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好奇心は猫をも殺す (前編)
2009.09.02 Wed
「お邪魔しまーす…」
授業が終わって、約束どおり智紀の家にやって来れば、「どうぞー、兄ちゃんしかいないし、勝手に上がっていいよー」なんて、ちょうど出掛けるところだった智紀の弟に言われ、慶太は静まり返った家の中、そっと智紀の部屋に向かった。
「相川さーん、入りますよー?」
普段なら、出迎えるとまではいかなくとも、慶太がやって来れば顔くらい見せてくれるのに、今日は部屋のドアをノックしても返事がない。
これで、玄関で弟クンに会わなかったら、どうなることだったかと、慶太は変なところで胸を撫で下ろす。
「入りますよー?」
もう1度ノックをして、結局返事はなかったけれど、智紀の部屋以外にいる場所もないから、慶太はそっとドアを開けた。
「相川さん?」
覗いた部屋の中も静かで、少しだけ開けたドアの隙間から様子を窺えば、部屋の隅にある大きめのソファの上に丸くなっている、愛しい人の姿。
「…寝てるの?」
ドアの外から声を掛けても返事はなくて、慶太は足音を忍ばせながら室内に入れば、クッションを2つも枕代わりにした智紀が寝息を立てていた。
「何だ…」
よほどぐっすりと眠っているのか、慶太が覗き込んでもまったく起きる気配を見せない。
「相川さーん」
耳元で名前を囁いても微動だにしない智紀に、慶太のいたずら心が顔を出す。
そういえば前もこんな状況があったけれど、全然起きなかったっけ。
寝起きの悪い智紀を思い出し、慶太のいたずらは徐々にエスカレートしていく。ソファの足元にペタンと座り、柔らかい髪を撫でたり、頬に触れたり。
「ん…」
慶太の指先が襟の隙間から覗く首筋をなぞると、ピクッと智紀の体が動いて、反射的に慶太は手を引っ込めたが、智紀からの反応はそれだけだった。
「ふふ」
慶太は再び手を伸ばし、今度は静かな寝息を漏らす唇に触れる。人差し指の先で下唇を辿ると、抑えきれない欲求が湧いてくる。
(キス、したい…)
唇から手を離すと、誰に見られているわけでもないのに、キョロキョロと辺りを見回してから、慶太はそっと智紀の唇に自分の唇を重ねた。
「ふ…」
すぐにその唇は離されたけれど、何だかひどく悪いことをしているような気がして、心臓が痛いくらいドクドクと打ち付けている。
(まだ、起きてない…な)
胸の鼓動を沈めようと大きく深呼吸してから、慶太は大胆にももう1度キスをする。そして薄く開いた唇の間から、舌を差し入れた。
「…、」
さすがにこれ以上進めたら智紀が起きてしまうと、慶太が体を離そうとした瞬間、慶太の背中と後頭部に大きな手が回されて押さえ付けられた。
授業が終わって、約束どおり智紀の家にやって来れば、「どうぞー、兄ちゃんしかいないし、勝手に上がっていいよー」なんて、ちょうど出掛けるところだった智紀の弟に言われ、慶太は静まり返った家の中、そっと智紀の部屋に向かった。
「相川さーん、入りますよー?」
普段なら、出迎えるとまではいかなくとも、慶太がやって来れば顔くらい見せてくれるのに、今日は部屋のドアをノックしても返事がない。
これで、玄関で弟クンに会わなかったら、どうなることだったかと、慶太は変なところで胸を撫で下ろす。
「入りますよー?」
もう1度ノックをして、結局返事はなかったけれど、智紀の部屋以外にいる場所もないから、慶太はそっとドアを開けた。
「相川さん?」
覗いた部屋の中も静かで、少しだけ開けたドアの隙間から様子を窺えば、部屋の隅にある大きめのソファの上に丸くなっている、愛しい人の姿。
「…寝てるの?」
ドアの外から声を掛けても返事はなくて、慶太は足音を忍ばせながら室内に入れば、クッションを2つも枕代わりにした智紀が寝息を立てていた。
「何だ…」
よほどぐっすりと眠っているのか、慶太が覗き込んでもまったく起きる気配を見せない。
「相川さーん」
耳元で名前を囁いても微動だにしない智紀に、慶太のいたずら心が顔を出す。
そういえば前もこんな状況があったけれど、全然起きなかったっけ。
寝起きの悪い智紀を思い出し、慶太のいたずらは徐々にエスカレートしていく。ソファの足元にペタンと座り、柔らかい髪を撫でたり、頬に触れたり。
「ん…」
慶太の指先が襟の隙間から覗く首筋をなぞると、ピクッと智紀の体が動いて、反射的に慶太は手を引っ込めたが、智紀からの反応はそれだけだった。
「ふふ」
慶太は再び手を伸ばし、今度は静かな寝息を漏らす唇に触れる。人差し指の先で下唇を辿ると、抑えきれない欲求が湧いてくる。
(キス、したい…)
唇から手を離すと、誰に見られているわけでもないのに、キョロキョロと辺りを見回してから、慶太はそっと智紀の唇に自分の唇を重ねた。
「ふ…」
すぐにその唇は離されたけれど、何だかひどく悪いことをしているような気がして、心臓が痛いくらいドクドクと打ち付けている。
(まだ、起きてない…な)
胸の鼓動を沈めようと大きく深呼吸してから、慶太は大胆にももう1度キスをする。そして薄く開いた唇の間から、舌を差し入れた。
「…、」
さすがにこれ以上進めたら智紀が起きてしまうと、慶太が体を離そうとした瞬間、慶太の背中と後頭部に大きな手が回されて押さえ付けられた。
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柚子季杏 ⇒ キタ━━(((≧∀≦)))━━!!!!!
わ~~い♪
早速の相川さん!そして慶ちゃん!!
嬉しいです~~アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・
寝ちゃってる相川さん、カワユス( ´艸`)ムププ♪
そりゃ慶ちゃんもイタズラ仕掛けたくなるよね~!ww
ドキドキしながら抑え切れないイタズラ心♪慶ちゃんたら~♪
そしてそして!
そりゃ押さえ込み!来ますわな!!( ̄ー ̄)ニヤリッ
期待通り、んも~~萌えどころ満載で、ご馳走さまっす!←w
明日も2人に会えるのね?わぁ━━ヽ(●≧∀≦)●≧∀≦)ノ━━ぃ!!
早速の相川さん!そして慶ちゃん!!
嬉しいです~~アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・
寝ちゃってる相川さん、カワユス( ´艸`)ムププ♪
そりゃ慶ちゃんもイタズラ仕掛けたくなるよね~!ww
ドキドキしながら抑え切れないイタズラ心♪慶ちゃんたら~♪
そしてそして!
そりゃ押さえ込み!来ますわな!!( ̄ー ̄)ニヤリッ
期待通り、んも~~萌えどころ満載で、ご馳走さまっす!←w
明日も2人に会えるのね?わぁ━━ヽ(●≧∀≦)●≧∀≦)ノ━━ぃ!!
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> わ~~い♪
> 早速の相川さん!そして慶ちゃん!!
> 嬉しいです~~アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・
メインカプの中ではダントツ人気の相川さん&慶タン。
前後編ですが、久々の登場です。
喜んでもらえて、こちらこそありがとうございます!
> ドキドキしながら抑え切れないイタズラ心♪慶ちゃんたら~♪
純情ウブな慶タンですが、そこは一応20歳の男子なんで(笑)
ちょっとだけ大胆に攻めてみました。
> 明日も2人に会えるのね?わぁ━━ヽ(●≧∀≦)●≧∀≦)ノ━━ぃ!!
短いお話ですが、明日にも続きます。
よろしくお願いします!? ←慶タンを??
コメントありがとうございました!
> 早速の相川さん!そして慶ちゃん!!
> 嬉しいです~~アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・
メインカプの中ではダントツ人気の相川さん&慶タン。
前後編ですが、久々の登場です。
喜んでもらえて、こちらこそありがとうございます!
> ドキドキしながら抑え切れないイタズラ心♪慶ちゃんたら~♪
純情ウブな慶タンですが、そこは一応20歳の男子なんで(笑)
ちょっとだけ大胆に攻めてみました。
> 明日も2人に会えるのね?わぁ━━ヽ(●≧∀≦)●≧∀≦)ノ━━ぃ!!
短いお話ですが、明日にも続きます。
よろしくお願いします!? ←慶タンを??
コメントありがとうございました!