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02. 理性と欲望の葛藤 (3)
2009.07.29 Wed
(き…来た…!)
和衣が思っていたよりもずっと早く、頼んでいたDVDが届いた。
申し込みの画面にあったとおり、中が見えないよう厳重に梱包されていたので同室者にはバレなかったが、気付かず包みを開けた和衣がビックリして変な声を上げたので、不審な目では見られてしまった。
(うわーうわー来ちゃった、来ちゃったーーー!!!)
同室者がバイトに行き、部屋に残った和衣は1人舞い上がっていた。
蒼一郎の多大なる協力のおかげで、ネットで初めて買い物も出来たし、念願のゲイDVDも手に入れることが出来たし、何だかすごく大人になった気分。
後はこれで勉強して、祐介と…。
「ふ、ぁ…」
キュウとDVDの包みを抱き締めて、和衣はベッドに倒れ込んだ。
心臓がバクバクするし、顔も熱い。
(どうしよう、どうしよう、どっち見よう、どうやって見よう、どうやって…………)
どうやって?
同室者は今バイトで不在だが、この隙に見るというのも危険な気がするし、それに第一、1人で見る勇気もない。
「どうしよう…」
こういうときは、師匠にお願いしようか。こんなときに頼りになるのは、やっぱり蒼一郎師匠だろう。
そう思って蒼一郎の部屋に行ったのに、デートかバイトか蒼一郎は不在で、それでもと思って部屋にいた翔真に声を掛ければ、ひどく嫌そうに断られてしまった。
(ショウちゃんのケチ。ちょっとくらい付き合ってくれたっていいのに…!)
真大とのことでゴタ付いているなど知らない和衣は、拗ね気味で自分の部屋に戻った。
「はぁ…もぉどうしよ」
和衣は再びベッドにコロンと転がった。
あと頼れるのは亮か睦月だけれど、同室で恋人同士の2人のうち、どちらかだけをうまく誘い出すなんて、そんなこと出来るだろうか。
(3人で…?)
でもそれってちょっと…。
見ているうちに、亮と睦月が盛り上がってしまっても困るし。
「ひ…1人で…」
ゴクリ、和衣の喉が鳴った。
だって見たいし。
せっかく買ったし。
和衣は2つのDVDのパッケージを見比べ、その1つを開けてみる。
そして徐にDVDプレーヤーに近づく。
「……」
プレーヤーのボタンに指を伸ばす。
あとはDVDをセット…
「ただいまー」
「ひぃっ…!」
突然開いたドアに、和衣はビクンッと体を跳ね上げ、プレーヤーから離れた。
「お…帰り…」
ドアを開けたのは、バイトから帰って来た同室者で、不自然な格好で部屋の真ん中に転がった和衣に、訝しげな視線をくれた。
「カズ、何してんの?」
「な…何でも…」
DVDを見られないよう胸元に隠しながら、和衣は自分のベッドに戻った。
(心臓に悪いよぉ…)
まだ帰って来るには早いと思っていたが、時計を見れば結構遅い時間で、和衣がわたわたしているうち、だいぶ時間が経っていたらしい。
まぁとにかく、見ている真っ最中に帰って来なくてよかった…。
「はぁ…」
とりあえず、DVDを見るのはしばらくお預けのようだ。
和衣が思っていたよりもずっと早く、頼んでいたDVDが届いた。
申し込みの画面にあったとおり、中が見えないよう厳重に梱包されていたので同室者にはバレなかったが、気付かず包みを開けた和衣がビックリして変な声を上げたので、不審な目では見られてしまった。
(うわーうわー来ちゃった、来ちゃったーーー!!!)
同室者がバイトに行き、部屋に残った和衣は1人舞い上がっていた。
蒼一郎の多大なる協力のおかげで、ネットで初めて買い物も出来たし、念願のゲイDVDも手に入れることが出来たし、何だかすごく大人になった気分。
後はこれで勉強して、祐介と…。
「ふ、ぁ…」
キュウとDVDの包みを抱き締めて、和衣はベッドに倒れ込んだ。
心臓がバクバクするし、顔も熱い。
(どうしよう、どうしよう、どっち見よう、どうやって見よう、どうやって…………)
どうやって?
同室者は今バイトで不在だが、この隙に見るというのも危険な気がするし、それに第一、1人で見る勇気もない。
「どうしよう…」
こういうときは、師匠にお願いしようか。こんなときに頼りになるのは、やっぱり蒼一郎師匠だろう。
そう思って蒼一郎の部屋に行ったのに、デートかバイトか蒼一郎は不在で、それでもと思って部屋にいた翔真に声を掛ければ、ひどく嫌そうに断られてしまった。
(ショウちゃんのケチ。ちょっとくらい付き合ってくれたっていいのに…!)
真大とのことでゴタ付いているなど知らない和衣は、拗ね気味で自分の部屋に戻った。
「はぁ…もぉどうしよ」
和衣は再びベッドにコロンと転がった。
あと頼れるのは亮か睦月だけれど、同室で恋人同士の2人のうち、どちらかだけをうまく誘い出すなんて、そんなこと出来るだろうか。
(3人で…?)
でもそれってちょっと…。
見ているうちに、亮と睦月が盛り上がってしまっても困るし。
「ひ…1人で…」
ゴクリ、和衣の喉が鳴った。
だって見たいし。
せっかく買ったし。
和衣は2つのDVDのパッケージを見比べ、その1つを開けてみる。
そして徐にDVDプレーヤーに近づく。
「……」
プレーヤーのボタンに指を伸ばす。
あとはDVDをセット…
「ただいまー」
「ひぃっ…!」
突然開いたドアに、和衣はビクンッと体を跳ね上げ、プレーヤーから離れた。
「お…帰り…」
ドアを開けたのは、バイトから帰って来た同室者で、不自然な格好で部屋の真ん中に転がった和衣に、訝しげな視線をくれた。
「カズ、何してんの?」
「な…何でも…」
DVDを見られないよう胸元に隠しながら、和衣は自分のベッドに戻った。
(心臓に悪いよぉ…)
まだ帰って来るには早いと思っていたが、時計を見れば結構遅い時間で、和衣がわたわたしているうち、だいぶ時間が経っていたらしい。
まぁとにかく、見ている真っ最中に帰って来なくてよかった…。
「はぁ…」
とりあえず、DVDを見るのはしばらくお預けのようだ。
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