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14. そして見上げた空の色は、 (後編)
2008.07.19 Sat
「あ、啓ちゃ…」
信号が青に変わったかと思った瞬間、啓ちゃんはいきなり駆け出した。慌てて後を追えば、やっぱりさっき啓ちゃんが見つけた中にいたのは、哲也だった。
マンガとかドラマで聞くセリフそのままに、強引なナンパという感じで絡まれてて。
「…………何してんすか」
地を這うような、啓ちゃんの低い声。
知ってる俺でも、十分怖い。
そこにいたのは、哲也の他に3人の男。いかにも、って感じのチャラついた男たち。そのうちの1人が哲也の右手をギュッと掴んでいた。
哲也は俺らの存在に気付くと、ハッとして俯いた。
「何だよ。俺らは彼に用事があんの。ねぇ~?」
わざとらしい問い掛けに、俯いたままの哲也がコクリと頷いた。
「テツ!」
「うるせぇなぁ、こっちにはこっちの用事があるつってんだろ? 関係ねぇのは引っ込んでろよ」
ドンッと、1人の男が啓ちゃんの肩を押した。
あ……ヤバイ。
「やかましわっ、ごるぁ!」
…………キレた。
男らも3人いるっていう虚勢が殆どだったのか、いきなりブチ切れた啓ちゃんに、思わず怯んでる。
俺は哲也の手首を掴んでる男の手を剥がす。こう見えて力は結構あるほうだから、ちょっとくらい暴れられたって、どうってことない。
その後、ちょっとゴチャゴチャ揉めたけど、結局はキレた啓ちゃんに敵う人間なんていなくて、男たちは退散してった。
「テツ、大丈夫か?」
真っ青な顔して突っ立てる哲也に声を掛けると、ビクッと肩を震わせた。
「ゴメ…」
一先ずのところ、どうして連絡をしなかったのかを責めることはしないで、雨に濡れた3人、俺の家に向かった。
信号が青に変わったかと思った瞬間、啓ちゃんはいきなり駆け出した。慌てて後を追えば、やっぱりさっき啓ちゃんが見つけた中にいたのは、哲也だった。
マンガとかドラマで聞くセリフそのままに、強引なナンパという感じで絡まれてて。
「…………何してんすか」
地を這うような、啓ちゃんの低い声。
知ってる俺でも、十分怖い。
そこにいたのは、哲也の他に3人の男。いかにも、って感じのチャラついた男たち。そのうちの1人が哲也の右手をギュッと掴んでいた。
哲也は俺らの存在に気付くと、ハッとして俯いた。
「何だよ。俺らは彼に用事があんの。ねぇ~?」
わざとらしい問い掛けに、俯いたままの哲也がコクリと頷いた。
「テツ!」
「うるせぇなぁ、こっちにはこっちの用事があるつってんだろ? 関係ねぇのは引っ込んでろよ」
ドンッと、1人の男が啓ちゃんの肩を押した。
あ……ヤバイ。
「やかましわっ、ごるぁ!」
…………キレた。
男らも3人いるっていう虚勢が殆どだったのか、いきなりブチ切れた啓ちゃんに、思わず怯んでる。
俺は哲也の手首を掴んでる男の手を剥がす。こう見えて力は結構あるほうだから、ちょっとくらい暴れられたって、どうってことない。
その後、ちょっとゴチャゴチャ揉めたけど、結局はキレた啓ちゃんに敵う人間なんていなくて、男たちは退散してった。
「テツ、大丈夫か?」
真っ青な顔して突っ立てる哲也に声を掛けると、ビクッと肩を震わせた。
「ゴメ…」
一先ずのところ、どうして連絡をしなかったのかを責めることはしないで、雨に濡れた3人、俺の家に向かった。
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