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恋の女神は微笑まない (115)
2014.08.27 Wed
こんな悩みを抱えている人は、きっとまぁそこそこ売れている芸能人の数くらいはいるだろうけど、そんなことで悩んでみたい、と思っている人のほうが、断然多いだろう。
けれど、実際にその立場になってみると、こんなにも大変で苦しいものなのだ。
俺らしくない。
俺らしくない。
俺らしくない。
相手に振り回されるとか、誰かのために悩まされるとか、相手に気を遣って自分を抑えるとか。
そういうのは、千尋のキャラではないのだ。
千尋はいつだって自分らしく振る舞いたいし、それによって、愛想を尽かして千尋から離れていくなら、それはそれでいい。
それが千尋だ。
(あーもうっ、なのに、なのに、なのにぃ~~~!!!!)
「イダッ!」
悩んでいる自分にモヤモヤして、それを発散したくて手足をバタバタしていたら、膝をテーブルに打ち付けた。
クソッと思って、テーブルを蹴っ飛ばしてやろうと思ったけれど、物に当たっても仕方がないし、ここは遥希の家だから、それはやめておく。最近千尋は、少しだけ大人になったのだ。
「つか、あ、ハルちゃん起こさないとマズいか…?」
電話を切った後、何となくウダウダしていたけれど、これから琉が来るなら、遥希を起こしておいたほうがいいだろう。せっかく寝顔写真を削除しても、本物の寝顔を見られたのでは、何にもならない。
遥希は結構寝起きが悪いから、起こすのは大変だけれど、琉が来る約束を取り付けてしまった以上、そこは最後まで責任を持たないと。
「ハルちゃん、ハルちゃーん…」
ゆさゆさと遥希の肩を揺さぶってみるが、案の定、このくらいのことで、遥希は起きない。
「ハルちゃーん、水落来るってよー、ハルちゃーん」
「ん…」
「ハルちゃん、起きないと、不細工な寝顔、水落に見られるよー」
千尋が起こしても起きなくて、その上で遥希の寝顔を琉に見られたら、きっと千尋のせいではないだろうけど、遥希からの恨まれ度としては、千尋が何もしなかったのと同じくらいだろう。
どっちみち恨まれるなら、もう起こすのはやめようかなぁ…。
「…………」
そう思いつつ、遥希の気持ちよさそうな寝顔を見ていたら、何だかいたずら心も湧いてきて、千尋は遥希の頬をむにっとつまんだ。
いくつになっても子ども心を忘れないのが、千尋なのだ。
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けれど、実際にその立場になってみると、こんなにも大変で苦しいものなのだ。
俺らしくない。
俺らしくない。
俺らしくない。
相手に振り回されるとか、誰かのために悩まされるとか、相手に気を遣って自分を抑えるとか。
そういうのは、千尋のキャラではないのだ。
千尋はいつだって自分らしく振る舞いたいし、それによって、愛想を尽かして千尋から離れていくなら、それはそれでいい。
それが千尋だ。
(あーもうっ、なのに、なのに、なのにぃ~~~!!!!)
「イダッ!」
悩んでいる自分にモヤモヤして、それを発散したくて手足をバタバタしていたら、膝をテーブルに打ち付けた。
クソッと思って、テーブルを蹴っ飛ばしてやろうと思ったけれど、物に当たっても仕方がないし、ここは遥希の家だから、それはやめておく。最近千尋は、少しだけ大人になったのだ。
「つか、あ、ハルちゃん起こさないとマズいか…?」
電話を切った後、何となくウダウダしていたけれど、これから琉が来るなら、遥希を起こしておいたほうがいいだろう。せっかく寝顔写真を削除しても、本物の寝顔を見られたのでは、何にもならない。
遥希は結構寝起きが悪いから、起こすのは大変だけれど、琉が来る約束を取り付けてしまった以上、そこは最後まで責任を持たないと。
「ハルちゃん、ハルちゃーん…」
ゆさゆさと遥希の肩を揺さぶってみるが、案の定、このくらいのことで、遥希は起きない。
「ハルちゃーん、水落来るってよー、ハルちゃーん」
「ん…」
「ハルちゃん、起きないと、不細工な寝顔、水落に見られるよー」
千尋が起こしても起きなくて、その上で遥希の寝顔を琉に見られたら、きっと千尋のせいではないだろうけど、遥希からの恨まれ度としては、千尋が何もしなかったのと同じくらいだろう。
どっちみち恨まれるなら、もう起こすのはやめようかなぁ…。
「…………」
そう思いつつ、遥希の気持ちよさそうな寝顔を見ていたら、何だかいたずら心も湧いてきて、千尋は遥希の頬をむにっとつまんだ。
いくつになっても子ども心を忘れないのが、千尋なのだ。
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