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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (15)
2014.02.12 Wed
「キレイに出来ましたね、直央さん!」
「うんっ」
「さっそく、味見しますか? あ、せっかく初めて作ったものですし、写真撮っておきます?」
「写真……カメラないよ?」
「直央さんのケータイ、カメラ付いてません?」
「あ、そっか…」
どうも俺、携帯電話で何かする、ていうことが思い付かないんだよね。
最近ケータイは、メールの練習ばっかりしてて、最後にカメラ使ったのっていつだっけ? の世界だから、使い方、思い出せるかな?
「えっと…」
カバンの中から携帯電話を出して、カメラを起動させようと四苦八苦してたら、純子さんは自分のスマホでさっさと写真を撮っちゃった。素早い…。
「…………、大丈夫です? 直央さん」
「…………大丈夫じゃないです……」
気に掛けてくれる純子さんに、俺は素直に答えた。
そもそも、カメラが立ち上がらない。
「ここじゃないですか? こうして…」
「あ、カメラ!」
すごいな、純子さん。
自分のケータイはもうスマホなのに、俺の使ってるヤツのやり方もちゃんと分かるなんて。
「はい、チーズ!」
「直央さん…、それ、生チョコに向かって言ってます?」
「えへへ」
だって、写真撮るときって、そう言わない?
でも確かに、生チョコに向かって言ってもしょうがないか。
「保存、保存……よし、オッケー!」
「じゃあ、味見してみましょうか」
「うん」
純子さんから爪楊枝を受け取って、さっそく1つ口に運んでみる。
「んっ! ん~~~っ!」
「どうですか? 直央さん」
「おいひい!」
「よかった」
すごい! おいしい!
殆どが純子さんの力とはいえ、俺が作ったのに、このおいしさ! すごすぎる!
「純子さんも食べて食べて!」
「はい、いただきます」
そうだ、俺だけが満足しててもしょうがない。そもそも俺は貧乏口だから、大体何食べてもおいしいんだし、当てになんないもん。
徳永さんに食べてもらえるレベルかどうかは、俺以外の人が食べて、おいしいかで判断しなきゃだ。
「おいしいですよ、直央さん。口当たりもいいですし、成功じゃないですか?」
「ホント? ホントにホント?? 純子さん、優しくなくていいからね? 厳しく採点して!」
「うんと厳しく採点してますよ。後は本番でこれと同じものが作れて、キレイにラッピングが出来たら、大成功です」
そうだよね、今はまだ練習だもんね。
徳永さんに渡すヤツで失敗しちゃったら、何にもなんないもんね。
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「うんっ」
「さっそく、味見しますか? あ、せっかく初めて作ったものですし、写真撮っておきます?」
「写真……カメラないよ?」
「直央さんのケータイ、カメラ付いてません?」
「あ、そっか…」
どうも俺、携帯電話で何かする、ていうことが思い付かないんだよね。
最近ケータイは、メールの練習ばっかりしてて、最後にカメラ使ったのっていつだっけ? の世界だから、使い方、思い出せるかな?
「えっと…」
カバンの中から携帯電話を出して、カメラを起動させようと四苦八苦してたら、純子さんは自分のスマホでさっさと写真を撮っちゃった。素早い…。
「…………、大丈夫です? 直央さん」
「…………大丈夫じゃないです……」
気に掛けてくれる純子さんに、俺は素直に答えた。
そもそも、カメラが立ち上がらない。
「ここじゃないですか? こうして…」
「あ、カメラ!」
すごいな、純子さん。
自分のケータイはもうスマホなのに、俺の使ってるヤツのやり方もちゃんと分かるなんて。
「はい、チーズ!」
「直央さん…、それ、生チョコに向かって言ってます?」
「えへへ」
だって、写真撮るときって、そう言わない?
でも確かに、生チョコに向かって言ってもしょうがないか。
「保存、保存……よし、オッケー!」
「じゃあ、味見してみましょうか」
「うん」
純子さんから爪楊枝を受け取って、さっそく1つ口に運んでみる。
「んっ! ん~~~っ!」
「どうですか? 直央さん」
「おいひい!」
「よかった」
すごい! おいしい!
殆どが純子さんの力とはいえ、俺が作ったのに、このおいしさ! すごすぎる!
「純子さんも食べて食べて!」
「はい、いただきます」
そうだ、俺だけが満足しててもしょうがない。そもそも俺は貧乏口だから、大体何食べてもおいしいんだし、当てになんないもん。
徳永さんに食べてもらえるレベルかどうかは、俺以外の人が食べて、おいしいかで判断しなきゃだ。
「おいしいですよ、直央さん。口当たりもいいですし、成功じゃないですか?」
「ホント? ホントにホント?? 純子さん、優しくなくていいからね? 厳しく採点して!」
「うんと厳しく採点してますよ。後は本番でこれと同じものが作れて、キレイにラッピングが出来たら、大成功です」
そうだよね、今はまだ練習だもんね。
徳永さんに渡すヤツで失敗しちゃったら、何にもなんないもんね。
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