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恋の女神は微笑まない (88)
2014.08.01 Fri
「じゃあ、ここから行く、仕事」
「えっ!?」
「…………。ダメ? そのほうが早く行けると思ったのに」
ダメではないんだけれど、ビックリしちゃって…、思わず声を大きくしたら、ベッドから下りてアラームを止めていた千尋は、振り返ってむぅと唇を突き出した。
「いや、いいけど…。でも今日、南條が迎えに来るから、ちーちゃんのこと送ってってあげらんないよ」
「別にいいよ、そんなの。てか、結局ここからどんくらい掛かる? お店まで。1時間掛かるなら、もう即行出ないとダメだよね?」
「車だったら…」
「車のこと言われたって、車ないし。電車でのこと言って。もしくは走って」
「走っては無理でしょ」
昨日、千尋を店まで迎えに行ったから、ここからの距離と所要時間は大体見当が付くけれど、走って行くのは絶対に無理だ。いや、走って走れないことはないだろうけど、9時までには絶対に着けない。
それに、アイドルという職業柄、最近では電車に乗ることもなくなったので、電車だとどのくらい掛かるのかは、残念ながら大和にはよく分からないことだった。
「走っていけないなら、電車しかないじゃん。大和くんて、ここから何駅が一番近いかも分かんないの?」
「そのくらいは分かります」
「電車乗らないならいらない情報だから、知らないのかと思った」
千尋は笑いながら、教えてもらった最寄駅を入力して、職場までの電車での時間を、スマホで検索した。
「…30分あれば着くな。ん? でも、ここから駅までどのくらい掛かんの? 駅まで30分なら、全然余裕ないじゃん」
「そんなに掛かんない、てば。5分もあれば着く」
「電車乗んないのに、駅近!」
何がおもしろいのか、千尋は相当ウケたらしく、千尋は大笑いしている。
寝起きなのに、テンション高いな…。
「よし、時間が分かったところで、大和くん、お風呂借りていい?」
「どうぞ」
「あ、てか、大和くんは仕事何時からなの? 俺時間で動いて、間に合うの?」
「心配してくれてありがと。大丈夫だから、ちーちゃん、自分が間に合うように支度して?」
大和は昨日の夜、寝る前に風呂にも入ったから、今朝は顔を洗って着替えれば、すぐにでも出られるから大丈夫だ。
それよりも、ちょっとでも千尋が大和のことを気に掛けてくれたのが、嬉しい。
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「えっ!?」
「…………。ダメ? そのほうが早く行けると思ったのに」
ダメではないんだけれど、ビックリしちゃって…、思わず声を大きくしたら、ベッドから下りてアラームを止めていた千尋は、振り返ってむぅと唇を突き出した。
「いや、いいけど…。でも今日、南條が迎えに来るから、ちーちゃんのこと送ってってあげらんないよ」
「別にいいよ、そんなの。てか、結局ここからどんくらい掛かる? お店まで。1時間掛かるなら、もう即行出ないとダメだよね?」
「車だったら…」
「車のこと言われたって、車ないし。電車でのこと言って。もしくは走って」
「走っては無理でしょ」
昨日、千尋を店まで迎えに行ったから、ここからの距離と所要時間は大体見当が付くけれど、走って行くのは絶対に無理だ。いや、走って走れないことはないだろうけど、9時までには絶対に着けない。
それに、アイドルという職業柄、最近では電車に乗ることもなくなったので、電車だとどのくらい掛かるのかは、残念ながら大和にはよく分からないことだった。
「走っていけないなら、電車しかないじゃん。大和くんて、ここから何駅が一番近いかも分かんないの?」
「そのくらいは分かります」
「電車乗らないならいらない情報だから、知らないのかと思った」
千尋は笑いながら、教えてもらった最寄駅を入力して、職場までの電車での時間を、スマホで検索した。
「…30分あれば着くな。ん? でも、ここから駅までどのくらい掛かんの? 駅まで30分なら、全然余裕ないじゃん」
「そんなに掛かんない、てば。5分もあれば着く」
「電車乗んないのに、駅近!」
何がおもしろいのか、千尋は相当ウケたらしく、千尋は大笑いしている。
寝起きなのに、テンション高いな…。
「よし、時間が分かったところで、大和くん、お風呂借りていい?」
「どうぞ」
「あ、てか、大和くんは仕事何時からなの? 俺時間で動いて、間に合うの?」
「心配してくれてありがと。大丈夫だから、ちーちゃん、自分が間に合うように支度して?」
大和は昨日の夜、寝る前に風呂にも入ったから、今朝は顔を洗って着替えれば、すぐにでも出られるから大丈夫だ。
それよりも、ちょっとでも千尋が大和のことを気に掛けてくれたのが、嬉しい。
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