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何も知らないふりで生きることだって出来るの (4)
2013.07.30 Tue
「――――真歩、お待たせ」
「わっ、お兄ちゃん!」
こぶしを握り締めて気合を入れてた俺は、会社のエントランスに背中を向ける形で立ってたから、お兄ちゃんが近付いて来てるのに気付かなくて、急に声を掛けられて、ビクッとなった。
「お疲れ、お兄…――――ッ!!!???」
振り返った俺は、大好きなお兄ちゃんに笑顔を向ける――――と同時に、その隣にいた人物に目を奪われ、そして絶句した。
だって…。
そこにいたのは、三木本先生のセフレで同居人の森下さんだ。
「ゴメンな、森下。今日は弟と…」
お兄ちゃんが森下さんに話し掛けてる…。
てことは、単なる通りすがりじゃなくて、知り合いてことで……俺は見てないけど、もしかして今、一緒に会社から出て来た? 同僚さん? え、嘘…。
「ふぅん? 弟…」
呆然と森下さんを眺めてたら、目が合った。
ヤバイ!
「初めまして! 弟の川瀬真歩です!」
咄嗟に俺の口を突いて出た言葉。
もちろん、森下さんとは『初めまして』じゃない。でも、森下さんと知り合いなのがお兄ちゃんにバレたら困るから、どうしようって思った結果、初対面を装うことを閃いちゃったんだ。
だって、どう考えても、俺と森下さんが知り合いとか、不自然だし。説明するとなったら、絶対に三木本先生のことに触れないわけにはいかなくなるし。
そんなこと、お兄ちゃんに知られたくない!
「………………」
「………………」
「…………、どうも。こんにちは」
俺の目力が通じたのか、森下さんは余計なことを言わずに、笑顔で挨拶だけをしてくれた。
でも森下さんて、ちょっとくせ者なんだよね。今だって、知り合いだってことは黙ってくれてるけど、決して初対面の振りをしてくれたわけじゃないし。
森下さんがいつ余計なことを言わないかハラハラしてたら、お兄ちゃんが、森下さんが会社の後輩で、今同じ課で働いてるんだってことを教えてくれた。
ウッソー。
さっきの嫌な予感が確信に変わって、俺は絶望の淵に立たされる。
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「わっ、お兄ちゃん!」
こぶしを握り締めて気合を入れてた俺は、会社のエントランスに背中を向ける形で立ってたから、お兄ちゃんが近付いて来てるのに気付かなくて、急に声を掛けられて、ビクッとなった。
「お疲れ、お兄…――――ッ!!!???」
振り返った俺は、大好きなお兄ちゃんに笑顔を向ける――――と同時に、その隣にいた人物に目を奪われ、そして絶句した。
だって…。
そこにいたのは、三木本先生のセフレで同居人の森下さんだ。
「ゴメンな、森下。今日は弟と…」
お兄ちゃんが森下さんに話し掛けてる…。
てことは、単なる通りすがりじゃなくて、知り合いてことで……俺は見てないけど、もしかして今、一緒に会社から出て来た? 同僚さん? え、嘘…。
「ふぅん? 弟…」
呆然と森下さんを眺めてたら、目が合った。
ヤバイ!
「初めまして! 弟の川瀬真歩です!」
咄嗟に俺の口を突いて出た言葉。
もちろん、森下さんとは『初めまして』じゃない。でも、森下さんと知り合いなのがお兄ちゃんにバレたら困るから、どうしようって思った結果、初対面を装うことを閃いちゃったんだ。
だって、どう考えても、俺と森下さんが知り合いとか、不自然だし。説明するとなったら、絶対に三木本先生のことに触れないわけにはいかなくなるし。
そんなこと、お兄ちゃんに知られたくない!
「………………」
「………………」
「…………、どうも。こんにちは」
俺の目力が通じたのか、森下さんは余計なことを言わずに、笑顔で挨拶だけをしてくれた。
でも森下さんて、ちょっとくせ者なんだよね。今だって、知り合いだってことは黙ってくれてるけど、決して初対面の振りをしてくれたわけじゃないし。
森下さんがいつ余計なことを言わないかハラハラしてたら、お兄ちゃんが、森下さんが会社の後輩で、今同じ課で働いてるんだってことを教えてくれた。
ウッソー。
さっきの嫌な予感が確信に変わって、俺は絶望の淵に立たされる。
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けいったん ⇒
大好きな大好きな お兄ちゃんに会えて マックスなテンションを急降下させる 隣の人、森下…Σ(|||▽||| )ズガーン
まさか こんな所で会うなんて 何て 運命は悪戯なのぉ~~(泣)
お兄ちゃんとのデートを 楽しむはずだったのにね!
森下が、ミキくんに この事を黙っていると、思います??
きっと 何気な~く シラ~と言っちゃうんだろうなぁ、曲者の森下は!
(*`艸´)ウシシシ♪...byebye☆
まさか こんな所で会うなんて 何て 運命は悪戯なのぉ~~(泣)
お兄ちゃんとのデートを 楽しむはずだったのにね!
森下が、ミキくんに この事を黙っていると、思います??
きっと 何気な~く シラ~と言っちゃうんだろうなぁ、曲者の森下は!
(*`艸´)ウシシシ♪...byebye☆
- |2013.07.30
- |Tue
- |11:36
- |URL
- |EDIT|
ちよ ⇒
そっかー。
マナくんの大好きなお兄ちゃんは、
実のお兄ちゃんだったのね
で、同僚に森下さんがいることが判明した上に、
ご対面しちゃうって…。
しかも、森下さん、後輩なんだ。
これは、三木本先生に報告っていうよりかは、
ポロリと口走ってしまい、しつこく
先生に問い詰められちゃう…かな!?
せっかくお兄ちゃんとのデートで
ウキウキだったのに~。 やばす~。
森下さん、ご内密にお願いいたします!!
黙っていれば、面倒なことは起こらない!! はず…!?
マナくんの大好きなお兄ちゃんは、
実のお兄ちゃんだったのね
で、同僚に森下さんがいることが判明した上に、
ご対面しちゃうって…。
しかも、森下さん、後輩なんだ。
これは、三木本先生に報告っていうよりかは、
ポロリと口走ってしまい、しつこく
先生に問い詰められちゃう…かな!?
せっかくお兄ちゃんとのデートで
ウキウキだったのに~。 やばす~。
森下さん、ご内密にお願いいたします!!
黙っていれば、面倒なことは起こらない!! はず…!?
- |2013.07.30
- |Tue
- |17:57
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
運命のいたずら……マナくんはどうしても三木本先生関係から逃れられない運命にあるんでしょうか!?
そしてマナくんは森下さんが曲者であることを知っていますので、テンションはガタ落ちです…。
これからマナくんのテンションを上げるような出来事があればいいのですが…(>_<)
> (*`艸´)ウシシシ♪...
↑ あぁ…悪いお顔…!!
コメントありがとうございました!
そしてマナくんは森下さんが曲者であることを知っていますので、テンションはガタ落ちです…。
これからマナくんのテンションを上げるような出来事があればいいのですが…(>_<)
> (*`艸´)ウシシシ♪...
↑ あぁ…悪いお顔…!!
コメントありがとうございました!
- |2013.07.30
- |Tue
- |21:55
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
やっぱり、三木本先生に、お兄ちゃんの存在がばれるのは、時間の問題でしょうか(>_<)
森下さんからは確かに報告はしなさそうだけれど、ちょこっとでも知れたら、しつこく問い詰められるのは必須ですよね。。。
マナくんの運命は、森下さんの手の中…!?
コメントありがとうございました!
森下さんからは確かに報告はしなさそうだけれど、ちょこっとでも知れたら、しつこく問い詰められるのは必須ですよね。。。
マナくんの運命は、森下さんの手の中…!?
コメントありがとうございました!
- |2013.07.30
- |Tue
- |21:58
- |URL
- |EDIT|