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04. ずっと、こうしたかった (2)
2009.08.07 Fri
「どの部屋がいい?」
「え…、えと…」
やっと顔を上げれば、タッチパネルの画面があって、これが睦月の言っていた『パネルでピッピッて部屋選んで』云々のことかと、分かった。
分かったけれど、どこがいいかと言われても、すでに頭の中が飽和状態の和衣には、それを選べるだけのキャパはない。
「何でもい…、ゆう…」
別に誰も自分たちに変な視線を向けてはいないけれど、緊張してしまって、何でもいいから早く部屋に行って2人きりになりたいと、和衣は顔を真っ赤にしながら訴える。
祐介はその気持ちが分かって、手早く部屋を選ぶと、和衣を連れてエレヴェータに乗り込んだ。
「もう、大丈夫だよ」
まだ部屋には着いていないけれど、和衣を安心させるように、2人だけになった空間、祐介は和衣の肩を抱いていた腕の力を緩めた。
もうそれだけで和衣は力が抜けてしまって、その場にへたり込みそうになる。
「和衣、部屋、そこだから」
「う、ん…」
そうだ。
まだ部屋にまでも辿り着いていないのに、こんなとことでホッとしている場合じゃなかった、と和衣はフラフラになりそうな足に力を入れた。
部屋に入れば、和衣が想像していた以上に広い室内と、明るい照明、大きなベッド。勝手にいかがわしい雰囲気だと思い込んでいたけれど、全然そんなことはなくて、和衣はそれだけですごくビックリしていた。
けれど部屋の内装は、安いシティホテルとは違っていて、やっぱりそういうホテルに来ているんだなぁ、と実感させられる。
「ゆ…」
勝手が分からなくて和衣がキョロキョロしていたら、正面から祐介に抱き締められた。
こんなことくらいで、とは思うけれど、心臓がバカみたいにうるさい。
髪を撫でられて、つられるように顔を上げたら、そのままキスをされた。祐介の指が耳の後ろから項まで辿っていって、そのたびに和衣の体はビクビクと震える。触れられたところが、熱い。
「ん…ぅん…」
唇を舐められたかと思うと、開き掛けの唇の間を割って、祐介の舌が口内に滑り込んで来る。
ピクンと和衣の体は反応したけれど、和衣はすぐにキスに夢中になって、祐介の首に腕を回して、もっと、と求める。
もっと。
もっと欲しい。
「ゴメ……何か、がっついてるよね、俺…」
「…うぅん、俺も欲し…」
祐介も欲しがってくれていることが、嬉しい。
「ぁっ…?」
いきなり足の力が抜けて、和衣はカクリと膝を折ったが、祐介が受け止めてくれて、床に崩れることは免れた。
「え…、えと…」
やっと顔を上げれば、タッチパネルの画面があって、これが睦月の言っていた『パネルでピッピッて部屋選んで』云々のことかと、分かった。
分かったけれど、どこがいいかと言われても、すでに頭の中が飽和状態の和衣には、それを選べるだけのキャパはない。
「何でもい…、ゆう…」
別に誰も自分たちに変な視線を向けてはいないけれど、緊張してしまって、何でもいいから早く部屋に行って2人きりになりたいと、和衣は顔を真っ赤にしながら訴える。
祐介はその気持ちが分かって、手早く部屋を選ぶと、和衣を連れてエレヴェータに乗り込んだ。
「もう、大丈夫だよ」
まだ部屋には着いていないけれど、和衣を安心させるように、2人だけになった空間、祐介は和衣の肩を抱いていた腕の力を緩めた。
もうそれだけで和衣は力が抜けてしまって、その場にへたり込みそうになる。
「和衣、部屋、そこだから」
「う、ん…」
そうだ。
まだ部屋にまでも辿り着いていないのに、こんなとことでホッとしている場合じゃなかった、と和衣はフラフラになりそうな足に力を入れた。
部屋に入れば、和衣が想像していた以上に広い室内と、明るい照明、大きなベッド。勝手にいかがわしい雰囲気だと思い込んでいたけれど、全然そんなことはなくて、和衣はそれだけですごくビックリしていた。
けれど部屋の内装は、安いシティホテルとは違っていて、やっぱりそういうホテルに来ているんだなぁ、と実感させられる。
「ゆ…」
勝手が分からなくて和衣がキョロキョロしていたら、正面から祐介に抱き締められた。
こんなことくらいで、とは思うけれど、心臓がバカみたいにうるさい。
髪を撫でられて、つられるように顔を上げたら、そのままキスをされた。祐介の指が耳の後ろから項まで辿っていって、そのたびに和衣の体はビクビクと震える。触れられたところが、熱い。
「ん…ぅん…」
唇を舐められたかと思うと、開き掛けの唇の間を割って、祐介の舌が口内に滑り込んで来る。
ピクンと和衣の体は反応したけれど、和衣はすぐにキスに夢中になって、祐介の首に腕を回して、もっと、と求める。
もっと。
もっと欲しい。
「ゴメ……何か、がっついてるよね、俺…」
「…うぅん、俺も欲し…」
祐介も欲しがってくれていることが、嬉しい。
「ぁっ…?」
いきなり足の力が抜けて、和衣はカクリと膝を折ったが、祐介が受け止めてくれて、床に崩れることは免れた。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
りり ⇒ カズちゃん!
何って可愛いのでしょう!!
好きで好きでたまらないゆっちと、ついにこんなとこまで来ちゃって。
かくって膝が…。
(*/∇\*)キャ~~~~!!
何も始まらないうちからテンションマックスです。
こんなことでは明日から鼻血が止まらないよーーー!
好きで好きでたまらないゆっちと、ついにこんなとこまで来ちゃって。
かくって膝が…。
(*/∇\*)キャ~~~~!!
何も始まらないうちからテンションマックスです。
こんなことでは明日から鼻血が止まらないよーーー!
如月久美子 ⇒ >りりさん
うひゃ~、カズちゃん、ちょっとウブすぎない!? て突っ込まれなくてよかったです~。
何となくイメージですが、ゆっちさんはキスとかうまそう…。
> (*/∇\*)キャ~~~~!!
↑こ…この絵文字、かわいすぎです!
何か私まで、キャ~~~て気分になってきました。
でもカズちゃん見てると、ホント、こんな気分になりますよね。
> 何も始まらないうちからテンションマックスです。
確かに!
まだ何も始まってないんですよね。
カズちゃん、これからどうなっちゃうのやら…。
> こんなことでは明日から鼻血が止まらないよーーー!
ど…どうしよう、りりさんにティシューのご用意をさせるほどのお話がアップできるかしら…。
がんばります!
コメントありがとうございました!
何となくイメージですが、ゆっちさんはキスとかうまそう…。
> (*/∇\*)キャ~~~~!!
↑こ…この絵文字、かわいすぎです!
何か私まで、キャ~~~て気分になってきました。
でもカズちゃん見てると、ホント、こんな気分になりますよね。
> 何も始まらないうちからテンションマックスです。
確かに!
まだ何も始まってないんですよね。
カズちゃん、これからどうなっちゃうのやら…。
> こんなことでは明日から鼻血が止まらないよーーー!
ど…どうしよう、りりさんにティシューのご用意をさせるほどのお話がアップできるかしら…。
がんばります!
コメントありがとうございました!