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恋の女神は微笑まない (82)
2014.07.26 Sat
えっと…。
間違いなく千尋はメールとかの送信を面倒くさいと思っていて、大和からのメッセージにも返信をしないけれど、かと言ってメールが来なかったら、拗ねちゃうの?
そういえば、先日PV撮影を見に来た遥希も、千尋はすごい寂しがり屋だから、自分からメールをしないとしても、誰からも何も来なかったら絶対に寂しがる、とか言っていたっけ。
何とも理不尽な気はしたが、琉に唆されたのと、メールを受信する分には千尋は嫌がらないと分かったので、大和は千尋にメッセージを送ることを決めたのだ。
けれど、予想どおり千尋からの返信はなく、寂しさから、今日の約束を取り付けるべく連絡を取るまでの間、数日だが、何も送らないでいたわけで。
その間、大和からメールが来なくて、千尋も、少しは寂しいとか思っていてくれたんだろうか。
ただ、あのPV撮影のとき、遥希も琉から、千尋にメールをするのは大和に任せればいい、と入れ知恵されていたのだ。
素直な遥希のことだ、きっとそれには従っただろう。そうなると、千尋のところには、急に誰からも何も届かなくなったわけで、千尋が寂しかったのは、大和からの連絡がなかったからではなく、誰からも音沙汰がなくなってしまったから、とも考えられる。
「大和くんのバカ! 嘘つきっ!」
しかし、今の千尋の怒りの矛先は、間違いなく大和に向いている。
千尋が怒っているのは、大和がメールを寄越さなかったからではなく、大和が嘘つきだからだと言うけれど、どちらにしても原因は大和だし、千尋が大和を嘘つき呼ばわりするのは、大和がメールをしなかったからだし。
結局のところ、千尋が怒っているのはやはり、大和が千尋にメールを送らなかったから、と言える。
「………………、大和くん、何ニヤニヤしてんの?」
「えっ…、してないし」
目敏い千尋に、咄嗟に大和は否定したけれど…………すみません。今、確実に口元がニヤケそうになりました。
だって、千尋のその怒りは、大和が千尋にメールをしなかったことに対して、拗ねる気持ちから来ているわけで。
つまりは。
千尋は大和からメールが来なくて、寂しかった、と。
都合のいい解釈にも思えるけれど、大和からのメールが原因でなければ、千尋が今、大和に向かって怒る理由がないのだから、間違いはないだろう。
だって、誰からもメールが来なくて拗ねているんだとしたら、今まで大和以上にメールを送っていた遥希に対してだって、もっと文句を言っていいはずなのに、それが一切ないのがいい例だ。
千尋は、本人のいないところで、コソコソと何か悪く言うような性格ではないが、はっきり堂々と文句をぶちまける性格ではあるのだから。
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間違いなく千尋はメールとかの送信を面倒くさいと思っていて、大和からのメッセージにも返信をしないけれど、かと言ってメールが来なかったら、拗ねちゃうの?
そういえば、先日PV撮影を見に来た遥希も、千尋はすごい寂しがり屋だから、自分からメールをしないとしても、誰からも何も来なかったら絶対に寂しがる、とか言っていたっけ。
何とも理不尽な気はしたが、琉に唆されたのと、メールを受信する分には千尋は嫌がらないと分かったので、大和は千尋にメッセージを送ることを決めたのだ。
けれど、予想どおり千尋からの返信はなく、寂しさから、今日の約束を取り付けるべく連絡を取るまでの間、数日だが、何も送らないでいたわけで。
その間、大和からメールが来なくて、千尋も、少しは寂しいとか思っていてくれたんだろうか。
ただ、あのPV撮影のとき、遥希も琉から、千尋にメールをするのは大和に任せればいい、と入れ知恵されていたのだ。
素直な遥希のことだ、きっとそれには従っただろう。そうなると、千尋のところには、急に誰からも何も届かなくなったわけで、千尋が寂しかったのは、大和からの連絡がなかったからではなく、誰からも音沙汰がなくなってしまったから、とも考えられる。
「大和くんのバカ! 嘘つきっ!」
しかし、今の千尋の怒りの矛先は、間違いなく大和に向いている。
千尋が怒っているのは、大和がメールを寄越さなかったからではなく、大和が嘘つきだからだと言うけれど、どちらにしても原因は大和だし、千尋が大和を嘘つき呼ばわりするのは、大和がメールをしなかったからだし。
結局のところ、千尋が怒っているのはやはり、大和が千尋にメールを送らなかったから、と言える。
「………………、大和くん、何ニヤニヤしてんの?」
「えっ…、してないし」
目敏い千尋に、咄嗟に大和は否定したけれど…………すみません。今、確実に口元がニヤケそうになりました。
だって、千尋のその怒りは、大和が千尋にメールをしなかったことに対して、拗ねる気持ちから来ているわけで。
つまりは。
千尋は大和からメールが来なくて、寂しかった、と。
都合のいい解釈にも思えるけれど、大和からのメールが原因でなければ、千尋が今、大和に向かって怒る理由がないのだから、間違いはないだろう。
だって、誰からもメールが来なくて拗ねているんだとしたら、今まで大和以上にメールを送っていた遥希に対してだって、もっと文句を言っていいはずなのに、それが一切ないのがいい例だ。
千尋は、本人のいないところで、コソコソと何か悪く言うような性格ではないが、はっきり堂々と文句をぶちまける性格ではあるのだから。
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