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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (51)
2014.03.20 Thu
「混ざったら、ハチミツとブランデーを入れますからね」
「はいっ!」
ハチミツとブランデーを混ぜたら、タッパーみたいのに入れるんだよね。バットだっけ?
それに入れて、冷蔵庫で冷やす。1時間くらい。それから切って、ココアをまぶして完成。買って来たあの箱の中に入れればいいんだよね。
「ハチミツと、ブランデー…………純子さんてお酒飲むの?」
「え? 飲みませんけど」
「ブランデーてお酒でしょ? 飲まないの?」
「これはお菓子用で、風味を付けるためのものですから。普通に飲むのをお菓子作りに使ってもいいですけど、そんなにたくさん使いませんから、使い切れずに残っちゃいますよ」
「そっかぁ」
お酒もお菓子も奥が深いなぁ、て感心しながら、ハチミツとブランデーを混ぜて、バットに流し入れる。
今日はもうすでにチョコを零しちゃってるから、これ以上のミスをしないように、慎重にやらないと。
「平らにならしてくださいね。箱の深さは大丈夫ですか? チョコの厚み、」
「えっと…」
そうそう、純子さんに言われてたから、それ、ちゃんと考えて箱買って来たんだよ。
箱の深さよりチョコが厚かったら、ふたが閉まんないからね。
「この箱、この厚さなら大丈夫だよね?」
こないだ買ったラッピングの箱を、純子さんに見せる。
深すぎず浅すぎずで、ちょうどいいと思うんだけど。
「えぇ、大丈夫と思いますよ。それに、すてきな箱じゃないですか」
「そう? 俺のセンスだけど、大丈夫かな?」
「何も心配いらないと思いますよ」
蓮沼さんだけじゃなくて、純子さんにもそう言ってもらえると、ちょっと安心する。
でも、純子さんも優しいからなぁ…。
「ねぇ純子さん、厳しく採点してる?」
「はい?」
「だって、純子さん優しいから…。変だと思ってるなら、遠慮しないで言って?」
「変だなんて思ってませんよ。仁さんが水色お嫌いだって言うならあれですけど、そうでないなら、ちっとも変じゃありませんよ」
純子さんにそう言われて、俺はようやく納得した。
だって純子さんは、優しい人だけど、嘘をつくような人じゃないから。
「じゃあ、冷蔵庫に入れて、冷やしましょうね」
「1時間」
「はい」
1時間冷やしたら、切ってココアをまぶすんだよね。
固まるまでの間にここのお片付けして、ココアの準備するの。
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「はいっ!」
ハチミツとブランデーを混ぜたら、タッパーみたいのに入れるんだよね。バットだっけ?
それに入れて、冷蔵庫で冷やす。1時間くらい。それから切って、ココアをまぶして完成。買って来たあの箱の中に入れればいいんだよね。
「ハチミツと、ブランデー…………純子さんてお酒飲むの?」
「え? 飲みませんけど」
「ブランデーてお酒でしょ? 飲まないの?」
「これはお菓子用で、風味を付けるためのものですから。普通に飲むのをお菓子作りに使ってもいいですけど、そんなにたくさん使いませんから、使い切れずに残っちゃいますよ」
「そっかぁ」
お酒もお菓子も奥が深いなぁ、て感心しながら、ハチミツとブランデーを混ぜて、バットに流し入れる。
今日はもうすでにチョコを零しちゃってるから、これ以上のミスをしないように、慎重にやらないと。
「平らにならしてくださいね。箱の深さは大丈夫ですか? チョコの厚み、」
「えっと…」
そうそう、純子さんに言われてたから、それ、ちゃんと考えて箱買って来たんだよ。
箱の深さよりチョコが厚かったら、ふたが閉まんないからね。
「この箱、この厚さなら大丈夫だよね?」
こないだ買ったラッピングの箱を、純子さんに見せる。
深すぎず浅すぎずで、ちょうどいいと思うんだけど。
「えぇ、大丈夫と思いますよ。それに、すてきな箱じゃないですか」
「そう? 俺のセンスだけど、大丈夫かな?」
「何も心配いらないと思いますよ」
蓮沼さんだけじゃなくて、純子さんにもそう言ってもらえると、ちょっと安心する。
でも、純子さんも優しいからなぁ…。
「ねぇ純子さん、厳しく採点してる?」
「はい?」
「だって、純子さん優しいから…。変だと思ってるなら、遠慮しないで言って?」
「変だなんて思ってませんよ。仁さんが水色お嫌いだって言うならあれですけど、そうでないなら、ちっとも変じゃありませんよ」
純子さんにそう言われて、俺はようやく納得した。
だって純子さんは、優しい人だけど、嘘をつくような人じゃないから。
「じゃあ、冷蔵庫に入れて、冷やしましょうね」
「1時間」
「はい」
1時間冷やしたら、切ってココアをまぶすんだよね。
固まるまでの間にここのお片付けして、ココアの準備するの。
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