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8月 暑気あたり、気づけば腕の中。 (3)
2009.04.26 Sun
「え…違うの?」
「違わないけどっ、そそそそそんなにハッキリ言わないでよっ…!」
頬を赤らめて照れている和衣は確かにかわいいけれど、もう20歳になろうかという年齢で、ここまで恥ずかしがられると、何だか話を続けづらい。
しかも和衣は、高校のころに付き合っていた彼女がいたわけで、その子とはキス以上の関係までいたしちゃっているわけだから、今さらここまで照れる必要もないと思う。
「だ、だ、だって、男となんかしたことないもん!」
「え、うん、俺もないけど…。だからえっと…何だっけ?」
「だからー、男とエッチとかしたことないから、どうしたらいいか分かんないの。ショウちゃん、教えて!」
「え、いやたった今、俺も男とはしたことないって言ったよね? なのに何で俺に聞く?」
それこそ、男同士お付き合いしている亮や睦月に聞くならまだしも、今も現在進行形で女の子と付き合っている翔真に、どうして聞こうなんて思ったのだろう。
しかも、男とはしたことがないって、ハッキリそう言ったのに。
「だってショウちゃんなら、いっぱいエッチとかしてるし……何となく分かるかなぁ、て思って」
「いや、女の子との経験値をいくら積んだって、男とのやり方なんて、何も学べやしねぇよ?」
「でも他に聞く人いないし! ショウちゃん、教えて!」
「むちゃくちゃだー!」
和衣のあまりの言い分に翔真は思わず喚くが、必死な和衣は、お願い、お願い! と翔真に迫る。
いくら親友とはいえ、何が悲しくて、他人のセックスを指南しなければならないのだ。
冗談じゃない。
「俺だって冗談じゃないよ! 冗談でこんなこと言えるわけないじゃん!」
「なお悪い!」
「あぁ~ん、ショウちゃん、お願~い!」
きっと祐介ならメロメロにしてしまいかねない和衣の甘えた声も、長い付き合いの翔真には通用しない。
暑いのにキュウキュウと抱き付いてくる和衣を、ウザったそうに引き剥がした。
「もー、手っ取り早くビデオでも借りたら?」
「じゃショウちゃん、一緒に借りに行こ?」
「え、絶対ヤダ」
まぁ、そうは言ってもお年頃ですし。ビデオ屋に行って、のれんの向こうのアダルトコーナーに寄っちゃうこと、なきにしもあらずですけれど。
でも飽くまで女の子メインのヤツなわけで。男同士のDVDとか、あるのかどうかすら、確認しようと思ったこともない。
しかも和衣の場合、一緒に借りに行くだけでは飽き足らず、一緒に見ようと言い出すに違いない。
「1人でそんなの借りに行くなんて無理だし!」
「じゃあネットで調べるとか」
「ネット…? だって俺、パソコンないんだけど」
「祐介が持ってんじゃん。一緒に調べて勉強しなよ」
名案とばかりに翔真が提案すれば、和衣は驚愕したような顔で固まった。
そしてまた、見る見る間に赤くなる顔。
「どうした?」
「ッッッ、そんなのダメに決まってんじゃん! 祐介になんて言えるわけない!!」
「何で。ケンカまでして、何でも言い合える仲になったんだろ? カズがそんなでどうする!」
睦月の機転で仲直りしたとはいえ、和衣たちはつい1か月前に、相手の心の内が分からなくなって、派手にケンカをしたばかりだ。
聞きもしないのに、和衣が事の顛末を翔真に話して聞かせたくせに、もうそのことを忘れたわけではあるまい。
「違わないけどっ、そそそそそんなにハッキリ言わないでよっ…!」
頬を赤らめて照れている和衣は確かにかわいいけれど、もう20歳になろうかという年齢で、ここまで恥ずかしがられると、何だか話を続けづらい。
しかも和衣は、高校のころに付き合っていた彼女がいたわけで、その子とはキス以上の関係までいたしちゃっているわけだから、今さらここまで照れる必要もないと思う。
「だ、だ、だって、男となんかしたことないもん!」
「え、うん、俺もないけど…。だからえっと…何だっけ?」
「だからー、男とエッチとかしたことないから、どうしたらいいか分かんないの。ショウちゃん、教えて!」
「え、いやたった今、俺も男とはしたことないって言ったよね? なのに何で俺に聞く?」
それこそ、男同士お付き合いしている亮や睦月に聞くならまだしも、今も現在進行形で女の子と付き合っている翔真に、どうして聞こうなんて思ったのだろう。
しかも、男とはしたことがないって、ハッキリそう言ったのに。
「だってショウちゃんなら、いっぱいエッチとかしてるし……何となく分かるかなぁ、て思って」
「いや、女の子との経験値をいくら積んだって、男とのやり方なんて、何も学べやしねぇよ?」
「でも他に聞く人いないし! ショウちゃん、教えて!」
「むちゃくちゃだー!」
和衣のあまりの言い分に翔真は思わず喚くが、必死な和衣は、お願い、お願い! と翔真に迫る。
いくら親友とはいえ、何が悲しくて、他人のセックスを指南しなければならないのだ。
冗談じゃない。
「俺だって冗談じゃないよ! 冗談でこんなこと言えるわけないじゃん!」
「なお悪い!」
「あぁ~ん、ショウちゃん、お願~い!」
きっと祐介ならメロメロにしてしまいかねない和衣の甘えた声も、長い付き合いの翔真には通用しない。
暑いのにキュウキュウと抱き付いてくる和衣を、ウザったそうに引き剥がした。
「もー、手っ取り早くビデオでも借りたら?」
「じゃショウちゃん、一緒に借りに行こ?」
「え、絶対ヤダ」
まぁ、そうは言ってもお年頃ですし。ビデオ屋に行って、のれんの向こうのアダルトコーナーに寄っちゃうこと、なきにしもあらずですけれど。
でも飽くまで女の子メインのヤツなわけで。男同士のDVDとか、あるのかどうかすら、確認しようと思ったこともない。
しかも和衣の場合、一緒に借りに行くだけでは飽き足らず、一緒に見ようと言い出すに違いない。
「1人でそんなの借りに行くなんて無理だし!」
「じゃあネットで調べるとか」
「ネット…? だって俺、パソコンないんだけど」
「祐介が持ってんじゃん。一緒に調べて勉強しなよ」
名案とばかりに翔真が提案すれば、和衣は驚愕したような顔で固まった。
そしてまた、見る見る間に赤くなる顔。
「どうした?」
「ッッッ、そんなのダメに決まってんじゃん! 祐介になんて言えるわけない!!」
「何で。ケンカまでして、何でも言い合える仲になったんだろ? カズがそんなでどうする!」
睦月の機転で仲直りしたとはいえ、和衣たちはつい1か月前に、相手の心の内が分からなくなって、派手にケンカをしたばかりだ。
聞きもしないのに、和衣が事の顛末を翔真に話して聞かせたくせに、もうそのことを忘れたわけではあるまい。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Yさん
こんにちは~。
一途で一直線なカズちゃん、聞く相手を間違えちゃってることに、全然気付いてません(^_^;)
翔ちゃんとの押し問答、しばらく続きますので、お楽しみに♪
拍手&コメントありがとうございました!
一途で一直線なカズちゃん、聞く相手を間違えちゃってることに、全然気付いてません(^_^;)
翔ちゃんとの押し問答、しばらく続きますので、お楽しみに♪
拍手&コメントありがとうございました!
柚子季杏 ⇒ だ、だめだ・・・
カズちゃんと翔ちゃんの会話、面白過ぎるwww
そうだよ、カズちゃん!
乙女ちっくに恥ずかしがってばっかいないで、そういうイロハはゆっちとお勉強しなくちゃ!!
翔ちゃんに聞いても始まらない…ってか、こんなん相談されてるのをゆっちが知ったら、また拗ねそうだww
それも可愛いですが( ´艸`)ムププ♪
そうだよ、カズちゃん!
乙女ちっくに恥ずかしがってばっかいないで、そういうイロハはゆっちとお勉強しなくちゃ!!
翔ちゃんに聞いても始まらない…ってか、こんなん相談されてるのをゆっちが知ったら、また拗ねそうだww
それも可愛いですが( ´艸`)ムププ♪
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> カズちゃんと翔ちゃんの会話、面白過ぎるwww
ありがとうございます~。
カズちゃん、一生懸命で一途なんだけれど、何か、どこかが間違ってるんですよね…(^_^;)
> 翔ちゃんに聞いても始まらない…ってか、こんなん相談されてるのをゆっちが知ったら、また拗ねそうだww
確かに!
でも拗ね拗ねのゆっちも可愛いですよね♪
コメントありがとうございました!
ありがとうございます~。
カズちゃん、一生懸命で一途なんだけれど、何か、どこかが間違ってるんですよね…(^_^;)
> 翔ちゃんに聞いても始まらない…ってか、こんなん相談されてるのをゆっちが知ったら、また拗ねそうだww
確かに!
でも拗ね拗ねのゆっちも可愛いですよね♪
コメントありがとうございました!