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絶望ルーレット (10)
2013.07.11 Thu
「有沢さんっ!」
「え?」
あまりのことに俺が声を大きくしても、当の有沢さんは意味が分かってないのか、キョトンとしてる。
もしかしてこの人も、先生と同じ、自覚ないタイプ!?
「何言ってんですかっ!?」
「何、て……だって。いい形だなぁ、て思ったから褒めたんだけど。言われない?」
「言われねぇよっ!」
バッカじゃねぇの!? どこの世界に、男の尻を褒めるヤツがいるんだよっ! しかも男が! 何で男が男の尻を褒めるんだっ!! ――――て、この人もホモだったっ!!
そうだよ、この人、先生とセックスとかしてんじゃんっ! え、まさかそういう意味で、お尻の話してんの!?
やめてよ! 俺、オカマ掘られたくないっ!!
「どした、マナくん。顔色が…………うわ危ねっ!」
俺は咄嗟に、持っていた包丁を有沢さんのほうに向けた。
もちろん、これで有沢さんを刺そうだの、傷付けようだのは思っちゃいない。こんなヤツのために、人生を棒に振る気なんか更々ないし。でも、これ以上、近寄られたくない!
「半径10m以内には近寄らないでください」
「じゅっ…」
包丁の刃先を向けたままそう言えば、有沢さんは小さくホールドアップしたまま固まった。
「……じゅ……じゅーめーとる…。ねぇ、それって、範囲広すぎねぇ…?」
「そのくらい、近寄られたくないんです」
口元を引き攣らせたまま有沢さんは言うけれど、俺もキッパリと言い返す。
だって俺、オカマ掘られたくない。
先生はセックスでは女役だから、俺のことをヤる気はないとかつってたけど、有沢さんは違う。先生とセックスするってことは、突っ込むほうなわけで…………俺の身が危ないっ!
「何でいきなりそんなバイ菌扱いなの? いや、さっきから嫌われてはいたけど…」
ッ! 本気の自覚なしかよっ!
アンタが尻の話とかするからだろっ!!
「…俺、男に興味ないんで」
「え? ………………。あっ、そういうこと!? 大丈夫、大丈夫。そんな警戒しなくても、いきなりなんて襲い掛かんねぇから――――」
「10m!」
「うわっ」
俺の行動と言わんとすることの意味を、ようやく理解したらしい有沢さんが、そう言いながら気安く肩を叩いてきたので、俺は再び包丁を有沢さんに向けた。
何か俺まで、危ない人みたいだ…。
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「え?」
あまりのことに俺が声を大きくしても、当の有沢さんは意味が分かってないのか、キョトンとしてる。
もしかしてこの人も、先生と同じ、自覚ないタイプ!?
「何言ってんですかっ!?」
「何、て……だって。いい形だなぁ、て思ったから褒めたんだけど。言われない?」
「言われねぇよっ!」
バッカじゃねぇの!? どこの世界に、男の尻を褒めるヤツがいるんだよっ! しかも男が! 何で男が男の尻を褒めるんだっ!! ――――て、この人もホモだったっ!!
そうだよ、この人、先生とセックスとかしてんじゃんっ! え、まさかそういう意味で、お尻の話してんの!?
やめてよ! 俺、オカマ掘られたくないっ!!
「どした、マナくん。顔色が…………うわ危ねっ!」
俺は咄嗟に、持っていた包丁を有沢さんのほうに向けた。
もちろん、これで有沢さんを刺そうだの、傷付けようだのは思っちゃいない。こんなヤツのために、人生を棒に振る気なんか更々ないし。でも、これ以上、近寄られたくない!
「半径10m以内には近寄らないでください」
「じゅっ…」
包丁の刃先を向けたままそう言えば、有沢さんは小さくホールドアップしたまま固まった。
「……じゅ……じゅーめーとる…。ねぇ、それって、範囲広すぎねぇ…?」
「そのくらい、近寄られたくないんです」
口元を引き攣らせたまま有沢さんは言うけれど、俺もキッパリと言い返す。
だって俺、オカマ掘られたくない。
先生はセックスでは女役だから、俺のことをヤる気はないとかつってたけど、有沢さんは違う。先生とセックスするってことは、突っ込むほうなわけで…………俺の身が危ないっ!
「何でいきなりそんなバイ菌扱いなの? いや、さっきから嫌われてはいたけど…」
ッ! 本気の自覚なしかよっ!
アンタが尻の話とかするからだろっ!!
「…俺、男に興味ないんで」
「え? ………………。あっ、そういうこと!? 大丈夫、大丈夫。そんな警戒しなくても、いきなりなんて襲い掛かんねぇから――――」
「10m!」
「うわっ」
俺の行動と言わんとすることの意味を、ようやく理解したらしい有沢さんが、そう言いながら気安く肩を叩いてきたので、俺は再び包丁を有沢さんに向けた。
何か俺まで、危ない人みたいだ…。
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