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君のことが好きだっていう話! (2)
2016.10.12 Wed
自分に都合のいいこと天気予報を見つけ出そうとしている今の和衣は、いい結果が出るまでおみくじを引くとか、いいことを言っている占いを探すとか、それに近い。
いや、おみくじや占いは、自分の気持ちの問題でもあるから、いい結果が出て気が済むならそれでいいが、天気予報の場合、他が雨と予報している中、晴れだと言っている天気予報を見つけたところで、実際の天気がそのとおりになるわけではないのだから、おみくじや占いよりタチが悪いと言える。
蒼一郎にしては、至極まっとうな突っ込みだった。
「だって、晴れないと星見えない~」
「星? 星見たいの? 星て、空の星だよね?」
「そー。師匠、星見たくない? 七夕さま」
だんだんと和衣の言うことが見えてきた。
ロマンチストの和衣は、せっかく七夕なんだから星が見たい、いや見て当然だと思っているのだ。
「カズちゃん、どこに星見に行こうとしてんの?」
「え? どこ、て…」
テレビの画面に映る天気予報も、パソコンに表示されている天気予報も、この寮がある付近のものだから、やはり和衣はこの辺りで星を見ようとしているのか、それとも単にいつもの癖でこの辺りのものを表示しているのかは分からなかった。
「いや、この辺じゃ、晴れてたって星見えなくない?」
「!」
「あ、いや、そんなはっきり確認したことあるわけじゃないからよく分かんないけど、普段、星が見えるとか思ったことないし、晴れてても」
和衣ほど星空に対して情熱のない蒼一郎は、はっきりとこの目で、星の1つもまったく見えないかまで確認したことはないが、ふと見上げた空に星座を認識した覚えはない。
七夕に星が見たいと言う和衣は、何となくうっすら星の1つが見えればいいということではないだろうから、たとえ晴れていたとしても、和衣の望むような星空は拝めないに違いない。
「そ…そっか…、見えない、か…」
「ちょっ! そんな悲しそうな顔しないで!」
まるでこの世の終わりのような顔で遠くを見つめる和衣に、蒼一郎は大いに慌てる。
七夕に天気が悪いのも、この辺りで晴れても星が見えないことも、蒼一郎のせいでは全然ないのに、ものすごい罪悪感…!
「あー、えっとー…、どっか星の見えるところに行くとか? あ、プラネタリウムとかはっ?」
「ぷらねたりゅーむ?」
蒼一郎が自分なりの精一杯の知識で提案したところ、『プラネタリウム』の言葉に和衣が反応した(発音はかなり怪しかったが)。
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いや、おみくじや占いは、自分の気持ちの問題でもあるから、いい結果が出て気が済むならそれでいいが、天気予報の場合、他が雨と予報している中、晴れだと言っている天気予報を見つけたところで、実際の天気がそのとおりになるわけではないのだから、おみくじや占いよりタチが悪いと言える。
蒼一郎にしては、至極まっとうな突っ込みだった。
「だって、晴れないと星見えない~」
「星? 星見たいの? 星て、空の星だよね?」
「そー。師匠、星見たくない? 七夕さま」
だんだんと和衣の言うことが見えてきた。
ロマンチストの和衣は、せっかく七夕なんだから星が見たい、いや見て当然だと思っているのだ。
「カズちゃん、どこに星見に行こうとしてんの?」
「え? どこ、て…」
テレビの画面に映る天気予報も、パソコンに表示されている天気予報も、この寮がある付近のものだから、やはり和衣はこの辺りで星を見ようとしているのか、それとも単にいつもの癖でこの辺りのものを表示しているのかは分からなかった。
「いや、この辺じゃ、晴れてたって星見えなくない?」
「!」
「あ、いや、そんなはっきり確認したことあるわけじゃないからよく分かんないけど、普段、星が見えるとか思ったことないし、晴れてても」
和衣ほど星空に対して情熱のない蒼一郎は、はっきりとこの目で、星の1つもまったく見えないかまで確認したことはないが、ふと見上げた空に星座を認識した覚えはない。
七夕に星が見たいと言う和衣は、何となくうっすら星の1つが見えればいいということではないだろうから、たとえ晴れていたとしても、和衣の望むような星空は拝めないに違いない。
「そ…そっか…、見えない、か…」
「ちょっ! そんな悲しそうな顔しないで!」
まるでこの世の終わりのような顔で遠くを見つめる和衣に、蒼一郎は大いに慌てる。
七夕に天気が悪いのも、この辺りで晴れても星が見えないことも、蒼一郎のせいでは全然ないのに、ものすごい罪悪感…!
「あー、えっとー…、どっか星の見えるところに行くとか? あ、プラネタリウムとかはっ?」
「ぷらねたりゅーむ?」
蒼一郎が自分なりの精一杯の知識で提案したところ、『プラネタリウム』の言葉に和衣が反応した(発音はかなり怪しかったが)。
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