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君のことが好きだっていう話! (21)
2016.11.10 Thu
「いいの? 祐介」
「何が?」
「ホントに見なくてもいい?」
「何、見せたいの?」
見られるのを恥ずかしがっていたはずが、いつの間にか祐介に見せたいような雰囲気になっている。
さすがにちょっと笑ったら、和衣は顔を赤くして、祐介の腕を叩いた。
「じゃあ見せない!」
「そうなの? せっかくだから見に行こうよ、和衣の書いたの」
「ダメー。人に見られないように、すごい高いところに付けたし」
「マジで? 俺、そこまで考えてなかったな」
予想どおり、やはり和衣は短冊を飾る場所も、相当悩んだらしい。和衣らしくて微笑ましい。
「何笑ってんの! もう行こっ」
「はいはい」
顔を赤くしたまま、和衣は祐介の腕を掴んで歩き出す。祐介は大人しくそれに従ったが、数歩も行かないうちに和衣は足を止め、クルリと振り返った。
「何?」
「お…俺だって、祐介とずっと一緒にいたいんだからねっ」
祐介の耳元に顔を近づけてそれだけ言うと、和衣はさっさと歩き出した。
後ろから見ても分かるくらい、和衣の耳が赤い。いや、それは祐介も同じだ。さっき以上に顔が熱い。
「和衣」
「なっ何、」
「今度は本物の星、見に行こっか」
「ッ…」
先を行く和衣に追い付き、声を掛ける。
和衣は赤い顔のまま、口をパクパクさせていたが、結局声が出なかったのか、黙ったままコクコクと何度も頷いた。
今度は本物の星に、2人の願いをかけよう。
*END*
back
タイトルは明日からでした。
「何が?」
「ホントに見なくてもいい?」
「何、見せたいの?」
見られるのを恥ずかしがっていたはずが、いつの間にか祐介に見せたいような雰囲気になっている。
さすがにちょっと笑ったら、和衣は顔を赤くして、祐介の腕を叩いた。
「じゃあ見せない!」
「そうなの? せっかくだから見に行こうよ、和衣の書いたの」
「ダメー。人に見られないように、すごい高いところに付けたし」
「マジで? 俺、そこまで考えてなかったな」
予想どおり、やはり和衣は短冊を飾る場所も、相当悩んだらしい。和衣らしくて微笑ましい。
「何笑ってんの! もう行こっ」
「はいはい」
顔を赤くしたまま、和衣は祐介の腕を掴んで歩き出す。祐介は大人しくそれに従ったが、数歩も行かないうちに和衣は足を止め、クルリと振り返った。
「何?」
「お…俺だって、祐介とずっと一緒にいたいんだからねっ」
祐介の耳元に顔を近づけてそれだけ言うと、和衣はさっさと歩き出した。
後ろから見ても分かるくらい、和衣の耳が赤い。いや、それは祐介も同じだ。さっき以上に顔が熱い。
「和衣」
「なっ何、」
「今度は本物の星、見に行こっか」
「ッ…」
先を行く和衣に追い付き、声を掛ける。
和衣は赤い顔のまま、口をパクパクさせていたが、結局声が出なかったのか、黙ったままコクコクと何度も頷いた。
今度は本物の星に、2人の願いをかけよう。
*END*
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タイトルは明日からでした。
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