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08. 大事に壊して (3) R18
2009.08.23 Sun
*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。
「ふ…ぅ…」
「えっ、ちょっ、和衣!?」
ようやく1つになれたのに、安心したように自分を見つめていたはずなのに、突然和衣の瞳に涙が溜まって、やはり我慢しているだけで、実はすごく痛かったのだろうかと、祐介は多いに焦った。
けれど和衣は、ボロボロと涙を零しながら、首を横に振る。
「和衣? カズ? 痛い?」
「ふぇ…うぅ…ちが…違くて、ヒック…」
「じゃあ、どうしたの? ね、教えて?」
止まらない涙に、和衣はそれでも違うと繰り返す。
「嬉し…」
「え?」
「祐介と、こういうふう、になれて……すご…嬉しくて…」
だって、ずっと夢見ていた。
ずっとこんなふうに、繋がりたかった。祐介と1つになりたかった。
だからこんなふうに、自分の中に祐介を感じて、こんなに近くに、きっと誰よりも1番近くに祐介を感じて、すごく嬉しくて。
そう思ったら、胸の中、すごくいっぱいで、わーっとなってしまって、気付いたら涙が溢れていた。
「和衣…」
「変なの、俺…。嬉しいのに、すごい泣けて、きた…」
何とか一生懸命笑おうとして、でも涙が止まらなくて。
きっと、すごいブサイクな顔してる。
今日はずっと、泣き顔ばかり祐介に見せている。
「ゴメ…祐介…」
泣いてばかりいるのが恥ずかしくて、和衣が涙を拭おうとしたら、動かそうとした右手が、まだちゃんと祐介と繋がっていた。
「あ…」
ずっと。
ずっと繋がってた。
和衣が望んでいた形でなくても、そんなこと以前に、2人はずっと繋がっていた。
「ゆ、う…」
祐介が、繋いでいる手に、そっとキスを落とす。
「好き」
もう何度言ったか、何度思ったか分からないけれど。
本当にこの人のことが好きなんだ。
どこもかしこも、みんな繋がっちゃいたいくらいに、大好き。
「祐介…ゆうす…好き…」
「…ん」
繋いだ手はそのままに、反対の手を祐介の背中に回す。
もうこれ以上は近づけないと思うほど、それでももっと抱き寄せて。
「和衣…、続き、していい?」
「う、ん…大丈夫…」
熱い。
互いの欲望を、剥き出しにして。
和衣はもう1度、祐介の手を強く握り締めた。
「ふ…ぅ…」
「えっ、ちょっ、和衣!?」
ようやく1つになれたのに、安心したように自分を見つめていたはずなのに、突然和衣の瞳に涙が溜まって、やはり我慢しているだけで、実はすごく痛かったのだろうかと、祐介は多いに焦った。
けれど和衣は、ボロボロと涙を零しながら、首を横に振る。
「和衣? カズ? 痛い?」
「ふぇ…うぅ…ちが…違くて、ヒック…」
「じゃあ、どうしたの? ね、教えて?」
止まらない涙に、和衣はそれでも違うと繰り返す。
「嬉し…」
「え?」
「祐介と、こういうふう、になれて……すご…嬉しくて…」
だって、ずっと夢見ていた。
ずっとこんなふうに、繋がりたかった。祐介と1つになりたかった。
だからこんなふうに、自分の中に祐介を感じて、こんなに近くに、きっと誰よりも1番近くに祐介を感じて、すごく嬉しくて。
そう思ったら、胸の中、すごくいっぱいで、わーっとなってしまって、気付いたら涙が溢れていた。
「和衣…」
「変なの、俺…。嬉しいのに、すごい泣けて、きた…」
何とか一生懸命笑おうとして、でも涙が止まらなくて。
きっと、すごいブサイクな顔してる。
今日はずっと、泣き顔ばかり祐介に見せている。
「ゴメ…祐介…」
泣いてばかりいるのが恥ずかしくて、和衣が涙を拭おうとしたら、動かそうとした右手が、まだちゃんと祐介と繋がっていた。
「あ…」
ずっと。
ずっと繋がってた。
和衣が望んでいた形でなくても、そんなこと以前に、2人はずっと繋がっていた。
「ゆ、う…」
祐介が、繋いでいる手に、そっとキスを落とす。
「好き」
もう何度言ったか、何度思ったか分からないけれど。
本当にこの人のことが好きなんだ。
どこもかしこも、みんな繋がっちゃいたいくらいに、大好き。
「祐介…ゆうす…好き…」
「…ん」
繋いだ手はそのままに、反対の手を祐介の背中に回す。
もうこれ以上は近づけないと思うほど、それでももっと抱き寄せて。
「和衣…、続き、していい?」
「う、ん…大丈夫…」
熱い。
互いの欲望を、剥き出しにして。
和衣はもう1度、祐介の手を強く握り締めた。
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