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02. 理性と欲望の葛藤 (5)
2009.07.31 Fri
「…さっきのが、どういうことか、聞いてもいいよね、一応」
和衣がどんなAVを見ようと構わないが(たとえそれが男同士のものだとしても)、けれどどうして睦月と一緒に見ていたのかだけは、聞いておきたい。
「…買ったはいいけど、1人で見る勇気なくて、むっちゃんと一緒に見てたの」
「和衣が買ったの?」
当然ながら、祐介は驚いた様子で尋ねてくる。
和衣は顔を赤くしながらも正直に頷いたが、祐介とエッチしたいからいろいろ勉強して、DVDもそのために買ったとか、そんなことはちょっと言い出しにくくて、俯いた。
「あのさ、和衣…」
「え?」
恥ずかしさで祐介の顔をまともに見れずにいたが、名前を呼ばれてそちらを見れば、視線がぶつかって、また恥ずかしくなる。
「2人きりのとき、そんな顔すんのやめてよ…」
「え? え? そんな顔て? 俺、変な顔してる? 何? どんな顔!?」
一体どんな顔をしているのだろうかと、和衣は赤く染まった両頬を押さえてキョロキョロするが、そんな仕草すら祐介の理性を揺さぶることに、和衣は本気で気付いていないのだろうか。
祐介は、自分と向かい合うよう、和衣の体を反転させた。
「そういう色っぽい顔」
え? と問われる前に、和衣の唇を塞いだ。
唇を食むような、そんな深いキス。いつもの優しい、そっと触れるようなキスではない、けれど戸惑いつつも和衣が受け入れてくれたのが分かって、祐介は差し入れた舌を和衣の舌に絡ませた。
柔らかくて甘い和衣の唇と舌を存分に堪能して、唇を離せば、和衣は「はぁっ…」と大きく息をついた。
「ぇ…何…?」
何度も瞬きをしながら、和衣は本当に分かっていないような顔で、呆然と祐介に問い掛けてきた。
まさか、こんなキスをされるとは、思わなかった?
確かにこんなの、和衣とは今までにしたことはない。でも。
「そういう顔されると、こーゆうことしたくなって、我慢できなくなるよ」
「そんな顔してない…」
「してるよ。俺、しょっちゅうクラクラしてるもん」
そんなことない、て否定する和衣の前髪を掻き上げて、額にキス。
「あのね、俺も一応男だからさ、好きな子といると、いろいろ我慢も出来なくなるし、抑えるの、大変なの」
「嘘…、そんなの嘘だもん…」
まだ信じられない、て顔で、和衣は拗ねたようにそんなことを言う。
和衣の中でどんなイメージが出来上がっているか知らないが、祐介だって、年相応の男の子だ。好きな子を前にして、まったく何にもなしにいられるはずがないのに。
「嘘じゃないって」
「じゃ…何で我慢、してたの…?」
「だって…そりゃなかなか言い出せないよ。和衣も男だから、分かるでしょ?」
ん? と顔を覗き込めば、和衣は頬を赤くして目を逸らした。
和衣がどんなAVを見ようと構わないが(たとえそれが男同士のものだとしても)、けれどどうして睦月と一緒に見ていたのかだけは、聞いておきたい。
「…買ったはいいけど、1人で見る勇気なくて、むっちゃんと一緒に見てたの」
「和衣が買ったの?」
当然ながら、祐介は驚いた様子で尋ねてくる。
和衣は顔を赤くしながらも正直に頷いたが、祐介とエッチしたいからいろいろ勉強して、DVDもそのために買ったとか、そんなことはちょっと言い出しにくくて、俯いた。
「あのさ、和衣…」
「え?」
恥ずかしさで祐介の顔をまともに見れずにいたが、名前を呼ばれてそちらを見れば、視線がぶつかって、また恥ずかしくなる。
「2人きりのとき、そんな顔すんのやめてよ…」
「え? え? そんな顔て? 俺、変な顔してる? 何? どんな顔!?」
一体どんな顔をしているのだろうかと、和衣は赤く染まった両頬を押さえてキョロキョロするが、そんな仕草すら祐介の理性を揺さぶることに、和衣は本気で気付いていないのだろうか。
祐介は、自分と向かい合うよう、和衣の体を反転させた。
「そういう色っぽい顔」
え? と問われる前に、和衣の唇を塞いだ。
唇を食むような、そんな深いキス。いつもの優しい、そっと触れるようなキスではない、けれど戸惑いつつも和衣が受け入れてくれたのが分かって、祐介は差し入れた舌を和衣の舌に絡ませた。
柔らかくて甘い和衣の唇と舌を存分に堪能して、唇を離せば、和衣は「はぁっ…」と大きく息をついた。
「ぇ…何…?」
何度も瞬きをしながら、和衣は本当に分かっていないような顔で、呆然と祐介に問い掛けてきた。
まさか、こんなキスをされるとは、思わなかった?
確かにこんなの、和衣とは今までにしたことはない。でも。
「そういう顔されると、こーゆうことしたくなって、我慢できなくなるよ」
「そんな顔してない…」
「してるよ。俺、しょっちゅうクラクラしてるもん」
そんなことない、て否定する和衣の前髪を掻き上げて、額にキス。
「あのね、俺も一応男だからさ、好きな子といると、いろいろ我慢も出来なくなるし、抑えるの、大変なの」
「嘘…、そんなの嘘だもん…」
まだ信じられない、て顔で、和衣は拗ねたようにそんなことを言う。
和衣の中でどんなイメージが出来上がっているか知らないが、祐介だって、年相応の男の子だ。好きな子を前にして、まったく何にもなしにいられるはずがないのに。
「嘘じゃないって」
「じゃ…何で我慢、してたの…?」
「だって…そりゃなかなか言い出せないよ。和衣も男だから、分かるでしょ?」
ん? と顔を覗き込めば、和衣は頬を赤くして目を逸らした。
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柚子季杏 ⇒ ぐはーー!!!
ゆっち!!
ゆっちさん、カコエエーーーェェ━゚。+(o´∀`)ノ+。゚━!!
いやん、ますます惚れるね!
今日の元気頂きました!(本日朝から勤務…)
明日も男前ゆっち、楽しみです~~♪
ゆっちさん、カコエエーーーェェ━゚。+(o´∀`)ノ+。゚━!!
いやん、ますます惚れるね!
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明日も男前ゆっち、楽しみです~~♪
りり ⇒ カズちゃんじゃなくても
すきになっちゃいそう(〃ω〃) ポッ
ゆっちいい男だー…。
いつも抑制が利いているゆっちだからこそ、こういう色っぽさにくらっときます。
カズちゃん、独り相撲じゃなかったね~!
この時は、寮だし、ってことでしたよね?
むふふ…。
ゆっちいい男だー…。
いつも抑制が利いているゆっちだからこそ、こういう色っぽさにくらっときます。
カズちゃん、独り相撲じゃなかったね~!
この時は、寮だし、ってことでしたよね?
むふふ…。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
レスが遅くなってごめんなさいっ!!
言い訳としては、昨日の夜、暑気払いでいっぱい飲みすぎたこと……本当にすみません。
にしても、ゆっちさん。
柚子季さんのハートを鷲掴みですね。
本編とかぶるシーンだったんで、書いているほうとしては、飽きられるんじゃないかと思ってたんですが、反応していただけて嬉しいです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
言い訳としては、昨日の夜、暑気払いでいっぱい飲みすぎたこと……本当にすみません。
にしても、ゆっちさん。
柚子季さんのハートを鷲掴みですね。
本編とかぶるシーンだったんで、書いているほうとしては、飽きられるんじゃないかと思ってたんですが、反応していただけて嬉しいです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
> すきになっちゃいそう(〃ω〃) ポッ
> ゆっちいい男だー…。
> いつも抑制が利いているゆっちだからこそ、こういう色っぽさにくらっときます。
まったくゆっちさん、乙女のハートをがっしり掴んじゃってますね。
たぶんこの人の色っぽい仕草も、無意識の賜物だと思います…。
> カズちゃん、独り相撲じゃなかったね~!
ホント、それだけは何よりですよね。
カズちゃん的には、これかけでも報われた、て感じでしょうか。
> この時は、寮だし、ってことでしたよね?
> むふふ…。
はい。
今度こそは、思いを遂げさせないと…!
コメントありがとうございました!
> ゆっちいい男だー…。
> いつも抑制が利いているゆっちだからこそ、こういう色っぽさにくらっときます。
まったくゆっちさん、乙女のハートをがっしり掴んじゃってますね。
たぶんこの人の色っぽい仕草も、無意識の賜物だと思います…。
> カズちゃん、独り相撲じゃなかったね~!
ホント、それだけは何よりですよね。
カズちゃん的には、これかけでも報われた、て感じでしょうか。
> この時は、寮だし、ってことでしたよね?
> むふふ…。
はい。
今度こそは、思いを遂げさせないと…!
コメントありがとうございました!