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もしかしたら君は天使かもしれない。 (40)
2013.10.11 Fri
「えへへ」
「…和衣、」
「うにゃ」
ダメ…、どうしても顔がニヤケちゃう。
でも、こんな顔、祐介に見られるのは恥ずかしいから、和衣は下を向いて、繋いでいないほうの手で、頬をむにむにとつまんだ。
「もう花火上がるよ?」
「あぅ」
まだ顔、ちゃんとしてないのに…、でも祐介に言われて顔を上げたら、ちょうど1発目の花火が打ち上がった。
「わぁー…キレー。ねっ?」
「うん」
混雑しているのにかこつけて、和衣は祐介に寄り添って、空を見上げる。
次の花火が上がるまでの間、和衣はこっそりと祐介の顔を盗み見れば、祐介はもう、照れたような表情はしていなかった。
(はぁ~…、さっきの祐介、カッコよかったぁ…)
和衣の頭の中に、先ほど祐介に腕を引かれたときの光景が蘇る。
正直、ここまでうっとりと思い出に浸れるほど格好よかったかと言えば、多分そこまででもない…というか、結構普通のことだったのだけれど、乙女思考の和衣にしたら、祐介との素敵な思い出ランキングの上位にランクしている出来事だ。
『ホントは、和衣と手、繋ぎたかったの』
祐介のセリフを思い出しては、頬が緩んでしまう。
あぁ…、周りの人は、こういう様子を見て、この人はヤバい…と感じるのだろう…。
「和衣?」
「えっ」
しばらく花火を見ながら時々祐介の顔を見ていたら、急にクルリと祐介が和衣のほうを向いた。
「え、何…?」
「いや…」
こそこそと祐介の顔を見ていたのがバレたのかと思ったが、祐介は何も言わずに前を向いて、空を見上げた。
でも、これ以上、祐介に不審に思われないためにも、花火に集中しなければ。…と思うけれど、やっぱり祐介が格好よすぎて、つい視線が向いてしまう。
(あー…、俺にこんな幸せな時間を与えてくれて、何か、みんな、いろいろありがとう…!)
とりあえず、浴衣を貸してくれた睦月には感謝するとして、他にも、鈍感だと言われる自分が気付いていないだけで、きっといろいろな人が、いろいろしてくれたからこそ、今があるのだろう。
もうホント、みんなありがとう!!
祐介と花火を見つめながら、和衣は心の中でずっとそう思い続けていた。
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「…和衣、」
「うにゃ」
ダメ…、どうしても顔がニヤケちゃう。
でも、こんな顔、祐介に見られるのは恥ずかしいから、和衣は下を向いて、繋いでいないほうの手で、頬をむにむにとつまんだ。
「もう花火上がるよ?」
「あぅ」
まだ顔、ちゃんとしてないのに…、でも祐介に言われて顔を上げたら、ちょうど1発目の花火が打ち上がった。
「わぁー…キレー。ねっ?」
「うん」
混雑しているのにかこつけて、和衣は祐介に寄り添って、空を見上げる。
次の花火が上がるまでの間、和衣はこっそりと祐介の顔を盗み見れば、祐介はもう、照れたような表情はしていなかった。
(はぁ~…、さっきの祐介、カッコよかったぁ…)
和衣の頭の中に、先ほど祐介に腕を引かれたときの光景が蘇る。
正直、ここまでうっとりと思い出に浸れるほど格好よかったかと言えば、多分そこまででもない…というか、結構普通のことだったのだけれど、乙女思考の和衣にしたら、祐介との素敵な思い出ランキングの上位にランクしている出来事だ。
『ホントは、和衣と手、繋ぎたかったの』
祐介のセリフを思い出しては、頬が緩んでしまう。
あぁ…、周りの人は、こういう様子を見て、この人はヤバい…と感じるのだろう…。
「和衣?」
「えっ」
しばらく花火を見ながら時々祐介の顔を見ていたら、急にクルリと祐介が和衣のほうを向いた。
「え、何…?」
「いや…」
こそこそと祐介の顔を見ていたのがバレたのかと思ったが、祐介は何も言わずに前を向いて、空を見上げた。
でも、これ以上、祐介に不審に思われないためにも、花火に集中しなければ。…と思うけれど、やっぱり祐介が格好よすぎて、つい視線が向いてしまう。
(あー…、俺にこんな幸せな時間を与えてくれて、何か、みんな、いろいろありがとう…!)
とりあえず、浴衣を貸してくれた睦月には感謝するとして、他にも、鈍感だと言われる自分が気付いていないだけで、きっといろいろな人が、いろいろしてくれたからこそ、今があるのだろう。
もうホント、みんなありがとう!!
祐介と花火を見つめながら、和衣は心の中でずっとそう思い続けていた。
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カテゴリー:Baby Baby Baby Love
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けいったん ⇒ No title
あまり感情も 甘い言葉もを出さない祐介の照れた表情も 中々 いいですね。
カズちゃんのニマニマ顔が 止まらないのは 仕方ないでしょ♪
祐介を うっとり見惚れるカズちゃんの お目目も キラキラと輝いているはず!
大好きな人と お手手繋いで見る花火は 特別 綺麗だよね!
カズちゃん、幸せのオーラが溢れてるよ♪
玉屋ぁ~♪ (*^ー^)o( ̄ ̄(◇)≡=-・・・―――――**,',:':,'※',:':,',*...byebye☆
カズちゃんのニマニマ顔が 止まらないのは 仕方ないでしょ♪
祐介を うっとり見惚れるカズちゃんの お目目も キラキラと輝いているはず!
大好きな人と お手手繋いで見る花火は 特別 綺麗だよね!
カズちゃん、幸せのオーラが溢れてるよ♪
玉屋ぁ~♪ (*^ー^)o( ̄ ̄(◇)≡=-・・・―――――**,',:':,'※',:':,',*...byebye☆
- |2013.10.11
- |Fri
- |13:45
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
ゆっちさんが感情をあらわにするのは、カズちゃんがかわいかったときと、むっちゃんを怒るとき(笑)
後者はともかく、カズちゃんのかわいさに、ゆっちさんがいつもより大胆になるのも仕方がないですよね!
もう季節はすっかり秋なのに、いまだに夏のお話ですが…(^_^;)、2人のラブラブモードはもうちょっと続きます~!
コメントありがとうございました!
後者はともかく、カズちゃんのかわいさに、ゆっちさんがいつもより大胆になるのも仕方がないですよね!
もう季節はすっかり秋なのに、いまだに夏のお話ですが…(^_^;)、2人のラブラブモードはもうちょっと続きます~!
コメントありがとうございました!
- |2013.10.11
- |Fri
- |23:19
- |URL
- |EDIT|