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恋の女神は微笑まない (162)
2014.10.24 Fri
それとも…、遥希は関係者席を2つ用意してもらったらしいが、千尋が『行かない』と言ったときのことを考えて、一緒に行く相手については、琉に言わなかったようなので、千尋が行くことをまだ知らないんだろうか。
だとしても、琉と遥希の関係を知っているのが千尋しかいないことは琉も知っているはずだから、遥希と一緒に来るのが千尋だと想像できそうな気はするのに。
それでも、コンサート当日になってもまだなお、来ないでほしいという返事がないということは、千尋が来るかどうかは、あまり気にされていないのかもしれない。
別にそれでいいけれど、千尋てその程度の存在なのか…と考えると、少し寂しくもある。
千尋は自分のことを謙虚な人間だとは、決して思ったことないけれど、今だけは、つくづく勝手なヤツだな…と、柄にもなく反省しそうだ。
まぁ、もう行くことは決まっているのだし、嫌がられていないのなら、この際、楽しんでくるしかあるまい。
「…起きるか」
千尋が予定していたより相当早い時間だけれど、何だかもう目が冴えてしまった。
こうなったら、もう起きて、女の子に交じって恥ずかしそうにグッズの列に並ぶ遥希を、会場に行って冷やかしてこよう。
大体遥希は、あんなに琉のことが好きなのに、グッズとか写真を買うのを恥ずかしがるんだから、意味が分からない。女の子だらけのところに男1人なのが恥ずかしい気持ちなら分かるが、それだけファンなら恥ずかしいも何もないだろうに。
というか、ファンなのにそれだけ恥ずかしいなら、ファンでもない千尋がもっと恥ずかしいことくらい、想像できないのだろうか。
千尋はのそのそとふとんから這い出ると、適当にふとんを畳んで、顔を洗いに向かう。
昨日は遥希の家に泊まったけれど、次の日のコンサートは万全の体調で臨みたい! という遥希の考えから、1滴のアルコールも飲んでいないから、顔もむくんでいないし、早く寝たからクマもない。
あの週刊誌の件を知った美容室でベリーショートにして以来、千尋はこの髪型をいたく気に入っていて、涼しくなってきた今も継続していて、千尋は鏡を覗いて、簡単にセットする。
そういえば、千尋が髪を切ってから、琉には会ったけれど、大和には会ってない。今日、もしかしたら、この髪型にした千尋のことが、もしかしたらだけど、大和の目に入るかもしれない…………て、だからどうした。
髪を切った姿を見られて、それで何だ。似合うとか似合わないとか、言ってほしいのか。いや、似合わない、とは言ってほしくないけれど。
「バカか、俺は」
棚にあったタオルを勝手に使うと、千尋はそれを洗濯機の中に投げ込んだ。
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だとしても、琉と遥希の関係を知っているのが千尋しかいないことは琉も知っているはずだから、遥希と一緒に来るのが千尋だと想像できそうな気はするのに。
それでも、コンサート当日になってもまだなお、来ないでほしいという返事がないということは、千尋が来るかどうかは、あまり気にされていないのかもしれない。
別にそれでいいけれど、千尋てその程度の存在なのか…と考えると、少し寂しくもある。
千尋は自分のことを謙虚な人間だとは、決して思ったことないけれど、今だけは、つくづく勝手なヤツだな…と、柄にもなく反省しそうだ。
まぁ、もう行くことは決まっているのだし、嫌がられていないのなら、この際、楽しんでくるしかあるまい。
「…起きるか」
千尋が予定していたより相当早い時間だけれど、何だかもう目が冴えてしまった。
こうなったら、もう起きて、女の子に交じって恥ずかしそうにグッズの列に並ぶ遥希を、会場に行って冷やかしてこよう。
大体遥希は、あんなに琉のことが好きなのに、グッズとか写真を買うのを恥ずかしがるんだから、意味が分からない。女の子だらけのところに男1人なのが恥ずかしい気持ちなら分かるが、それだけファンなら恥ずかしいも何もないだろうに。
というか、ファンなのにそれだけ恥ずかしいなら、ファンでもない千尋がもっと恥ずかしいことくらい、想像できないのだろうか。
千尋はのそのそとふとんから這い出ると、適当にふとんを畳んで、顔を洗いに向かう。
昨日は遥希の家に泊まったけれど、次の日のコンサートは万全の体調で臨みたい! という遥希の考えから、1滴のアルコールも飲んでいないから、顔もむくんでいないし、早く寝たからクマもない。
あの週刊誌の件を知った美容室でベリーショートにして以来、千尋はこの髪型をいたく気に入っていて、涼しくなってきた今も継続していて、千尋は鏡を覗いて、簡単にセットする。
そういえば、千尋が髪を切ってから、琉には会ったけれど、大和には会ってない。今日、もしかしたら、この髪型にした千尋のことが、もしかしたらだけど、大和の目に入るかもしれない…………て、だからどうした。
髪を切った姿を見られて、それで何だ。似合うとか似合わないとか、言ってほしいのか。いや、似合わない、とは言ってほしくないけれど。
「バカか、俺は」
棚にあったタオルを勝手に使うと、千尋はそれを洗濯機の中に投げ込んだ。
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