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02. 理性と欲望の葛藤 (2)
2009.07.28 Tue
どんなものがいいかと尋ねれば、勉強になるものがいいと言う和衣に、一体何を買ってやればいいのか……DVDの通販サイトを見ながら、蒼一郎は頭を抱えた。
基本的にアダルトビデオなんて、性欲の処理か趣味で見るくらいなもので、和衣のように本気で勉強するために見る人はあまりいない。
それをどんな基準で選べばよいのか…。
「蒼ちゃんのお勧めのでいいよ?」
「そんなのありません!」
今まで見たこともないし、これからも見るつもりなんてないのに、お勧めなんてあるわけがない。
逆に、勧められたって絶対に見ない。
「よく分かんないけど、これでいい? 何か普通っぽいし」
これまでの和衣の反応からして、とりあえずノーマルな感じのものを選んでおけば無難だろう。
それをお勧めと思われても困るが…。
「次は?」
「え、次って?」
「だって1個だけじゃ、よく分かんないかもしんないじゃん。だからもう1個! ね、蒼ちゃん、お願い!」
「えぇー…」
和衣のよく分からない理屈に押され、蒼一郎は仕方なしに別のDVDを探してやる。
いろいろ見て参考にするのであれば、違った雰囲気のものを選んであげたほうがいいんだろうか。
「じゃあ、これでいい?」
今度は、先ほどのものと違い、パッケージにも少し際どい写真が用いられている。
和衣は少し照れているようだったけれど、「じゃあ、それにする」と頷いた。
「カズちゃんの名前で頼むから、パスワードとか決めて?」
「えっ、何で? 蒼ちゃんので頼んでよ」
「ヤダよ。また買うかもしれないんだし、登録しなよ」
初めてネットでお買い物するのに、それがゲイビデオなんて何かヤダなーと思ったが、和衣の名前でなければ申し込みしないと言う蒼一郎に、和衣は渋々それを承諾した。
「でもどうやって届くのかな? みんなに俺がエッチなDVD買ったってバレたらどうしよう!」
「中が見えないように梱包するって書いてあるから、大丈夫なんじゃない? ねぇカズちゃん、もう頼んじゃっていい?」
後は申し込みのボタンを押すだけ。
マウスを握る手を和衣に掴まれた状態の蒼一郎は、どうするの? と和衣を見る。
「お…お願いします!」
そこまで決意を固めるほどのことでもないような気はするが、とりあえず和衣からOKが出たので、蒼一郎はようやく申し込みボタンをクリックした。
「はぁー…頼んじゃった…」
申し込みが完了したことを知らせる内容へと画面が変わると、和衣は気が抜けたように、その場にへたり込んだ。
「どうしよう、蒼ちゃん、頼んじゃったー!」
「だって欲しかったんでしょ? 勉強するんでしょ?」
「そうだけどー! あぁーどうしよう! ホントに届くのかな? 大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫だから。届いたら、祐介くんと一緒に勉強しな?」
オロオロしながら蒼一郎に縋り付く和衣を、まるで子どもをあやすように宥めてやる。
「師匠! 俺、がんばるね!」
「あーはいはい…」
基本的にアダルトビデオなんて、性欲の処理か趣味で見るくらいなもので、和衣のように本気で勉強するために見る人はあまりいない。
それをどんな基準で選べばよいのか…。
「蒼ちゃんのお勧めのでいいよ?」
「そんなのありません!」
今まで見たこともないし、これからも見るつもりなんてないのに、お勧めなんてあるわけがない。
逆に、勧められたって絶対に見ない。
「よく分かんないけど、これでいい? 何か普通っぽいし」
これまでの和衣の反応からして、とりあえずノーマルな感じのものを選んでおけば無難だろう。
それをお勧めと思われても困るが…。
「次は?」
「え、次って?」
「だって1個だけじゃ、よく分かんないかもしんないじゃん。だからもう1個! ね、蒼ちゃん、お願い!」
「えぇー…」
和衣のよく分からない理屈に押され、蒼一郎は仕方なしに別のDVDを探してやる。
いろいろ見て参考にするのであれば、違った雰囲気のものを選んであげたほうがいいんだろうか。
「じゃあ、これでいい?」
今度は、先ほどのものと違い、パッケージにも少し際どい写真が用いられている。
和衣は少し照れているようだったけれど、「じゃあ、それにする」と頷いた。
「カズちゃんの名前で頼むから、パスワードとか決めて?」
「えっ、何で? 蒼ちゃんので頼んでよ」
「ヤダよ。また買うかもしれないんだし、登録しなよ」
初めてネットでお買い物するのに、それがゲイビデオなんて何かヤダなーと思ったが、和衣の名前でなければ申し込みしないと言う蒼一郎に、和衣は渋々それを承諾した。
「でもどうやって届くのかな? みんなに俺がエッチなDVD買ったってバレたらどうしよう!」
「中が見えないように梱包するって書いてあるから、大丈夫なんじゃない? ねぇカズちゃん、もう頼んじゃっていい?」
後は申し込みのボタンを押すだけ。
マウスを握る手を和衣に掴まれた状態の蒼一郎は、どうするの? と和衣を見る。
「お…お願いします!」
そこまで決意を固めるほどのことでもないような気はするが、とりあえず和衣からOKが出たので、蒼一郎はようやく申し込みボタンをクリックした。
「はぁー…頼んじゃった…」
申し込みが完了したことを知らせる内容へと画面が変わると、和衣は気が抜けたように、その場にへたり込んだ。
「どうしよう、蒼ちゃん、頼んじゃったー!」
「だって欲しかったんでしょ? 勉強するんでしょ?」
「そうだけどー! あぁーどうしよう! ホントに届くのかな? 大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫だから。届いたら、祐介くんと一緒に勉強しな?」
オロオロしながら蒼一郎に縋り付く和衣を、まるで子どもをあやすように宥めてやる。
「師匠! 俺、がんばるね!」
「あーはいはい…」
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