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バレンタインの魔法使い (9)
2013.02.23 Sat
「昨日いただいたんですけど…、これ、やっぱり返したほうがいいかな、て思って…」
「ッッッ…!!!」
まさかの湊のセリフに、隼人は言葉を失った。
返す!? やっぱり返すの!? 俺のことが嫌いだから!?
しかし、どうして今さらなのだ。昨日はあんなに嬉しそうに受け取ってくれたのに。一晩考えたら、やはり隼人のことは、ないな、と思ってしまったのか。何が何だか分からない。
「やっぱり、いくらケンカしたからって、彼女から貰ったの、人に上げちゃうのはよくないと思うんです、俺…」
「、ッ、!? ん? えっ!?」
湊に嫌われたショックから、脳内がフリーズしていたところに、まったく思ってもみなかったことを言われて、隼人の頭の中はますます混乱していく。
今、湊は何を言った?
ケンカ? 彼女? ――――何の話だ?
「だから隼人くん、ちゃんとこれ食べて、彼女と仲直りしてください!」
「はぁ~~~???」
ちょっと待った。どうして湊の中では、隼人に彼女がいることになっているのだ。そしてどうして、その彼女とケンカまでしていることになっている!?
しかし、唖然とする隼人をよそに、湊は真剣な表情でチョコを返そうとしている。
「ちょっと待て、お前、何言ってんだ」
「え? だって隼人くん、彼女とケンカしちゃったから、彼女から貰ったチョコ、俺にくれたんでしょ? 昨日」
「……………………」
内容が内容だから、湊は言いにくそうにしながら、隼人にチョコを差し出してくる。
しかし、もちろん湊が言っていることは事実無根であり、一体どうしてそんなことを思ってしまったのか…………隼人はポカンと口を開けたまま、固まってしまった。
「待て待て待て、お前、ホント何言ってんだっ。何だ、彼女て!」
事態はまだ把握し切れていないが、湊が誤解していることだけは確かなので、とにかくそれだけは解かないと……と、隼人は湊を問い詰める。
「だから、隼人くんの彼女…」
「いないわ、そんなんっ!」
「え!? いないって、だって…!」
彼女がいないことなんて、そんなに力いっぱい言うことではないのだが、今ばかりははっきりと言っておかないと、湊はどんどん勘違いしていってしまう。
現に湊は、隼人に彼女がいないと言われても、信じられないといった顔をしている。
「あのな、湊。一から確認しようじゃないか」
恐らく湊はいろいろ……それこそ、隼人が思っている以上にいろいろと勘違いしているだろうから、じっくりと話を聞いてやろうではないか(湊のこの後の予定なんか知るか!)。
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「ッッッ…!!!」
まさかの湊のセリフに、隼人は言葉を失った。
返す!? やっぱり返すの!? 俺のことが嫌いだから!?
しかし、どうして今さらなのだ。昨日はあんなに嬉しそうに受け取ってくれたのに。一晩考えたら、やはり隼人のことは、ないな、と思ってしまったのか。何が何だか分からない。
「やっぱり、いくらケンカしたからって、彼女から貰ったの、人に上げちゃうのはよくないと思うんです、俺…」
「、ッ、!? ん? えっ!?」
湊に嫌われたショックから、脳内がフリーズしていたところに、まったく思ってもみなかったことを言われて、隼人の頭の中はますます混乱していく。
今、湊は何を言った?
ケンカ? 彼女? ――――何の話だ?
「だから隼人くん、ちゃんとこれ食べて、彼女と仲直りしてください!」
「はぁ~~~???」
ちょっと待った。どうして湊の中では、隼人に彼女がいることになっているのだ。そしてどうして、その彼女とケンカまでしていることになっている!?
しかし、唖然とする隼人をよそに、湊は真剣な表情でチョコを返そうとしている。
「ちょっと待て、お前、何言ってんだ」
「え? だって隼人くん、彼女とケンカしちゃったから、彼女から貰ったチョコ、俺にくれたんでしょ? 昨日」
「……………………」
内容が内容だから、湊は言いにくそうにしながら、隼人にチョコを差し出してくる。
しかし、もちろん湊が言っていることは事実無根であり、一体どうしてそんなことを思ってしまったのか…………隼人はポカンと口を開けたまま、固まってしまった。
「待て待て待て、お前、ホント何言ってんだっ。何だ、彼女て!」
事態はまだ把握し切れていないが、湊が誤解していることだけは確かなので、とにかくそれだけは解かないと……と、隼人は湊を問い詰める。
「だから、隼人くんの彼女…」
「いないわ、そんなんっ!」
「え!? いないって、だって…!」
彼女がいないことなんて、そんなに力いっぱい言うことではないのだが、今ばかりははっきりと言っておかないと、湊はどんどん勘違いしていってしまう。
現に湊は、隼人に彼女がいないと言われても、信じられないといった顔をしている。
「あのな、湊。一から確認しようじゃないか」
恐らく湊はいろいろ……それこそ、隼人が思っている以上にいろいろと勘違いしているだろうから、じっくりと話を聞いてやろうではないか(湊のこの後の予定なんか知るか!)。
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カテゴリー:Baby Baby Baby Love
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ちよ ⇒
これだけダイナミックな勘違いが
できるなんて、さすが王子!?
如月さまがおっしゃるように、
湊くん、王子と呼ばれて喜びそうですが、
その時点で、勘違いしていることが、
王子たる所以でしょうか…ァハハ・・(^д^;)
でも、いっつも隼人くんのこと
一生懸命考えているんだもの。
(勘違いが割増だけど…)
毒気に当てられてしまっても、
健気な湊くんを見ていると憎めないよね~
できるなんて、さすが王子!?
如月さまがおっしゃるように、
湊くん、王子と呼ばれて喜びそうですが、
その時点で、勘違いしていることが、
王子たる所以でしょうか…ァハハ・・(^д^;)
でも、いっつも隼人くんのこと
一生懸命考えているんだもの。
(勘違いが割増だけど…)
毒気に当てられてしまっても、
健気な湊くんを見ていると憎めないよね~
- |2013.02.23
- |Sat
- |08:54
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
ダイナミックな勘違い…(笑)
そこまで言われても、仕方ないですよね、湊くんの場合。
でも、どんなに鈍感で、勘違いばっかりしていても、憎めないのが湊くんですよね。
だからこそ、隼人くんも、嫌いになれないばかりか、どんどん好きになっちゃうのかも(*^_^*)
コメントありがとうございました!
そこまで言われても、仕方ないですよね、湊くんの場合。
でも、どんなに鈍感で、勘違いばっかりしていても、憎めないのが湊くんですよね。
だからこそ、隼人くんも、嫌いになれないばかりか、どんどん好きになっちゃうのかも(*^_^*)
コメントありがとうございました!
- |2013.02.23
- |Sat
- |23:28
- |URL
- |EDIT|