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絶望ルーレット (2)
2013.07.03 Wed
観念して、俺はマンションに入る。
先生と2人きりじゃないのは有り難いけど、有沢さんがどんな人か分かんないうちは、安心できない。
三木本先生ほど変態な人はそういないだろうから、そこまで心配することはないかもだけど、そうは言っても先生の知り合いだし、人んちのインターフォンに平気で出ちゃうような人だし……やっぱり不安のほうが大きい。
森下さんみたいに、先生をちゃんと止めてくれる人なんだろうか。
…いや、森下さんだって、決して全面的に俺の味方てわけでもなかったし…………それを思うと、余計に気が重いっ…!
「いらっしゃーい」
「え、」
先生の部屋の前まで行って、ドアが開いた……と思ったら、そこに立っていたのは、先生じゃなかった。
え、部屋違う!? いや、さっきもそう思って、やっぱり間違ってなかったわけだし……やっぱりここ、先生んち? だって、もし間違ってたとしたら、こんな歓迎は受けないだろう。
てことは、この人が、さっき先生が呼んでた『有沢』さん? 何でインターフォンだけじゃなく、ここでも出てくんだ?
「え、えと…」
「有沢ーーー!!!」
俺が戸惑ってたら、奥から先生のデカい声が聞こえてきた。
やっぱりこの人が有沢さんなんだ。
「マナくん、いらっしゃい!」
何かちょっとポカンてなってたら、ようやく先生が姿を見せた。こないだ来たときは、無駄に白衣姿だったけど、今日はスウェットで、部屋着感丸出し。
でも、別に先生の顔なんか見たくなかったけど、有沢さんに面食らってたから、見知った顔に会えて、若干ホッ。
「ささっ、マナくん、上がって、上がって。オラ有沢、さっさと帰れっ!」
「何でよ、ミキちゃん。何で俺に冷たいの…?」
「俺はこれから、マナくんの作ってくれたご飯食べるの! お前の相手してる暇なんかねぇんだよっ」
「えー、俺も食いたい」
「ダメッ!」
…………。
何なんだろうなぁ…、この人たちは。
先生は俺よりは確実に年上だし、この有沢さんて人も、見たところ年下ではない。つまりまぁ、完全にいい年した大人の2人が、玄関先でこのくだらない言い争い…。
つか、ここは先生と森下さんちで、森下さんはいないんだから、有沢さんを家に招き入れたのは先生だろうに、何でこんなに追い払いたがってんだよ。嫌なら最初から家に上げなきゃいいのに。
「まぁまぁ、いいじゃん。いつまで玄関にいる気? はいはーい、マナくん入って?」
「ちょっ…」
先生と有沢さんの言い合いに、もう勝手にやっててよ、俺が帰るから、て言おうと思ったのに、それが言葉になるより前に、有沢さんが勝手に話を終わらせる。
しかも、なぜか有沢さんに腕を掴まれ、驚く暇もなく俺は家に上げられてしまった。
これはちょっと……想像以上に変な人かもしれないぞ、有沢さん。
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先生と2人きりじゃないのは有り難いけど、有沢さんがどんな人か分かんないうちは、安心できない。
三木本先生ほど変態な人はそういないだろうから、そこまで心配することはないかもだけど、そうは言っても先生の知り合いだし、人んちのインターフォンに平気で出ちゃうような人だし……やっぱり不安のほうが大きい。
森下さんみたいに、先生をちゃんと止めてくれる人なんだろうか。
…いや、森下さんだって、決して全面的に俺の味方てわけでもなかったし…………それを思うと、余計に気が重いっ…!
「いらっしゃーい」
「え、」
先生の部屋の前まで行って、ドアが開いた……と思ったら、そこに立っていたのは、先生じゃなかった。
え、部屋違う!? いや、さっきもそう思って、やっぱり間違ってなかったわけだし……やっぱりここ、先生んち? だって、もし間違ってたとしたら、こんな歓迎は受けないだろう。
てことは、この人が、さっき先生が呼んでた『有沢』さん? 何でインターフォンだけじゃなく、ここでも出てくんだ?
「え、えと…」
「有沢ーーー!!!」
俺が戸惑ってたら、奥から先生のデカい声が聞こえてきた。
やっぱりこの人が有沢さんなんだ。
「マナくん、いらっしゃい!」
何かちょっとポカンてなってたら、ようやく先生が姿を見せた。こないだ来たときは、無駄に白衣姿だったけど、今日はスウェットで、部屋着感丸出し。
でも、別に先生の顔なんか見たくなかったけど、有沢さんに面食らってたから、見知った顔に会えて、若干ホッ。
「ささっ、マナくん、上がって、上がって。オラ有沢、さっさと帰れっ!」
「何でよ、ミキちゃん。何で俺に冷たいの…?」
「俺はこれから、マナくんの作ってくれたご飯食べるの! お前の相手してる暇なんかねぇんだよっ」
「えー、俺も食いたい」
「ダメッ!」
…………。
何なんだろうなぁ…、この人たちは。
先生は俺よりは確実に年上だし、この有沢さんて人も、見たところ年下ではない。つまりまぁ、完全にいい年した大人の2人が、玄関先でこのくだらない言い争い…。
つか、ここは先生と森下さんちで、森下さんはいないんだから、有沢さんを家に招き入れたのは先生だろうに、何でこんなに追い払いたがってんだよ。嫌なら最初から家に上げなきゃいいのに。
「まぁまぁ、いいじゃん。いつまで玄関にいる気? はいはーい、マナくん入って?」
「ちょっ…」
先生と有沢さんの言い合いに、もう勝手にやっててよ、俺が帰るから、て言おうと思ったのに、それが言葉になるより前に、有沢さんが勝手に話を終わらせる。
しかも、なぜか有沢さんに腕を掴まれ、驚く暇もなく俺は家に上げられてしまった。
これはちょっと……想像以上に変な人かもしれないぞ、有沢さん。
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けいったん ⇒
「ママァ~ 今日も お隣さんは、にぎやかだね♪(o^-^o) ニコニコ」
『(@∇@;)へ? そ・そのようね…』
「パーティかなぁ~」
『パーティって…(Σ(o゚ω゚o:)ェッ、変態パーティ!?←心の声)』
マナく~ん、変態菌に侵される前に 逃げなくちゃあ~~~!!って、もう 手遅れかしら?
(Y@▼@Y)お手上げだーい...byebye☆
『(@∇@;)へ? そ・そのようね…』
「パーティかなぁ~」
『パーティって…(Σ(o゚ω゚o:)ェッ、変態パーティ!?←心の声)』
マナく~ん、変態菌に侵される前に 逃げなくちゃあ~~~!!って、もう 手遅れかしら?
(Y@▼@Y)お手上げだーい...byebye☆
- |2013.07.03
- |Wed
- |08:37
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
キャー、お隣さんにバレてる!!
いくらいいマンションとはいえ、これだけ騒げば、バレるって!!
お隣の親子がお引越ししたら、ぜひその空き部屋に越してきませんか!?
変態三昧ですが、三木本先生の生活の一部始終が聞き放題ですよ~!! (笑)
コメントありがとうございました!
いくらいいマンションとはいえ、これだけ騒げば、バレるって!!
お隣の親子がお引越ししたら、ぜひその空き部屋に越してきませんか!?
変態三昧ですが、三木本先生の生活の一部始終が聞き放題ですよ~!! (笑)
コメントありがとうございました!
- |2013.07.03
- |Wed
- |23:09
- |URL
- |EDIT|