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くだらない明日にドロップキック (7)
2016.03.07 Mon
目を覚ますと部屋の中はもう明るく、スズメの鳴く声まで聞こえてきて、あぁ、これが朝チュンというヤツか…と純平はふとんの中でぼんやりと思った。何しろ純平は昨日、槇村と逢坂、そしてその友人である板屋越と一緒に飲み過ぎて、あろうことか板屋越とセックスをしてしまったのだ。暗転した次にはスズメが鳴いているなんて、まさに言葉どおりのシチュエーションだ。
昨日の記憶は、わりとないほうだ。どのくらい飲んで、いつごろ店を出たのか、タクシーに乗った気はするが、なぜ板屋越と一緒に乗ることになったのか、その辺りは曖昧で、何より、どうして板屋越とセックスすることになったのか、さっぱり思い出せない。
というか、それを思い出せないのも問題だが、今日これからどんな顔をして板屋越に会ったらいいのか……そのほうが問題だ。
覚えている限り、板屋越は激しく抵抗していたわけではなかったし、自分とのセックスをひどく嫌がっていた様子もなかったから、顔を合わせた途端に殴り飛ばされることはないだろうけど、何事もなかったようにはいられない。
どうして肝心なところは覚えていないのに、セックスをした記憶だけはあるんだろう。やったこと自体を忘れるなんて、失礼極まりないけれど、いっそそうだったら楽なのに…などとも思ってしまう。それか、相手が何も覚えていないとか。
都合のいい話だとは分かっているけれど、マンガやドラマなんかだと、そんな展開じゃないか。酔った勢いでセックスをしてしまった時点で、ドラマみたいな話の流れなんだから、最後までそうであってくれてもいいのに。そんな夢のようなこと、ないものだろうか。
……夢? 夢か? もしかして、これ全部夢なんじゃないだろうか。
いや、セックスする夢を見るとか、だいぶ高校生みたいな話で、十分恥ずかしいけれど、でももしかしたら夢なのかも。だって、いくら酒を飲み過ぎて酩酊していたとはいえ、自分が初対面の男とセックスするなんて、あり得ない。
そうだ、夢だ。
だってホラ、今純平の隣には、裸で眠る板屋越の姿なんかない。純平は……パンツも何も身に付けていない全裸だけれど、今までに裸で寝たことなんかないけれど、そこはそれ、酔っ払って脱いだに違いない。
そうだ、すべては夢だ………………
「――――て、そんなわけあるかーーー!!!! アダダダダ…」
自分の心の声へのセルフ突っ込みに大声を上げて起き上がった純平は、襲ってきた二日酔いから来る具合の悪さに頭を抱えた。板屋越とセックスしたのは夢かもしれないが、夕べ飲み過ぎたのは夢ではないようだ。
「お前、朝から何騒いでんだ」
「うぇ…?」
頭上から降って来た声に重い頭を上げると、そこにはスウェットの下履きだけ履いて、上半身裸の板屋越がいた。
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昨日の記憶は、わりとないほうだ。どのくらい飲んで、いつごろ店を出たのか、タクシーに乗った気はするが、なぜ板屋越と一緒に乗ることになったのか、その辺りは曖昧で、何より、どうして板屋越とセックスすることになったのか、さっぱり思い出せない。
というか、それを思い出せないのも問題だが、今日これからどんな顔をして板屋越に会ったらいいのか……そのほうが問題だ。
覚えている限り、板屋越は激しく抵抗していたわけではなかったし、自分とのセックスをひどく嫌がっていた様子もなかったから、顔を合わせた途端に殴り飛ばされることはないだろうけど、何事もなかったようにはいられない。
どうして肝心なところは覚えていないのに、セックスをした記憶だけはあるんだろう。やったこと自体を忘れるなんて、失礼極まりないけれど、いっそそうだったら楽なのに…などとも思ってしまう。それか、相手が何も覚えていないとか。
都合のいい話だとは分かっているけれど、マンガやドラマなんかだと、そんな展開じゃないか。酔った勢いでセックスをしてしまった時点で、ドラマみたいな話の流れなんだから、最後までそうであってくれてもいいのに。そんな夢のようなこと、ないものだろうか。
……夢? 夢か? もしかして、これ全部夢なんじゃないだろうか。
いや、セックスする夢を見るとか、だいぶ高校生みたいな話で、十分恥ずかしいけれど、でももしかしたら夢なのかも。だって、いくら酒を飲み過ぎて酩酊していたとはいえ、自分が初対面の男とセックスするなんて、あり得ない。
そうだ、夢だ。
だってホラ、今純平の隣には、裸で眠る板屋越の姿なんかない。純平は……パンツも何も身に付けていない全裸だけれど、今までに裸で寝たことなんかないけれど、そこはそれ、酔っ払って脱いだに違いない。
そうだ、すべては夢だ………………
「――――て、そんなわけあるかーーー!!!! アダダダダ…」
自分の心の声へのセルフ突っ込みに大声を上げて起き上がった純平は、襲ってきた二日酔いから来る具合の悪さに頭を抱えた。板屋越とセックスしたのは夢かもしれないが、夕べ飲み過ぎたのは夢ではないようだ。
「お前、朝から何騒いでんだ」
「うぇ…?」
頭上から降って来た声に重い頭を上げると、そこにはスウェットの下履きだけ履いて、上半身裸の板屋越がいた。
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