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落下星 (20)
2009.09.24 Thu
約束どおり、本当に汗を流すだけのシャワーをして、亮は睦月を連れてバスルームを出ると、部屋に備わっているバスローブを睦月に着せてやった。
「バスローブとか、何かセレブの人みたい」
「安いセレブだな、おい」
亮が本当にバスルームで何もしなかったのと、汗を流してサッパリしたことで、ご機嫌が回復してきたのか、睦月はようやく笑顔を見せてくれた。
「じゃあ、セレブっぽい雰囲気ついでに、ベッドまで抱っこしてってあげよっか? お姫様抱っこ」
「何それ、恥ずかし……うわっ」
「別に誰も見てないよ」
返事を貰う前に亮は睦月を抱き上げれば、一瞬、睦月は足をバタつかせて抵抗したが、大人しく亮にしがみ付いた。
亮の腕の中は、温かくて気持ちよくて、すごく安心する。
ずっとこんなだったらいいのに。
でも。
「はい、とうちゃーく」
もうずっとこのままでいいのに。
ずーっとこのままピットリくっ付いていられれば幸せなのに……部屋が広いとは言っても、バスルームからベッドまでなんて、10秒もあれば到着してしまって。
先ほど睦月が無邪気に飛び跳ねた大きなベッドに、そっと下ろされる。
でも、まだ、離れたくない。
「睦月?」
ベッドに下ろしてもまだ、亮にしがみ付いている睦月に、亮もそのままベッドに上がった。
睦月を抱き寄せたまま、寄り添うように隣に寝れば、睦月はさらに密着してきた。
亮は急かすことなく、ローブの上から睦月のボディラインに手を滑らせたり、覗く項にキスを落としたりする。そのたび、睦月はかすかな声を上げたり、ピクと体を震わせたりはするが、亮の動きを拒否することはなかった。
「むっちゃん、ギュッてしてくれるの嬉しいけどさ、ちょっと顔見せて? 睦月の顔見たい」
亮の胸に顔を押し当てたままでいるので、睦月の表情は少しも窺えない。
単に緊張しているだけ?
それともやっぱり不安で怖いの? ――――その不安は、初めての行為に対してのものだけなのか、それとも過去を蘇らせるもの?
「睦月」
「ヤ…」
「ん? や?」
甘やかすように聞き返せば、睦月は少しだけ首を横に振る。
もしかしたら睦月の中でも、この先に進みたい気持ちと、躊躇う気持ちがせめぎ合っているのかもしれない。
「亮…」
「ん? あ、やっとむっちゃんのかわいい顔、見れた」
「かわいくな…」
「かわいいよ。ね、キスしてい?」
むずかる子どものよう、睦月は首を振ってまた亮の胸に顔をうずめようとするから、その頬を押さえて自分のほうを向けさせた。
少し見つめ合ってから、睦月が抵抗しないので、そのまま唇を寄せた。
「バスローブとか、何かセレブの人みたい」
「安いセレブだな、おい」
亮が本当にバスルームで何もしなかったのと、汗を流してサッパリしたことで、ご機嫌が回復してきたのか、睦月はようやく笑顔を見せてくれた。
「じゃあ、セレブっぽい雰囲気ついでに、ベッドまで抱っこしてってあげよっか? お姫様抱っこ」
「何それ、恥ずかし……うわっ」
「別に誰も見てないよ」
返事を貰う前に亮は睦月を抱き上げれば、一瞬、睦月は足をバタつかせて抵抗したが、大人しく亮にしがみ付いた。
亮の腕の中は、温かくて気持ちよくて、すごく安心する。
ずっとこんなだったらいいのに。
でも。
「はい、とうちゃーく」
もうずっとこのままでいいのに。
ずーっとこのままピットリくっ付いていられれば幸せなのに……部屋が広いとは言っても、バスルームからベッドまでなんて、10秒もあれば到着してしまって。
先ほど睦月が無邪気に飛び跳ねた大きなベッドに、そっと下ろされる。
でも、まだ、離れたくない。
「睦月?」
ベッドに下ろしてもまだ、亮にしがみ付いている睦月に、亮もそのままベッドに上がった。
睦月を抱き寄せたまま、寄り添うように隣に寝れば、睦月はさらに密着してきた。
亮は急かすことなく、ローブの上から睦月のボディラインに手を滑らせたり、覗く項にキスを落としたりする。そのたび、睦月はかすかな声を上げたり、ピクと体を震わせたりはするが、亮の動きを拒否することはなかった。
「むっちゃん、ギュッてしてくれるの嬉しいけどさ、ちょっと顔見せて? 睦月の顔見たい」
亮の胸に顔を押し当てたままでいるので、睦月の表情は少しも窺えない。
単に緊張しているだけ?
それともやっぱり不安で怖いの? ――――その不安は、初めての行為に対してのものだけなのか、それとも過去を蘇らせるもの?
「睦月」
「ヤ…」
「ん? や?」
甘やかすように聞き返せば、睦月は少しだけ首を横に振る。
もしかしたら睦月の中でも、この先に進みたい気持ちと、躊躇う気持ちがせめぎ合っているのかもしれない。
「亮…」
「ん? あ、やっとむっちゃんのかわいい顔、見れた」
「かわいくな…」
「かわいいよ。ね、キスしてい?」
むずかる子どものよう、睦月は首を振ってまた亮の胸に顔をうずめようとするから、その頬を押さえて自分のほうを向けさせた。
少し見つめ合ってから、睦月が抵抗しないので、そのまま唇を寄せた。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
りり ⇒ むっちゃん可愛すぎる……。
……悶絶(_□_:)!!
何この可愛さ!!
亮たんたまんないっすよね?!
んも~~~~~~(コメントがただのおやじ化してる
いつもマイウェイなむっちゃん、初夜の花嫁さんはこうじゃなくっちゃ! て感じに初々しい可愛らしさです(やっぱりコメントが昭和っぽいおやじの香りがする……
何この可愛さ!!
亮たんたまんないっすよね?!
んも~~~~~~(コメントがただのおやじ化してる
いつもマイウェイなむっちゃん、初夜の花嫁さんはこうじゃなくっちゃ! て感じに初々しい可愛らしさです(やっぱりコメントが昭和っぽいおやじの香りがする……
如月久美子 ⇒ >りりさん
> ……悶絶(_□_:)!!
> 何この可愛さ!!
> 亮たんたまんないっすよね?!
いや、間違いなく堪んないす!!
むっちゃん、初々しすぎて。
> いつもマイウェイなむっちゃん、初夜の花嫁さんはこうじゃなくっちゃ! て感じに初々しい可愛らしさです(やっぱりコメントが昭和っぽいおやじの香りがする……
普段マイウェイな分、こんなときは初々しさが際立ちますよね。
でも、初夜の花嫁。
何てぴったりな表現…!!!
コメントが昭和っぽくても全然気にならない私も、昭和の女です(爆)
コメントありがとうございました!
> 何この可愛さ!!
> 亮たんたまんないっすよね?!
いや、間違いなく堪んないす!!
むっちゃん、初々しすぎて。
> いつもマイウェイなむっちゃん、初夜の花嫁さんはこうじゃなくっちゃ! て感じに初々しい可愛らしさです(やっぱりコメントが昭和っぽいおやじの香りがする……
普段マイウェイな分、こんなときは初々しさが際立ちますよね。
でも、初夜の花嫁。
何てぴったりな表現…!!!
コメントが昭和っぽくても全然気にならない私も、昭和の女です(爆)
コメントありがとうございました!