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世界はほんの少しの溜め息で出来ている (22)
2016.02.10 Wed
宮田さんの言葉に、俺は2度目の思考停止。
…やっぱり?
どういうこと? て思って徳永さんを見たけど、徳永さんも何か分かってない様子。お友だちの徳永さんですら分かんないことは、俺にも分かんないよ!!
全然意味分かんないでいる俺らを置いてきぼりに、宮田さんは、『そうじゃないかと思ってたんだよねー』なんて言ってる。え、そうじゃないかと思ってたの!?
「え? え? 何? お前、気付いてたの? マジで? 何で?」
やっぱり徳永さんも、宮田さんの言葉にビックリしてたみたいで、何回も聞き返してる。
『だってさぁ、直央くん、すっごいキョトンとした顔してんだもん。これ、絶対俺のこと分かってねぇな、て思うよね』
「…お前、分かってて名前言わなかったのかよ」
『直央くんが、必死に俺のこと分かってるふうにしてるのがかわいかったから』
「お前なぁ」
ガーン…。
確かに、宮田さんに声を掛けられたとき、向こうは俺のこと知ってる感じだったけど、俺にしたら知らない人だと思ってたから、でもそれじゃ失礼だと思って、がんばって知らないでいることがばれないようにしてたのに。
全部バレバレだったの? 俺、絶対にばれてない自信があったのに。恥ずかしい…!
『なぁ、直央くんいるんだろ? 代われよー。お前なんかより、直央くんと話したいー』
「…………」
宮田さんの言葉に、徳永さんが無言で俺のほうにスマホを差し出してきた。
俺も宮田さんに謝るべく、電話を代わってくれって徳永さんにお願いしてたから代わるけど、でも、宮田さんの反応が、俺の想像してたのと違うから、ちょっと…………どうしよう…。
「直央くん、嫌なら無理しなくていいんだよ?」
徳永さんはそう言ってくれたけど、俺は首を振ってスマホを受け取った。嫌だとかそういう問題じゃないし。
それよりも、スマホ、どうやったらいいかよく分かんないんだけど…。これ、喋るのとこがないみたいに見えるけど、普通の電話みたいにして喋ればいいんだよね? 徳永さんがしてたみたいにすればいいんだよね?
「も…もしも…」
『直央く~ん!』
「…………」
俺が緊張しながら喋り出したら、『もしもし』を言い終わらないうちに宮田さんが話し掛けて来た。
…うん。いくら俺がバカでも分かる。宮田さんは怒ってない。
いや、これで実は本当は怒ってるなら、宮田さんは相当演技が上手だ。でも、そこまでして怒ってることを隠しても意味がないから、やっぱり怒ってはいないんだろう。
どうしよう、予想外の展開だ。
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…やっぱり?
どういうこと? て思って徳永さんを見たけど、徳永さんも何か分かってない様子。お友だちの徳永さんですら分かんないことは、俺にも分かんないよ!!
全然意味分かんないでいる俺らを置いてきぼりに、宮田さんは、『そうじゃないかと思ってたんだよねー』なんて言ってる。え、そうじゃないかと思ってたの!?
「え? え? 何? お前、気付いてたの? マジで? 何で?」
やっぱり徳永さんも、宮田さんの言葉にビックリしてたみたいで、何回も聞き返してる。
『だってさぁ、直央くん、すっごいキョトンとした顔してんだもん。これ、絶対俺のこと分かってねぇな、て思うよね』
「…お前、分かってて名前言わなかったのかよ」
『直央くんが、必死に俺のこと分かってるふうにしてるのがかわいかったから』
「お前なぁ」
ガーン…。
確かに、宮田さんに声を掛けられたとき、向こうは俺のこと知ってる感じだったけど、俺にしたら知らない人だと思ってたから、でもそれじゃ失礼だと思って、がんばって知らないでいることがばれないようにしてたのに。
全部バレバレだったの? 俺、絶対にばれてない自信があったのに。恥ずかしい…!
『なぁ、直央くんいるんだろ? 代われよー。お前なんかより、直央くんと話したいー』
「…………」
宮田さんの言葉に、徳永さんが無言で俺のほうにスマホを差し出してきた。
俺も宮田さんに謝るべく、電話を代わってくれって徳永さんにお願いしてたから代わるけど、でも、宮田さんの反応が、俺の想像してたのと違うから、ちょっと…………どうしよう…。
「直央くん、嫌なら無理しなくていいんだよ?」
徳永さんはそう言ってくれたけど、俺は首を振ってスマホを受け取った。嫌だとかそういう問題じゃないし。
それよりも、スマホ、どうやったらいいかよく分かんないんだけど…。これ、喋るのとこがないみたいに見えるけど、普通の電話みたいにして喋ればいいんだよね? 徳永さんがしてたみたいにすればいいんだよね?
「も…もしも…」
『直央く~ん!』
「…………」
俺が緊張しながら喋り出したら、『もしもし』を言い終わらないうちに宮田さんが話し掛けて来た。
…うん。いくら俺がバカでも分かる。宮田さんは怒ってない。
いや、これで実は本当は怒ってるなら、宮田さんは相当演技が上手だ。でも、そこまでして怒ってることを隠しても意味がないから、やっぱり怒ってはいないんだろう。
どうしよう、予想外の展開だ。
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