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落下星 (44)
2009.10.18 Sun
「亮のバカー。バカバカバカバカー!」
ラブホテルの、広くておしゃれなバスルーム。
たっぷりとお湯を溜めたバスタブに、すっかりご機嫌を損ねている睦月と一緒に身を沈めれば、睦月はバカバカ~と喚き散らしながら、力の入らないこぶしでポコポコと亮の腕やら胸を叩いてくる。
「だからゴメンて、むっちゃん…」
「むっちゃんとか言うな~! 亮のくせにぃ~!!」
「わかっ…分かったから…! お湯零れる!」
睦月がジタジタするたび、バスタブからもったいないくらいにお湯が零れていって、亮は逆効果だと知りながら睦月の体を抱き竦めれば、案の定、睦月は「触んな、バカ~」とますます暴れ出す。
それでも睦月が亮を置いて出て行かないのは、激しいセックスの結果、足腰が立たなくなってしまったからで、バスルームまで来れたのも、亮のお姫様抱っこがあってのことだった。
もちろん睦月は、最初と同様、一緒に入ることには激しく抵抗したのだが、動けないのでは逃げ出す術もなく、結局2人で入るはめになってしまったのだ。
「うぅ~…」
「ゴメンね、睦月。まさか立てなくなるとか思わなくて…」
だってそんなの、本気でマンガの中だけのことだと思っていた。
というか、現実にあったとしても、もっと年を取って足腰が弱くなって来てからとかのことかと思っていたのに。
勢いで第2ラウンドまで進んでしまった後、クタクタになった睦月が、シャワーを浴びるためにベッドから降りようとした次の瞬間、ふと姿を消した。
這いずるようにベッドの上を移動する睦月を見守っていた亮は、思わず「はっ!?」と大きな声を上げてしまった。だって本当に、急に姿が見えなくなってしまったのだ。
慌ててベッドの下を見れば、そこには唖然とした顔でへたり込んでいる睦月の姿。
『……立てない…。足、力入んないんだけど…』
ベッドの上から覗き込む亮に、睦月は呆然とそう告げた。
睦月は姿を消したのではなく、立とうとしても立てなくて、ベッドの下にペタンと座り込んでしまっていたのだ。
亮は慌てて睦月を抱き上げ、バスルームまで連れて行き、今度こそ1人で入る! と言う睦月に、責任持ってお風呂入れてあげるから! と強制的に一緒に入って来て――――そして今に至る。
亮は言葉どおり、責任持って睦月を風呂に入れてあげるつもりらしく、甲斐甲斐しく頭と体を洗ってあげ、力の入らない体を抱いてバスタブにも浸けてあげたのだが、そんな亮の努力も空しく、睦月のご機嫌はなかなか直らない。
「あー、ホラ、お風呂の中、ライト点くよ?」
「…ぅ?」
必死に場を取り繕おうとがんばる亮が、バスルームの照明を落とし、ライトのスイッチを入れると、カクテルライトがバスタブの中を照らした。
「あっ、すっげ!」
ムードの漂う色で照らし出されたバスタブに、睦月は物珍しさからか、キャーすご~い! と、パシャパシャお湯を波立たせる。
意外と単純な睦月は、今までの亮の苦労は何だったのかと思うくらいあっさりと上機嫌になって、すごいすごい、と亮にくっ付いてきた。
それにしても、睦月の機嫌が直ったのはいいけれど、
(そんなに無邪気にくっ付かれると…)
ようやく治まった、亮の男としての部分が、また反応してしまいそうになる。
けれど、もしここで同じ過ちを繰り返してしまえば、当分睦月の機嫌は地の底を這うに違いない(睦月のことだ、もしかしたら、絶交! とか言いかねない)。
ラブホテルの、広くておしゃれなバスルーム。
たっぷりとお湯を溜めたバスタブに、すっかりご機嫌を損ねている睦月と一緒に身を沈めれば、睦月はバカバカ~と喚き散らしながら、力の入らないこぶしでポコポコと亮の腕やら胸を叩いてくる。
「だからゴメンて、むっちゃん…」
「むっちゃんとか言うな~! 亮のくせにぃ~!!」
「わかっ…分かったから…! お湯零れる!」
睦月がジタジタするたび、バスタブからもったいないくらいにお湯が零れていって、亮は逆効果だと知りながら睦月の体を抱き竦めれば、案の定、睦月は「触んな、バカ~」とますます暴れ出す。
それでも睦月が亮を置いて出て行かないのは、激しいセックスの結果、足腰が立たなくなってしまったからで、バスルームまで来れたのも、亮のお姫様抱っこがあってのことだった。
もちろん睦月は、最初と同様、一緒に入ることには激しく抵抗したのだが、動けないのでは逃げ出す術もなく、結局2人で入るはめになってしまったのだ。
「うぅ~…」
「ゴメンね、睦月。まさか立てなくなるとか思わなくて…」
だってそんなの、本気でマンガの中だけのことだと思っていた。
というか、現実にあったとしても、もっと年を取って足腰が弱くなって来てからとかのことかと思っていたのに。
勢いで第2ラウンドまで進んでしまった後、クタクタになった睦月が、シャワーを浴びるためにベッドから降りようとした次の瞬間、ふと姿を消した。
這いずるようにベッドの上を移動する睦月を見守っていた亮は、思わず「はっ!?」と大きな声を上げてしまった。だって本当に、急に姿が見えなくなってしまったのだ。
慌ててベッドの下を見れば、そこには唖然とした顔でへたり込んでいる睦月の姿。
『……立てない…。足、力入んないんだけど…』
ベッドの上から覗き込む亮に、睦月は呆然とそう告げた。
睦月は姿を消したのではなく、立とうとしても立てなくて、ベッドの下にペタンと座り込んでしまっていたのだ。
亮は慌てて睦月を抱き上げ、バスルームまで連れて行き、今度こそ1人で入る! と言う睦月に、責任持ってお風呂入れてあげるから! と強制的に一緒に入って来て――――そして今に至る。
亮は言葉どおり、責任持って睦月を風呂に入れてあげるつもりらしく、甲斐甲斐しく頭と体を洗ってあげ、力の入らない体を抱いてバスタブにも浸けてあげたのだが、そんな亮の努力も空しく、睦月のご機嫌はなかなか直らない。
「あー、ホラ、お風呂の中、ライト点くよ?」
「…ぅ?」
必死に場を取り繕おうとがんばる亮が、バスルームの照明を落とし、ライトのスイッチを入れると、カクテルライトがバスタブの中を照らした。
「あっ、すっげ!」
ムードの漂う色で照らし出されたバスタブに、睦月は物珍しさからか、キャーすご~い! と、パシャパシャお湯を波立たせる。
意外と単純な睦月は、今までの亮の苦労は何だったのかと思うくらいあっさりと上機嫌になって、すごいすごい、と亮にくっ付いてきた。
それにしても、睦月の機嫌が直ったのはいいけれど、
(そんなに無邪気にくっ付かれると…)
ようやく治まった、亮の男としての部分が、また反応してしまいそうになる。
けれど、もしここで同じ過ちを繰り返してしまえば、当分睦月の機嫌は地の底を這うに違いない(睦月のことだ、もしかしたら、絶交! とか言いかねない)。
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COMMENT-FORM
くろねこ ⇒ か・かわいい・・・・・・・・・・・
なんなんですか?この睦ちゃんのかわいさ・・・。
カクテルライトで一瞬にしてご機嫌になるなんて、かわいすぎる。
亮タン振り回されっぱなし。でも、きっとそこがツボなんだろうな。
頭洗って、体洗って、抱っこしてバスタブ?父性愛に満ち溢れてる~!(^^)
こんなの子供にしかしてあげたことないよ。つれあいになんて、ついぞやったことなし(悪妻なので)
でも、亮タン、さすが若いね。底なしだね。(←何が?)
カクテルライトで一瞬にしてご機嫌になるなんて、かわいすぎる。
亮タン振り回されっぱなし。でも、きっとそこがツボなんだろうな。
頭洗って、体洗って、抱っこしてバスタブ?父性愛に満ち溢れてる~!(^^)
こんなの子供にしかしてあげたことないよ。つれあいになんて、ついぞやったことなし(悪妻なので)
でも、亮タン、さすが若いね。底なしだね。(←何が?)
- |2009.10.18
- |Sun
- |09:23
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >くろねこさん
> なんなんですか?この睦ちゃんのかわいさ・・・。
> カクテルライトで一瞬にしてご機嫌になるなんて、かわいすぎる。
やっぱりこれがむっちゃんですよね。
亮タンにしたら、ここまでの努力は…て感じですが。
うん。これがむっちゃんです(笑)
> 頭洗って、体洗って、抱っこしてバスタブ?父性愛に満ち溢れてる~!(^^)
> こんなの子供にしかしてあげたことないよ。つれあいになんて、ついぞやったことなし(悪妻なので)
うははは。
亮タン、こんな些細なことに喜びを感じちゃってます。
子ども扱いくらいが、ちょうどいいのかな(笑)
> でも、亮タン、さすが若いね。底なしだね。(←何が?)
はい!
まだ若さいっぱいでございます!
底なしです! (何が? (笑)
コメントありがとうございました!
> カクテルライトで一瞬にしてご機嫌になるなんて、かわいすぎる。
やっぱりこれがむっちゃんですよね。
亮タンにしたら、ここまでの努力は…て感じですが。
うん。これがむっちゃんです(笑)
> 頭洗って、体洗って、抱っこしてバスタブ?父性愛に満ち溢れてる~!(^^)
> こんなの子供にしかしてあげたことないよ。つれあいになんて、ついぞやったことなし(悪妻なので)
うははは。
亮タン、こんな些細なことに喜びを感じちゃってます。
子ども扱いくらいが、ちょうどいいのかな(笑)
> でも、亮タン、さすが若いね。底なしだね。(←何が?)
はい!
まだ若さいっぱいでございます!
底なしです! (何が? (笑)
コメントありがとうございました!