、亮も和衣の隣に、膝を突き合わせるように座った。
「だってー、何かいろいろ相談したいじゃん。むっちゃんが一番話しやすいんだもん」
何しろ睦月とは、一緒にゲイDVDを見た仲だ。
蒼一郎にもいろいろお世話にはなっているが、彼は師匠だから(和衣が勝手に格付けしているだけだが)、やっぱり睦月のほうへと行ってしまう。
「ね、ね、それでどうなの? むっちゃんと」
「いや、何でそれをお前に教えねぇといけねぇの? てか、睦月から何聞いてんの?」
「むっちゃんねぇ、自分たちのことは、あんま教えてくんないんだよー。こういうときどうする? て聞いても、自分で考えろって言うしー」
それを聞いて、亮は少しホッとする。
自分たちのセックスについて、いくら親友とはいえ、あれこればらされるのは、ちょっと気まずい。
「ねぇねぇ、亮たちどうなのー? 教えてよぉ」
「言うかよ。お前だって言えねぇだろ? 祐介とどうやってんのかなんて」
「そうだけどぉ…。でも何かいろいろ知らないと、今のままでいいのかも分んないじゃん。ダメなセックスして、祐介に嫌われたくない…」
「いやいや、そんなんで嫌いになるとか、ないんじゃね?」
お互い同意のうえでするセックスに、いいもダメもない気がする。
ましてや祐介が、そんなことで和衣のことを嫌いになるなんて。
「でも、いろいろ出来たほうが嬉しいんでしょ? 亮だってそういうほうが好きでしょ?」
「俺と比べんなよ」
和衣の言う、"いろいろ出来たほうが嬉しい"かどうかなんて人それぞれで、確かに亮はそういうセックスが好きだったけれど、あまり経験のない睦月とする今のセックスだって、十分気持ちいいし、満足している。
昔はフリーだったら遊びでセックスもしたけれど、どんなにテクニックを持った相手でも、本当に好きな人とするセックスには、やっぱり敵わないと思う。
男はセックスにおいて、自分のテクニックを重視したがる傾向はあるらしいが、けれど和衣の買った……いや、買ってもらった雑誌は女性誌で。もちろん内容も女性向け。
テクニックもマナーも、女性に対しての指南ということになる。
(…それを、コイツが読んで、勉強すんの?)
確かに祐介と和衣のセックスは、和衣のほうがネコ――――つまり男女のセックスに置き換えれば、女性役をやっている。
とはいえ、和衣だって間違いなく男なわけで、テクニックだろうと雰囲気だろうと、自分がいいと思うことは恐らく、祐介だって嫌がりはしないだろうに。
「でも俺、亮とかショウちゃんと違って、そんなに経験多くないから…。祐介にも、ちゃんと気持ちよくなってもらいたいし」
ほんのりと頬を染めてそう言った和衣は、まさに乙女の顔をしている。
「ねーぇー、亮はどうなの? むっちゃんとのセックス」
「はぁっ?」
部屋の中央にあるローテーブルのところにちょこんと座った和衣は、相手にするまいと、そことは離れた自分のベッドに腰を下ろした亮に、思い切って尋ねてみれば、亮は驚いてベッドから飛び降りた。
「だって気になるじゃん。むっちゃん最近、面倒がって、あんま話聞いてくんないし」
「はぁ? お前、睦月とどんな話してるわけ?」
「えーいろいろ?」
和衣の口から聞き捨てならないセリフが飛び出して、亮は内心穏やかではない。
睦月がセックスについて何か話すとすれば、当然亮とのことになるわけで、自分の知らないところで一体何が話されているというのか。
和衣の話なんか聞く気もなかったが、一体どういうことなのかと、亮も和衣の隣に、膝を突き合わせるように座った。
「だってー、何かいろいろ相談したいじゃん。むっちゃんが一番話しやすいんだもん」
何しろ睦月とは、一緒にゲイDVDを見た仲だ。
蒼一郎にもいろいろお世話にはなっているが、彼は師匠だから(和衣が勝手に格付けしているだけだが)、やっぱり睦月のほうへと行ってしまう。
「ね、ね、それでどうなの? むっちゃんと」
「いや、何でそれをお前に教えねぇといけねぇの? てか、睦月から何聞いてんの?」
「むっちゃんねぇ、自分たちのことは、あんま教えてくんないんだよー。こういうときどうする? て聞いても、自分で考えろって言うしー」
それを聞いて、亮は少しホッとする。
自分たちのセックスについて、いくら親友とはいえ、あれこればらされるのは、ちょっと気まずい。
「ねぇねぇ、亮たちどうなのー? 教えてよぉ」
「言うかよ。お前だって言えねぇだろ? 祐介とどうやってんのかなんて」
「そうだけどぉ…。でも何かいろいろ知らないと、今のままでいいのかも分んないじゃん。ダメなセックスして、祐介に嫌われたくない…」
「いやいや、そんなんで嫌いになるとか、ないんじゃね?」
お互い同意のうえでするセックスに、いいもダメもない気がする。
ましてや祐介が、そんなことで和衣のことを嫌いになるなんて。
「でも、いろいろ出来たほうが嬉しいんでしょ? 亮だってそういうほうが好きでしょ?」
「俺と比べんなよ」
和衣の言う、"いろいろ出来たほうが嬉しい"かどうかなんて人それぞれで、確かに亮はそういうセックスが好きだったけれど、あまり経験のない睦月とする今のセックスだって、十分気持ちいいし、満足している。
昔はフリーだったら遊びでセックスもしたけれど、どんなにテクニックを持った相手でも、本当に好きな人とするセックスには、やっぱり敵わないと思う。
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