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くだらない明日にドロップキック (1)
2016.02.29 Mon
どうして。
「はぁっ…、あっ、あ、純平…!」
一体どうして。
「あ、ぁ、イク…、ああぁっ…!」
――――どうしてこんなことに。
純平はもう何度も何度も自問していたけれど、答えは一向に出て来なかった。分かっているのは、今自分の下で喘いでいるのが、板屋越なつめだということだけだ。
いや、だからこそ、分からないのだ。一体どうして自分は、その彼と、今こうしてセックスしているのか――――。
板屋越は純平の弟である央のクラス担任だが、授業参観だの面談だのは両親の役目だから、純平は板屋越に会ったこともなければ、顔も名前もろくに知らなかった。央から先生に対する不満を聞いたことがないので、いい先生なのだろうとは思っていたが、そのくらいだ。
その彼と実際に対面したのは、会社帰りに寄った居酒屋だった。同じ会社の先輩である槇村と逢坂に誘われて向かった居酒屋には先客がいて、それが板屋越だったのだ。
3人が到着すると、板屋越は卓上のメニュースタンドから顔を上げ、「遅いわ、ボケ」と毒づいた。それに逢坂が、「だから、お前が早すぎるんだ」と突っ込み、「お前、ホント、生徒より先に学校出て来てるんじゃね? 毎回毎回」と槇村が続けた。
その会話から純平は、板屋越が学校勤務だと察したが、だからといって、彼が央のクラス担任だとは思っていなかった。そんな繋がりを想像しろというほうが無理な話だった。何しろこのとき板屋越とは初対面であり、槇村と逢坂からは自分たちの友人であること以外の情報を与えられていなかったのだから。
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「はぁっ…、あっ、あ、純平…!」
一体どうして。
「あ、ぁ、イク…、ああぁっ…!」
――――どうしてこんなことに。
純平はもう何度も何度も自問していたけれど、答えは一向に出て来なかった。分かっているのは、今自分の下で喘いでいるのが、板屋越なつめだということだけだ。
いや、だからこそ、分からないのだ。一体どうして自分は、その彼と、今こうしてセックスしているのか――――。
板屋越は純平の弟である央のクラス担任だが、授業参観だの面談だのは両親の役目だから、純平は板屋越に会ったこともなければ、顔も名前もろくに知らなかった。央から先生に対する不満を聞いたことがないので、いい先生なのだろうとは思っていたが、そのくらいだ。
その彼と実際に対面したのは、会社帰りに寄った居酒屋だった。同じ会社の先輩である槇村と逢坂に誘われて向かった居酒屋には先客がいて、それが板屋越だったのだ。
3人が到着すると、板屋越は卓上のメニュースタンドから顔を上げ、「遅いわ、ボケ」と毒づいた。それに逢坂が、「だから、お前が早すぎるんだ」と突っ込み、「お前、ホント、生徒より先に学校出て来てるんじゃね? 毎回毎回」と槇村が続けた。
その会話から純平は、板屋越が学校勤務だと察したが、だからといって、彼が央のクラス担任だとは思っていなかった。そんな繋がりを想像しろというほうが無理な話だった。何しろこのとき板屋越とは初対面であり、槇村と逢坂からは自分たちの友人であること以外の情報を与えられていなかったのだから。
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