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落下星 (46)
2009.10.20 Tue
「あ、そう言えば、亮あのね、聞いてー」
体の向きを変えて、亮のほうを向く。
胸に頭を乗せて、ぴっとりと寄り添って。
「何かさ、最初に亮がさ、信じてて、て言ったじゃん? 何かそれ、ちょっと分かった……かも」
「えっ」
急な言葉に驚いて、亮は抱き寄せていた体を離して、睦月のほうを見た。
けれど睦月は、バスタブの底から湧き上がってくる細かな気泡を、ただ見つめていた。
「いや、分かんないけど…」
「分かんないけど、分かった?」
「エッチしてるときね、俺も亮のこと、好きだなぁ、て思ったの。好きだから…、何か怖くなかったし、好きだって思ったし、だから分かんないけど、亮が言いたかったの、そういうことなのかな、て! す…好きだから抱くとか、」
恥ずかしさからか、最後のほうは一気にまくし立てて、睦月は泡立った水面をバシャバシャと叩いた。
男同士のセックスなんて気持ち悪いと言われて、祐介にそんなことはないと、何度言われても、理解できなくて。
亮は、気持ち悪いなんて思ってないことを証明してあげると言ったし、それだけじゃなくて、睦月のこと好きだから抱くんだって言った。
そのことが、亮に抱かれて、睦月はようやく分かった気がした。
好きだから。
好きな人と1つになる行為に、気持ち悪いなんてこと、あるはずもなくて。好きだからこそ、1つになりたいと思えるんだってこと。
「伝わった?」
「ちょっ、ちょっとだけどっ…」
「ちょっとでもいいよ」
顔を上げてくれない睦月を、もう1度腕に抱き止める。
睦月は大人しく抱かれているけれど、やはり恥ずかしいらしく、顔を背けたままだ。
「…ねぇ亮。俺らってさ、エッチする前と、何か変わった?」
ふと口を突いて出た言葉に、睦月自身も驚いた。
でもそれは、聞きたかったこと。
何も変わってない、なんてことは、ない。でも、何が変わったの?
「うーん、どうかな。俺は前より睦月のこと、好きになったけどね」
月並みなことを言うようだけれど、でもそれは本当のこと。
何か変わったとすれば、前よりも"好き"が増えたと思う。より強く睦月のことを信じられるようになった。
「好きに? 前より?」
「うん。好きで睦月のこと抱いたけど、もっと好きになった。…恥ずかしいこと言ってる? 俺?」
「…ちょっとね」
苦笑しながらも、睦月は今の亮の言葉を頭の中で繰り返した。
前よりも、もっと好きになった、て。
体の向きを変えて、亮のほうを向く。
胸に頭を乗せて、ぴっとりと寄り添って。
「何かさ、最初に亮がさ、信じてて、て言ったじゃん? 何かそれ、ちょっと分かった……かも」
「えっ」
急な言葉に驚いて、亮は抱き寄せていた体を離して、睦月のほうを見た。
けれど睦月は、バスタブの底から湧き上がってくる細かな気泡を、ただ見つめていた。
「いや、分かんないけど…」
「分かんないけど、分かった?」
「エッチしてるときね、俺も亮のこと、好きだなぁ、て思ったの。好きだから…、何か怖くなかったし、好きだって思ったし、だから分かんないけど、亮が言いたかったの、そういうことなのかな、て! す…好きだから抱くとか、」
恥ずかしさからか、最後のほうは一気にまくし立てて、睦月は泡立った水面をバシャバシャと叩いた。
男同士のセックスなんて気持ち悪いと言われて、祐介にそんなことはないと、何度言われても、理解できなくて。
亮は、気持ち悪いなんて思ってないことを証明してあげると言ったし、それだけじゃなくて、睦月のこと好きだから抱くんだって言った。
そのことが、亮に抱かれて、睦月はようやく分かった気がした。
好きだから。
好きな人と1つになる行為に、気持ち悪いなんてこと、あるはずもなくて。好きだからこそ、1つになりたいと思えるんだってこと。
「伝わった?」
「ちょっ、ちょっとだけどっ…」
「ちょっとでもいいよ」
顔を上げてくれない睦月を、もう1度腕に抱き止める。
睦月は大人しく抱かれているけれど、やはり恥ずかしいらしく、顔を背けたままだ。
「…ねぇ亮。俺らってさ、エッチする前と、何か変わった?」
ふと口を突いて出た言葉に、睦月自身も驚いた。
でもそれは、聞きたかったこと。
何も変わってない、なんてことは、ない。でも、何が変わったの?
「うーん、どうかな。俺は前より睦月のこと、好きになったけどね」
月並みなことを言うようだけれど、でもそれは本当のこと。
何か変わったとすれば、前よりも"好き"が増えたと思う。より強く睦月のことを信じられるようになった。
「好きに? 前より?」
「うん。好きで睦月のこと抱いたけど、もっと好きになった。…恥ずかしいこと言ってる? 俺?」
「…ちょっとね」
苦笑しながらも、睦月は今の亮の言葉を頭の中で繰り返した。
前よりも、もっと好きになった、て。
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