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世界はほんの少しの溜め息で出来ている (14)
2016.02.01 Mon
な…何で? こんな意固地な直央くん、珍しい。
もしかして、直央くんはちゃんとミヤの顔を覚えてて、その顔と、今日コンビニで会ったミヤの顔が違ってたから、自分が会ったのはミヤじゃないって言いたいんだろうか。
でも俺は昨日もミヤに会ったけど、顔なんて別に変わってなかったから、そう考えると、やっぱり今日直央くんのコンビニに行ったのはミヤじゃない人、てことになる。
………………。
いや、それはねぇよ。100歩譲っても、それはない。
そんな偶然が起こるくらいなら、直央くんがミヤの顔忘れちゃってる、ていうほうが、絶対にあり得る。直央くんには悪いけど。
「えーっと…、この人……じゃなかった? 今日直央くんが会った人」
口で顔貌を説明するのは難しいし、何かこのままだと埒が明かなそうだから、俺はスマホを出して、ミヤの写ってる写真を画面に表示させた。
写真ていっても、別に俺は女の子と違って、ダチと会うたびにいちいち写真なんか撮らないし、わざわざそれをスマホに保存なんかしてないから、SNSにアップされてるヤツなんだけど。
「……………………」
「…直央くん?」
直央くんは、食い入るようにスマホの画面を見てる。
そんなに考え込むくらい、直央くんが会った人と、この写真のミヤは違う顔をしてるんだろうか。
「直央くん、やっぱ違う人だった? …………直央くん?」
反応のない直央くんの顔を覗き込んだら、直央くんの顔からは完全に血の気が引いちゃってて、顔面蒼白なんだけど。
え、何で?
「直央くん、大丈夫?」
「こ…」
「え?」
直央くんが、震える手で俺の手を掴んだ。俺の手て……いうよりも、俺の手の中のスマホだけど。
でも一定時間操作してなかったから、画面が暗くなっちゃって、直央くんは焦ったように俺の顔とスマホを見比べながら、スマホの画面を一生懸命押してる。
…そうだよね、ガラケーの場合、分かりやすい位置にボタンがあって、画面を復帰できるもんね。スマホの場合、大抵は側面か裏の電源ボタンじゃないとダメだからね。
「徳永さっ…画面っ…」
「あぁ、うん」
直央くんが焦って画面をガシガシし出しすから、勢い余って傷とか付けられないうちに、電源ボタンを押して、画面を復活させてやる。
back next
もしかして、直央くんはちゃんとミヤの顔を覚えてて、その顔と、今日コンビニで会ったミヤの顔が違ってたから、自分が会ったのはミヤじゃないって言いたいんだろうか。
でも俺は昨日もミヤに会ったけど、顔なんて別に変わってなかったから、そう考えると、やっぱり今日直央くんのコンビニに行ったのはミヤじゃない人、てことになる。
………………。
いや、それはねぇよ。100歩譲っても、それはない。
そんな偶然が起こるくらいなら、直央くんがミヤの顔忘れちゃってる、ていうほうが、絶対にあり得る。直央くんには悪いけど。
「えーっと…、この人……じゃなかった? 今日直央くんが会った人」
口で顔貌を説明するのは難しいし、何かこのままだと埒が明かなそうだから、俺はスマホを出して、ミヤの写ってる写真を画面に表示させた。
写真ていっても、別に俺は女の子と違って、ダチと会うたびにいちいち写真なんか撮らないし、わざわざそれをスマホに保存なんかしてないから、SNSにアップされてるヤツなんだけど。
「……………………」
「…直央くん?」
直央くんは、食い入るようにスマホの画面を見てる。
そんなに考え込むくらい、直央くんが会った人と、この写真のミヤは違う顔をしてるんだろうか。
「直央くん、やっぱ違う人だった? …………直央くん?」
反応のない直央くんの顔を覗き込んだら、直央くんの顔からは完全に血の気が引いちゃってて、顔面蒼白なんだけど。
え、何で?
「直央くん、大丈夫?」
「こ…」
「え?」
直央くんが、震える手で俺の手を掴んだ。俺の手て……いうよりも、俺の手の中のスマホだけど。
でも一定時間操作してなかったから、画面が暗くなっちゃって、直央くんは焦ったように俺の顔とスマホを見比べながら、スマホの画面を一生懸命押してる。
…そうだよね、ガラケーの場合、分かりやすい位置にボタンがあって、画面を復帰できるもんね。スマホの場合、大抵は側面か裏の電源ボタンじゃないとダメだからね。
「徳永さっ…画面っ…」
「あぁ、うん」
直央くんが焦って画面をガシガシし出しすから、勢い余って傷とか付けられないうちに、電源ボタンを押して、画面を復活させてやる。
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