スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (6)
2009.06.21 Sun
「真大、ちょっ…」
「えへへ、終わり」
もう1度チュッとキスをして、真大は翔真の上から退いた。
「おま…ふざけんなよ、真大っ」
「何怒ってるの? てか、ふざけてないよ、本気だった」
こんなにかわいい人を前にして、いい人ぶるなんて、やっぱりそんなの無理。
和衣とも話したけれど、やはり自分らしくしよう、て思ったら、ついこんなことに。
「そんな…怒るほど嫌だった?」
「時と場所を考えろ」
ペチンと、翔真は真大のおでこを叩いた。
「それに……何でヤる気なの、お前が」
「ぅん? ?? ……。え、逆!? 翔真くん、俺のことヤりたいのっ…?」
「…………」
「…………」
お互いの思っていることが急に分かって、真大も翔真も言葉を失って黙りこくった。
普段はまるで気にしない、目覚まし時計の秒針のカチカチ進む音が、静まり返った部屋に響く。
「…………、じゃあ…、一緒にベッドに入るときは、その前にジャンケンしよっか…?」
「色気ねぇ…」
微妙な真大の提案に、翔真も口元を歪ませる。
そんな間抜けなベッドイン、絶対に萎える。100%勃たない自信がある。
「じゃ、翔真くんが下になって! 俺ヤダ、突っ込まれるなんて!」
「バッ…声デケェ!」
むぅと唇を突き出して拗ねる姿は、わが親友に似ていなくもないが……と翔真は頭の片隅で思ったが、そうではなくて。
突っ込むとか突っ込まないとか、真っ昼間からデカイ声で話す内容ではない。だから、壁とか薄いんだって!
翔真は慌ててもう一発、真大をど突く。
「イッタ~…。だってさぁ、いざってときに揉めるほうが萎えちゃわない? だからジャンケンしようて言ったのに」
「いや、そうだけど…」
「俺はジャンケンしてもいいよ。ジャンケンが嫌なら、翔真くん、下になってよ。ね、どっちがいい?」
「え、何だよ、その選択肢!」
どちらがいいか翔真に選ばせてくれようとはしているが、その2択、どう考えても翔真が下になる確率が高い。
しかも何で今、そんなことを決めようとしているの?
「そ…そのときが来たら、どっちがいいか選ぶからっ」
だから今は落ち着け、と翔真は、今にも襲い掛からんばかりの真大を宥めすかす。
てか、何でこんなに必死?
今まで女の子と付き合って来て、エッチのことで、こんなに焦ったことなんか、1度もないのに。
(あ…突っ込まれるほう側になる危機がなかったからか…)
山口翔真、20歳、男子。
初めて身の危険を感じてます。
「約束ね。大丈夫、俺もしジャンケンに負けても、萎えないし、駄々捏ねないから。――――でも、負ける気もないけど」
約束、約束~と、真大は無邪気に翔真の小指に自分のを絡めてくるけれど、最後の一言、目が本気だったことを、翔真は見逃してはいなかった。
(え…俺、今度からカズのこと、師匠って呼ばなきゃなの…?)
何となく背中を、冷汗が伝った気がした。
「えへへ、終わり」
もう1度チュッとキスをして、真大は翔真の上から退いた。
「おま…ふざけんなよ、真大っ」
「何怒ってるの? てか、ふざけてないよ、本気だった」
こんなにかわいい人を前にして、いい人ぶるなんて、やっぱりそんなの無理。
和衣とも話したけれど、やはり自分らしくしよう、て思ったら、ついこんなことに。
「そんな…怒るほど嫌だった?」
「時と場所を考えろ」
ペチンと、翔真は真大のおでこを叩いた。
「それに……何でヤる気なの、お前が」
「ぅん? ?? ……。え、逆!? 翔真くん、俺のことヤりたいのっ…?」
「…………」
「…………」
お互いの思っていることが急に分かって、真大も翔真も言葉を失って黙りこくった。
普段はまるで気にしない、目覚まし時計の秒針のカチカチ進む音が、静まり返った部屋に響く。
「…………、じゃあ…、一緒にベッドに入るときは、その前にジャンケンしよっか…?」
「色気ねぇ…」
微妙な真大の提案に、翔真も口元を歪ませる。
そんな間抜けなベッドイン、絶対に萎える。100%勃たない自信がある。
「じゃ、翔真くんが下になって! 俺ヤダ、突っ込まれるなんて!」
「バッ…声デケェ!」
むぅと唇を突き出して拗ねる姿は、わが親友に似ていなくもないが……と翔真は頭の片隅で思ったが、そうではなくて。
突っ込むとか突っ込まないとか、真っ昼間からデカイ声で話す内容ではない。だから、壁とか薄いんだって!
翔真は慌ててもう一発、真大をど突く。
「イッタ~…。だってさぁ、いざってときに揉めるほうが萎えちゃわない? だからジャンケンしようて言ったのに」
「いや、そうだけど…」
「俺はジャンケンしてもいいよ。ジャンケンが嫌なら、翔真くん、下になってよ。ね、どっちがいい?」
「え、何だよ、その選択肢!」
どちらがいいか翔真に選ばせてくれようとはしているが、その2択、どう考えても翔真が下になる確率が高い。
しかも何で今、そんなことを決めようとしているの?
「そ…そのときが来たら、どっちがいいか選ぶからっ」
だから今は落ち着け、と翔真は、今にも襲い掛からんばかりの真大を宥めすかす。
てか、何でこんなに必死?
今まで女の子と付き合って来て、エッチのことで、こんなに焦ったことなんか、1度もないのに。
(あ…突っ込まれるほう側になる危機がなかったからか…)
山口翔真、20歳、男子。
初めて身の危険を感じてます。
「約束ね。大丈夫、俺もしジャンケンに負けても、萎えないし、駄々捏ねないから。――――でも、負ける気もないけど」
約束、約束~と、真大は無邪気に翔真の小指に自分のを絡めてくるけれど、最後の一言、目が本気だったことを、翔真は見逃してはいなかった。
(え…俺、今度からカズのこと、師匠って呼ばなきゃなの…?)
何となく背中を、冷汗が伝った気がした。
- 関連記事
-
- 1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (7) (2009/06/22)
- 1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (6) (2009/06/21)
- 1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (5) (2009/06/20)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:恋するカレンダー12題
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
柚子季杏 ⇒
うっわぁ~~~…マヒロたん……汗
そりゃ翔ちゃん冷汗つたうよ…(´∀`;)
う~ん、ゆっちや亮たん相手なら翔ちゃん受けでも(蒼くんもおk)いいっすが…マヒロたんだしなぁ~~。
じゃんけん特訓しないと!w
どうなるんだ、この2人?!ww
テンプレ変えたんですね♪
そのせいかしら?なにやら重くて中々辿り着けませんでした(汗
そりゃ翔ちゃん冷汗つたうよ…(´∀`;)
う~ん、ゆっちや亮たん相手なら翔ちゃん受けでも(蒼くんもおk)いいっすが…マヒロたんだしなぁ~~。
じゃんけん特訓しないと!w
どうなるんだ、この2人?!ww
テンプレ変えたんですね♪
そのせいかしら?なにやら重くて中々辿り着けませんでした(汗
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
真大タン、攻め気満々です(爆)
翔ちゃんも気が気じゃないですよね…。
> う~ん、ゆっちや亮たん相手なら翔ちゃん受けでも(蒼くんもおk)いいっすが…マヒロたんだしなぁ~~。
おぉ~ゆっちさんや亮タンなら、翔ちゃん受けOKですか!?
ゆっちさんも、意外と(!?)男らしいですしね。
> じゃんけん特訓しないと!w
> どうなるんだ、この2人?!ww
せっかく両想いになれたのに、ホント、一筋縄ではいきません~。
> テンプレ変えたんですね♪
> そのせいかしら?なにやら重くて中々辿り着けませんでした(汗
ホントですか!?
私は意外とスムーズだったんですが…。
最近fc2さん、不安定ですしね。
黄色すぎて、目がチカチカしませんか? ノリで変えたんですが……どうでしょう、このテンプレ(^_^;)
コメントありがとうございました!
翔ちゃんも気が気じゃないですよね…。
> う~ん、ゆっちや亮たん相手なら翔ちゃん受けでも(蒼くんもおk)いいっすが…マヒロたんだしなぁ~~。
おぉ~ゆっちさんや亮タンなら、翔ちゃん受けOKですか!?
ゆっちさんも、意外と(!?)男らしいですしね。
> じゃんけん特訓しないと!w
> どうなるんだ、この2人?!ww
せっかく両想いになれたのに、ホント、一筋縄ではいきません~。
> テンプレ変えたんですね♪
> そのせいかしら?なにやら重くて中々辿り着けませんでした(汗
ホントですか!?
私は意外とスムーズだったんですが…。
最近fc2さん、不安定ですしね。
黄色すぎて、目がチカチカしませんか? ノリで変えたんですが……どうでしょう、このテンプレ(^_^;)
コメントありがとうございました!