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純度100%下心 (3)
2014.01.11 Sat
「もふもふで気持ちいいでしょ?」
「うん」
「試しに着けてみたら?」
素直な直央くんは、言われたとおりにイヤーマフを試着してくれる。
ピンクとか黄色とかもあるけど、渡したのはグレーミックス。こういうのは、あんまり奇抜な色より、落ち着いた色のほうがかわいいと思うんだよね。
「これでいい? どう?」
「ぶっ!」
ちょっ、何このかわいさ!
直央くん×イヤーマフの破壊力、ハンパねぇっ!
「蓮沼さん? え? 変? やっぱ女の子用だから?」
「違う違う違う違うめっちゃかわいいっ!!」
「は?」
こんなにかわいいのに、直央くんは全然分かってないのか、不思議そうな顔をしてる。鏡がなくて、自分が着けたトコ見てないからかな。
あーもう、かわいいかわいいかわいい、どうしようっ!
「蓮沼さん、大丈夫?」
「はぁーーー……」
俺があんまりにも悶えていたせいか、直央くんが首を傾げながら、俺の顔を覗き込んできた。いやもう、その仕草さえかわいすぎて、どうにかなりそうなんだけどね。
とりあえず、不審に思われないように、深呼吸して気持ちを落ち着ける。
「つか、かわいい、て…。俺もう24歳だよ? かわいいとかじゃないから」
「だってかわいいんだもん。これにしよ? ね?」
直央くんに『かわいい』て言うと、直央くんは、『俺もう24歳なのに、かわいいとかないから』て言うんだけど、年齢とか関係ないよね、このかわいさは。
「あったかいでしょ? これ」
「うん…」
「じゃあこれで」
「んー…」
あと一押し、てトコまで来てるのに、直央くんはなかなか決定してくんない。
どうしよう、やっぱ女の子用だから迷ってんのかな。
「じゃあ、俺もこれの色違いにする!」
「え、蓮沼さんも買うの?」
「うん。直央くんがしてるの見てたら欲しくなっちゃった」
ホントはそこまでイヤーマフが欲しかったわけじゃないけど(本当に買うならメンズのにするし)、でも直央くんをその気にさせるためだと思って言ってみる。
それに、もし直央くんも買って、俺も買ったら、たとえ女の子用だとしても、お揃いじゃん!?
「ね?」
「んー…じゃあ、これにする」
「やった!」
「え?」
「ううん、何でもない何でもない」
いかんいかん、つい喜びが口から…。
お会計してお店を出るまでは、気を抜かないように気を付けないと。
本当に買って着けちゃえば、お金にシビアな直央くんは、他のを買うとは絶対に言わないはずだから大丈夫だけど、お店の中にいるうちは、気が変わって返品しちゃうかもしれないからね。
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「うん」
「試しに着けてみたら?」
素直な直央くんは、言われたとおりにイヤーマフを試着してくれる。
ピンクとか黄色とかもあるけど、渡したのはグレーミックス。こういうのは、あんまり奇抜な色より、落ち着いた色のほうがかわいいと思うんだよね。
「これでいい? どう?」
「ぶっ!」
ちょっ、何このかわいさ!
直央くん×イヤーマフの破壊力、ハンパねぇっ!
「蓮沼さん? え? 変? やっぱ女の子用だから?」
「違う違う違う違うめっちゃかわいいっ!!」
「は?」
こんなにかわいいのに、直央くんは全然分かってないのか、不思議そうな顔をしてる。鏡がなくて、自分が着けたトコ見てないからかな。
あーもう、かわいいかわいいかわいい、どうしようっ!
「蓮沼さん、大丈夫?」
「はぁーーー……」
俺があんまりにも悶えていたせいか、直央くんが首を傾げながら、俺の顔を覗き込んできた。いやもう、その仕草さえかわいすぎて、どうにかなりそうなんだけどね。
とりあえず、不審に思われないように、深呼吸して気持ちを落ち着ける。
「つか、かわいい、て…。俺もう24歳だよ? かわいいとかじゃないから」
「だってかわいいんだもん。これにしよ? ね?」
直央くんに『かわいい』て言うと、直央くんは、『俺もう24歳なのに、かわいいとかないから』て言うんだけど、年齢とか関係ないよね、このかわいさは。
「あったかいでしょ? これ」
「うん…」
「じゃあこれで」
「んー…」
あと一押し、てトコまで来てるのに、直央くんはなかなか決定してくんない。
どうしよう、やっぱ女の子用だから迷ってんのかな。
「じゃあ、俺もこれの色違いにする!」
「え、蓮沼さんも買うの?」
「うん。直央くんがしてるの見てたら欲しくなっちゃった」
ホントはそこまでイヤーマフが欲しかったわけじゃないけど(本当に買うならメンズのにするし)、でも直央くんをその気にさせるためだと思って言ってみる。
それに、もし直央くんも買って、俺も買ったら、たとえ女の子用だとしても、お揃いじゃん!?
「ね?」
「んー…じゃあ、これにする」
「やった!」
「え?」
「ううん、何でもない何でもない」
いかんいかん、つい喜びが口から…。
お会計してお店を出るまでは、気を抜かないように気を付けないと。
本当に買って着けちゃえば、お金にシビアな直央くんは、他のを買うとは絶対に言わないはずだから大丈夫だけど、お店の中にいるうちは、気が変わって返品しちゃうかもしれないからね。
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