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6月 離れて歩くずぶ濡れ相合傘。 (1)
2009.03.26 Thu
最近、天気予報がよく当たる。
今年の梅雨は雨が少ない、と言ったら、本当に空梅雨になった。6月に入ってからも、雨が降った日なんて殆どなくて、晴天ばかりが続いている。
「今日も天気いーね」
「昨日、良純さんが晴れるって言ってたもん」
「ヨシズミさんて誰?」
むっちゃんの知り合いの人? と不思議そうな顔をしている和衣は、どうやら睦月とは違う局の天気予報を見ているらしい。
「あー、日曜日も晴れるといいなぁ…」
「ゆっちとデート?」
「うん。晴れるかな? 晴れるよね?」
そればかりは睦月に聞かれたって、何とも答えてみようがないが、和衣が『晴れるよ』て答えを待っているのが分かったので、睦月は適当に「晴れるんじゃない?」と返しておいた。
「でも雨降ったらどうしよー…。梅雨だもんね、降るかもだよね?」
「…晴れるってば。てか、いいじゃん、降ったって」
「ダメ、遊園地行くんだもん」
雨が降っても行けなくはないが、やはり晴れているよりは十分に楽しめない。だからどうしても晴れてほしいと、和衣はずっと願っているのだ。
「…へぇ。じゃあ、てるてる坊主でも作れば?」
「! そうする!」
睦月は冗談半分で言ったのだけれど、和衣はその言葉を真に受けて、授業終わったら即行帰っててるてる坊主作る! と意気込んだ。
ちなみに、睦月の言葉の半分は冗談だったけれど、残りの半分は本気で、日曜日に晴れて和衣と祐介が遊園地に行けばいいと思ってのことだ。
(ゆっち、絶叫系とか超苦手だもんなぁ。カズちゃんの前でどんな反応すんのか、超見たい…!)
けれど、その半分の本気は、そんな動機から来るものだったが。
「むっちゃん、何笑ってんの?」
情けない顔をする幼馴染みの顔を想像していたら、思わず笑ってしまっていたらしい。
睦月は慌てて緩んだ口元を引き締めた。
「亮ー、俺らも日曜日、出掛けるー?」
教授のところに寄っていた祐介がやって来て、和衣がそっちに気を取られたのをいいことに、睦月は机に突っ伏してウトウトしていた亮に声を掛けた。
「ん? どこ行きたい?」
「遊園地ー。そんで、いっぱい絶叫マシン乗る」
「え、無理無理無理無理」
眠そうな顔をしていたくせに、睦月の口から"絶叫マシン"という言葉が出た途端、亮は急に真顔になって、思い切り拒否してきた。
「苦手なの?」
「ウン」
「…ちょっとはカッコつけて、『そんなことないよ』とか言えよ」
昔から亮は、お化けと注射とジェットコースターは、大嫌いだった。睦月の前ではカッコいい男でいたいとは思うけれど、苦手なものは苦手だ。
「じゃあショウちゃん、一緒に行くー?」
「え? 遊園地? いいけど?」
「え、ちょっ」
あっさりとOKの返事を出す翔真に、亮は慌ててそれを遮った。
絶叫マシンには乗りたくないが、翔真を睦月と一緒には出掛けさせたくはない。
「ヤダ、ショウちゃんと行く。俺、絶叫マシン乗りたい」
で、絶叫マシンに乗りたくなくて怖がってるゆっちを見たい!
「…むっちゃん、一緒に行くのはいいけど、何か別のこと企んでない?」
今年の梅雨は雨が少ない、と言ったら、本当に空梅雨になった。6月に入ってからも、雨が降った日なんて殆どなくて、晴天ばかりが続いている。
「今日も天気いーね」
「昨日、良純さんが晴れるって言ってたもん」
「ヨシズミさんて誰?」
むっちゃんの知り合いの人? と不思議そうな顔をしている和衣は、どうやら睦月とは違う局の天気予報を見ているらしい。
「あー、日曜日も晴れるといいなぁ…」
「ゆっちとデート?」
「うん。晴れるかな? 晴れるよね?」
そればかりは睦月に聞かれたって、何とも答えてみようがないが、和衣が『晴れるよ』て答えを待っているのが分かったので、睦月は適当に「晴れるんじゃない?」と返しておいた。
「でも雨降ったらどうしよー…。梅雨だもんね、降るかもだよね?」
「…晴れるってば。てか、いいじゃん、降ったって」
「ダメ、遊園地行くんだもん」
雨が降っても行けなくはないが、やはり晴れているよりは十分に楽しめない。だからどうしても晴れてほしいと、和衣はずっと願っているのだ。
「…へぇ。じゃあ、てるてる坊主でも作れば?」
「! そうする!」
睦月は冗談半分で言ったのだけれど、和衣はその言葉を真に受けて、授業終わったら即行帰っててるてる坊主作る! と意気込んだ。
ちなみに、睦月の言葉の半分は冗談だったけれど、残りの半分は本気で、日曜日に晴れて和衣と祐介が遊園地に行けばいいと思ってのことだ。
(ゆっち、絶叫系とか超苦手だもんなぁ。カズちゃんの前でどんな反応すんのか、超見たい…!)
けれど、その半分の本気は、そんな動機から来るものだったが。
「むっちゃん、何笑ってんの?」
情けない顔をする幼馴染みの顔を想像していたら、思わず笑ってしまっていたらしい。
睦月は慌てて緩んだ口元を引き締めた。
「亮ー、俺らも日曜日、出掛けるー?」
教授のところに寄っていた祐介がやって来て、和衣がそっちに気を取られたのをいいことに、睦月は机に突っ伏してウトウトしていた亮に声を掛けた。
「ん? どこ行きたい?」
「遊園地ー。そんで、いっぱい絶叫マシン乗る」
「え、無理無理無理無理」
眠そうな顔をしていたくせに、睦月の口から"絶叫マシン"という言葉が出た途端、亮は急に真顔になって、思い切り拒否してきた。
「苦手なの?」
「ウン」
「…ちょっとはカッコつけて、『そんなことないよ』とか言えよ」
昔から亮は、お化けと注射とジェットコースターは、大嫌いだった。睦月の前ではカッコいい男でいたいとは思うけれど、苦手なものは苦手だ。
「じゃあショウちゃん、一緒に行くー?」
「え? 遊園地? いいけど?」
「え、ちょっ」
あっさりとOKの返事を出す翔真に、亮は慌ててそれを遮った。
絶叫マシンには乗りたくないが、翔真を睦月と一緒には出掛けさせたくはない。
「ヤダ、ショウちゃんと行く。俺、絶叫マシン乗りたい」
で、絶叫マシンに乗りたくなくて怖がってるゆっちを見たい!
「…むっちゃん、一緒に行くのはいいけど、何か別のこと企んでない?」
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柚子季杏 ⇒ ぎゃははは!
むっちゃん!
この小悪魔め~~~(爆)
ゆっちも絶叫系駄目なのか( ´艸`)ムププ♪
亮たんは駄目そうなイメージありますけど、なんか以外ですね!
格好つけてフラフラになったゆっちもまた萌えるかも~(///∇//)☆
遊園地か~なんだかもう、みんなカワイイなぁ~~♪
この小悪魔め~~~(爆)
ゆっちも絶叫系駄目なのか( ´艸`)ムププ♪
亮たんは駄目そうなイメージありますけど、なんか以外ですね!
格好つけてフラフラになったゆっちもまた萌えるかも~(///∇//)☆
遊園地か~なんだかもう、みんなカワイイなぁ~~♪
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
はい、出ました、小悪魔むっちゃん。
すんなり応援なんてしませんです、はい(笑)
ゆっちさんも、苦手とか言い出せないんだろうな、と勝手に推測しております。
6月突入するも、中身は全然進んでませんが(^_^;)、よろしくお願いします。
コメントありがとうございました!
すんなり応援なんてしませんです、はい(笑)
ゆっちさんも、苦手とか言い出せないんだろうな、と勝手に推測しております。
6月突入するも、中身は全然進んでませんが(^_^;)、よろしくお願いします。
コメントありがとうございました!