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彼の愛情表現は分かりづらい (9)
2016.06.22 Wed
「ハルちゃん、水落が出てる番組、ぜーんぶ録画してんの」
「うん、知ってる。琉から聞いた」
だから、苦手なバラエティ番組でも手が抜けない、嫌な顔できない、と琉がよく言っている。
遥希は、ただ録画するだけでなく、それを何回でも繰り返し見る子なのだ。大好きな遥希に、そんな姿を見せたくない、と琉は心を入れ替えているのだ。
「で、ハルちゃんちで飲んでると、一緒に見よ~、とか言って、その録画したヤツ、見せられる」
「え、そうなの? ハルちゃん…」
「水落が映ってんの見て、何がおもしろいんだっつの」
「でも、一緒に見てあげるんでしょ?」
口では文句を言いつつ、付き合ってあげている千尋の姿は想像に難くない。今も、散々遥希のことをバカだと言いながら、言うことを聞いてテレビを点けたばかりだ。
千尋の場合、陰口なんかではなく、本人を前にしても、平気でバカだと口にするタイプだから、状況は今とそう変わらないだろう。
「『見たくない』つってんのにさぁ、『大和くんが一緒に出てるヤツだよ』て。『大和くん出てるんだから、ちーちゃんだって見たいでしょ』てゆうの、ハルちゃん」
「それでちーちゃん、一緒に見てんの?」
「だって、『別に』てゆうと、『別に、て何!?』てうるさいんだもん」
どこまでも琉大好きな遥希に笑ってしまうが、千尋はそれとは完全に対照的で、琉に興味がないのはともかく、大和が出ていても、そんなに見る気がないところが…。
「ねぇ…、ちーちゃんて、ハルちゃんに一緒に見ようて言われなかったら、俺が出てる番組とか、全然見ないの?」
そういえば以前、公式ショップに売られているFATEの写真、遥希は千尋のお姉ちゃんと一緒に買いに行って、それを琉に見られて誤解されたことがあるけれど、千尋は大和の写真を買いに行くつもりがないどころか、そもそも欲していないことは、酔った勢いの千尋に断言されたことがあるくらいだ。
「ん~…、そもそも殆どテレビ付けないしー…。テレビ、くだらないのばっかじゃん」
「まぁ…」
千尋よりは制作側に近い立場にいる大和としては、そこまではっきり言うことは出来ないんだけれど、確かに、今どきのテレビは…、なんて言われることが多いのは、よく分かっている。
それは、何となく感じ取る雰囲気、というだけでなく、『視聴率』という、ばっちりと目に見える形でも示されているし。
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「うん、知ってる。琉から聞いた」
だから、苦手なバラエティ番組でも手が抜けない、嫌な顔できない、と琉がよく言っている。
遥希は、ただ録画するだけでなく、それを何回でも繰り返し見る子なのだ。大好きな遥希に、そんな姿を見せたくない、と琉は心を入れ替えているのだ。
「で、ハルちゃんちで飲んでると、一緒に見よ~、とか言って、その録画したヤツ、見せられる」
「え、そうなの? ハルちゃん…」
「水落が映ってんの見て、何がおもしろいんだっつの」
「でも、一緒に見てあげるんでしょ?」
口では文句を言いつつ、付き合ってあげている千尋の姿は想像に難くない。今も、散々遥希のことをバカだと言いながら、言うことを聞いてテレビを点けたばかりだ。
千尋の場合、陰口なんかではなく、本人を前にしても、平気でバカだと口にするタイプだから、状況は今とそう変わらないだろう。
「『見たくない』つってんのにさぁ、『大和くんが一緒に出てるヤツだよ』て。『大和くん出てるんだから、ちーちゃんだって見たいでしょ』てゆうの、ハルちゃん」
「それでちーちゃん、一緒に見てんの?」
「だって、『別に』てゆうと、『別に、て何!?』てうるさいんだもん」
どこまでも琉大好きな遥希に笑ってしまうが、千尋はそれとは完全に対照的で、琉に興味がないのはともかく、大和が出ていても、そんなに見る気がないところが…。
「ねぇ…、ちーちゃんて、ハルちゃんに一緒に見ようて言われなかったら、俺が出てる番組とか、全然見ないの?」
そういえば以前、公式ショップに売られているFATEの写真、遥希は千尋のお姉ちゃんと一緒に買いに行って、それを琉に見られて誤解されたことがあるけれど、千尋は大和の写真を買いに行くつもりがないどころか、そもそも欲していないことは、酔った勢いの千尋に断言されたことがあるくらいだ。
「ん~…、そもそも殆どテレビ付けないしー…。テレビ、くだらないのばっかじゃん」
「まぁ…」
千尋よりは制作側に近い立場にいる大和としては、そこまではっきり言うことは出来ないんだけれど、確かに、今どきのテレビは…、なんて言われることが多いのは、よく分かっている。
それは、何となく感じ取る雰囲気、というだけでなく、『視聴率』という、ばっちりと目に見える形でも示されているし。
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