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七月 嫌がらせの至近距離 (6)
2008.12.23 Tue
最近になって気が付いたこと。
意外にも睦月は、スキンシップ過多な男だということ。
「あぅ…手が痛い…」
ぼやくような声がしたかと思ったら、ドサリと音がして、亮が視線を向ければ、睦月がそのまま机に突っ伏していた。
「終わった?」
「……終わった」
ノート持ち込みの試験に備えて、睦月が、亮のノートを書き写し始めてから丸2日。嫌だ嫌だと言いながらも、何とかようやく転記が終わったらしい。
「他の試験の勉強とか、間に合いそうなわけ?」
「うー……でも亮、教えてくれるでしょ?」
机に突っ伏したまま、首だけ捻って亮のほうを向いた。
「え、俺に勉強のこと聞く? 悪いけど、マジで無理だから」
自慢じゃないが、一流でも何でもないこの大学に入れたことだって奇跡と言われた亮が、他人に勉強を教えるなど、まがり間違ってもあり得ないと、亮はきっぱりと拒絶する。
「ケチー」
「だってマジで、自分のだけで精いっぱいだし」
「えー…。……ね、今何やってんの?」
もうノートを書くのは飽き飽きといった感じで席を立った睦月は、それでも真面目に机に向かっていた亮の背後に来ると、ベッタリとその背中に貼り付いて、後ろからノートを覗き込んできた。
「ちょっ…睦月、暑いって!」
窓を開け放して、扇風機もフル稼働させているが、一向に気温の下がる気配のない室内で、睦月のこのスキンシップは、正直キツイ。
でも、そんな睦月を無下に出来ない自分がいて。
「どっか涼しいとこ行ってやろうよー」
睦月も暑いなら、ひとまず離れてくれればいいのに、背中にくっ付いたまま、ユサユサ肩を揺さぶり始める。
「どっかってどこよ」
「図書館とか」
とりあえず涼しければどこでもよいが、勉強するなら図書館かな、という安直な考えで、睦月はそう提案してみた。
「あー…でもこの時期、すげぇ混んでて、席開いてないってショウが言ってた。朝一で行く? 授業の前とか」
「……面倒くさい…」
早起きは苦手。
それも勉強のために、わざわざ早起きするなんて、たぶん無理。
「じゃあ、我慢して部屋でやろうぜ。つーか、マジで離れて。暑ぃ…」
「えー…もー」
「だって睦月だって暑いんだろ?」
後ろから首元に回って来ている睦月の手を解けば、それでも不満そうに睦月は亮に纏わり付いてきた。
意外にも睦月は、スキンシップ過多な男だということ。
「あぅ…手が痛い…」
ぼやくような声がしたかと思ったら、ドサリと音がして、亮が視線を向ければ、睦月がそのまま机に突っ伏していた。
「終わった?」
「……終わった」
ノート持ち込みの試験に備えて、睦月が、亮のノートを書き写し始めてから丸2日。嫌だ嫌だと言いながらも、何とかようやく転記が終わったらしい。
「他の試験の勉強とか、間に合いそうなわけ?」
「うー……でも亮、教えてくれるでしょ?」
机に突っ伏したまま、首だけ捻って亮のほうを向いた。
「え、俺に勉強のこと聞く? 悪いけど、マジで無理だから」
自慢じゃないが、一流でも何でもないこの大学に入れたことだって奇跡と言われた亮が、他人に勉強を教えるなど、まがり間違ってもあり得ないと、亮はきっぱりと拒絶する。
「ケチー」
「だってマジで、自分のだけで精いっぱいだし」
「えー…。……ね、今何やってんの?」
もうノートを書くのは飽き飽きといった感じで席を立った睦月は、それでも真面目に机に向かっていた亮の背後に来ると、ベッタリとその背中に貼り付いて、後ろからノートを覗き込んできた。
「ちょっ…睦月、暑いって!」
窓を開け放して、扇風機もフル稼働させているが、一向に気温の下がる気配のない室内で、睦月のこのスキンシップは、正直キツイ。
でも、そんな睦月を無下に出来ない自分がいて。
「どっか涼しいとこ行ってやろうよー」
睦月も暑いなら、ひとまず離れてくれればいいのに、背中にくっ付いたまま、ユサユサ肩を揺さぶり始める。
「どっかってどこよ」
「図書館とか」
とりあえず涼しければどこでもよいが、勉強するなら図書館かな、という安直な考えで、睦月はそう提案してみた。
「あー…でもこの時期、すげぇ混んでて、席開いてないってショウが言ってた。朝一で行く? 授業の前とか」
「……面倒くさい…」
早起きは苦手。
それも勉強のために、わざわざ早起きするなんて、たぶん無理。
「じゃあ、我慢して部屋でやろうぜ。つーか、マジで離れて。暑ぃ…」
「えー…もー」
「だって睦月だって暑いんだろ?」
後ろから首元に回って来ている睦月の手を解けば、それでも不満そうに睦月は亮に纏わり付いてきた。
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柚子季杏 ⇒ むっはー(;゚∀゚)=3
亮ちゃんタジタジっすね♪
んもぅ~むっちゃんったら罪作り( ´艸`)ムププ♪
何の意図も無いのかな?
それとも何かがあるのか??
かわいいなぁ~もう。
んもぅ~むっちゃんったら罪作り( ´艸`)ムププ♪
何の意図も無いのかな?
それとも何かがあるのか??
かわいいなぁ~もう。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
甘えん坊のやんちゃ姫。
相手からグイグイ来られると、面倒くさいとか思っちゃう人なのに、自分からはベッタリ、みたいな。
もちろんそれで亮タンがタジタジしてるなんて、夢にも思ってないという……罪作りな男ですよ(苦笑)
もうまさに、むっはー(;゚∀゚)=3 です。
コメントありがとうございました!
相手からグイグイ来られると、面倒くさいとか思っちゃう人なのに、自分からはベッタリ、みたいな。
もちろんそれで亮タンがタジタジしてるなんて、夢にも思ってないという……罪作りな男ですよ(苦笑)
もうまさに、むっはー(;゚∀゚)=3 です。
コメントありがとうございました!
りり ⇒ むっちゃんてば~~~
自分のとこでばたばたしていたらこんな萌えなことに…!!
亮くん首の血管がぱつんといっちゃったりしないでしょうか?
姫ってば天真爛漫なんだろうけど~~。
むふふ、と思わず笑っちゃいます。
亮くん首の血管がぱつんといっちゃったりしないでしょうか?
姫ってば天真爛漫なんだろうけど~~。
むふふ、と思わず笑っちゃいます。
如月久美子 ⇒ >りりさん
むっちゃん、無意識のスーパースキンシッパー(爆)
亮タン、完全に振り回されてるのに、振り回してる張本人はそれに気付いていないという…。
天真爛漫!!
まさにお姫のための言葉ですね。
コメントありがとうございました!
亮タン、完全に振り回されてるのに、振り回してる張本人はそれに気付いていないという…。
天真爛漫!!
まさにお姫のための言葉ですね。
コメントありがとうございました!