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12月 手ぶらのぼくにプレゼント強要。 (11)
2009.06.14 Sun
「だから、ゴメン……て言おうと思ってたのに。きっと許してくれないと思ったからさ、なかなか言い出せなくて、どうしようって思ってたのに、お前のほうが先に言うんだもん」
…ホントずりぃよ。
そう言って翔真は苦笑するから、真大もがんばって笑おうとしたけれど、それは泣くのを必死に堪えるような、そんな表情になってしまった。
真剣に向き合うだなんて、そんな。
ずっと拒絶していたのはこちらのほうで、差し延べてくれた手すら、振り払ってしまったのに。
「あとさ、もう1個、言いたいことあるんだけど」
まっすぐに見つめられ、真大は思わず怯んでしまう。
まさか謝られただけでも、こんなに心が揺れ動いてしまったのに、一体これ以上、何を言う気? もうやめて。
「俺さ、お前のこと……真大のこと、…………好き…」
イルミネーションの明かりもロクに届かない路地裏、冷えた空気に溶けていきそうな声。
「……は…?」
それは、あまりに思いも寄らない告白だった。
翔真の発した言葉は分かったけれど、でも、だけど、そんなの意味が分からない。
好き?
真大は混乱する頭で、必死に考えていた。
翔真の言葉がやっと脳に行き渡って、けれど認識してもまだなお、理解できない。
だって。
だって、そんな。
「ゴメン、真大のこと、好きになってた」
「…は? 、ぁ…アンタ、ホントにバカなんじゃないの? 何それ…、何で? 何でそんな…」
あんなにひどいこと言ったし、ひどい態度を取ったのに。
好きになるとか、どうしてそんな…。
「そんなの俺も分かんねぇよ。だって…気付いたら、真大のこと好きになってた」
「そん…そんなの、分かんない、知らない…」
この状況で、"好き"を伝える翔真の、その言葉の意味が分からないほど、真大だって鈍感ではない。
けれど。
翔真のことは、今となっては嫌いでないけれど、でもその気持ちに答えられるかと言われたら、すぐに答えは見つからない。
「…困らせて、ゴメン」
「え?」
「伝えようかどうしようか、迷ってたんだけど、……やっぱ伝えて、ちゃんとケジメつけて、この恋を終わらさなきゃ、て思ったから」
「え…」
終わらせる?
この恋を、終わらせるの?
「ど…ゆこと…?」
「だって、あんだけ嫌われてたの…、真大から好きになってもらえるなんて、最初から思ってないから」
穏やかに微笑む翔真に、真大は何も言葉を返さなかった。
翔真は、自分の思いにきちんとケジメをつけて、そして新しい恋へと向っていくのだろう。
もう、こんなちっぽけなことに、とらわれることもない。
「真大…?」
…ホントずりぃよ。
そう言って翔真は苦笑するから、真大もがんばって笑おうとしたけれど、それは泣くのを必死に堪えるような、そんな表情になってしまった。
真剣に向き合うだなんて、そんな。
ずっと拒絶していたのはこちらのほうで、差し延べてくれた手すら、振り払ってしまったのに。
「あとさ、もう1個、言いたいことあるんだけど」
まっすぐに見つめられ、真大は思わず怯んでしまう。
まさか謝られただけでも、こんなに心が揺れ動いてしまったのに、一体これ以上、何を言う気? もうやめて。
「俺さ、お前のこと……真大のこと、…………好き…」
イルミネーションの明かりもロクに届かない路地裏、冷えた空気に溶けていきそうな声。
「……は…?」
それは、あまりに思いも寄らない告白だった。
翔真の発した言葉は分かったけれど、でも、だけど、そんなの意味が分からない。
好き?
真大は混乱する頭で、必死に考えていた。
翔真の言葉がやっと脳に行き渡って、けれど認識してもまだなお、理解できない。
だって。
だって、そんな。
「ゴメン、真大のこと、好きになってた」
「…は? 、ぁ…アンタ、ホントにバカなんじゃないの? 何それ…、何で? 何でそんな…」
あんなにひどいこと言ったし、ひどい態度を取ったのに。
好きになるとか、どうしてそんな…。
「そんなの俺も分かんねぇよ。だって…気付いたら、真大のこと好きになってた」
「そん…そんなの、分かんない、知らない…」
この状況で、"好き"を伝える翔真の、その言葉の意味が分からないほど、真大だって鈍感ではない。
けれど。
翔真のことは、今となっては嫌いでないけれど、でもその気持ちに答えられるかと言われたら、すぐに答えは見つからない。
「…困らせて、ゴメン」
「え?」
「伝えようかどうしようか、迷ってたんだけど、……やっぱ伝えて、ちゃんとケジメつけて、この恋を終わらさなきゃ、て思ったから」
「え…」
終わらせる?
この恋を、終わらせるの?
「ど…ゆこと…?」
「だって、あんだけ嫌われてたの…、真大から好きになってもらえるなんて、最初から思ってないから」
穏やかに微笑む翔真に、真大は何も言葉を返さなかった。
翔真は、自分の思いにきちんとケジメをつけて、そして新しい恋へと向っていくのだろう。
もう、こんなちっぽけなことに、とらわれることもない。
「真大…?」
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柚子季杏 ⇒ キャ━━(((≧∀≦)))━━!!!!!
ようやく訪問できました!!!
そしたらそしたらそしたら!!!
ワッショイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワッショイ
翔ちゃーーーん!!!!
言っちゃった!好きになってた!来たこれ!むはー(;゚∀゚)=3
玉砕覚悟での告白…胸中は既にサヨナラを意識…うわ~~萌えるー!
マヒロたん、どうする?どうするの??
女神には後ろ髪が無いのよーー!
そしたらそしたらそしたら!!!
ワッショイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワッショイ
翔ちゃーーーん!!!!
言っちゃった!好きになってた!来たこれ!むはー(;゚∀゚)=3
玉砕覚悟での告白…胸中は既にサヨナラを意識…うわ~~萌えるー!
マヒロたん、どうする?どうするの??
女神には後ろ髪が無いのよーー!
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
お忙しいところ、ご訪問ありがとうございますー!
> ワッショイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワッショイ
わー、柚子季さんのテンションが、めっちゃ上がっとるー!!
翔ちゃん、やるねぇ! ←
> 玉砕覚悟での告白…胸中は既にサヨナラを意識…うわ~~萌えるー!
今までが今までだけに、真大タンに好きになってもらえる要素なんてないと思ってますからね。
嫌われてないって分かっただけでも、十分、て心境です。
> マヒロたん、どうする?どうするの??
> 女神には後ろ髪が無いのよーー!
真大タン、今度こそ素直になれるか!?
これを逃したら、もうチャンスはないですからねぇ。
後ろが禿げてる、てうまい言い方ですよね(笑)
コメントありがとうございました!
> ワッショイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワッショイ
わー、柚子季さんのテンションが、めっちゃ上がっとるー!!
翔ちゃん、やるねぇ! ←
> 玉砕覚悟での告白…胸中は既にサヨナラを意識…うわ~~萌えるー!
今までが今までだけに、真大タンに好きになってもらえる要素なんてないと思ってますからね。
嫌われてないって分かっただけでも、十分、て心境です。
> マヒロたん、どうする?どうするの??
> 女神には後ろ髪が無いのよーー!
真大タン、今度こそ素直になれるか!?
これを逃したら、もうチャンスはないですからねぇ。
後ろが禿げてる、てうまい言い方ですよね(笑)
コメントありがとうございました!