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バレンタインの魔法使い (1)
2013.02.15 Fri
バレンタイン小説、更新中の「一応説明させてもらうと」が切れがよくなったらアップしようと思ってたら、今日になった…。へたくそか!
てことで、今年のバレンタインは、「君といる~」の隼人くんと湊くんです!
隼人の前に現れた翔真は、言いました。
「実は俺、魔法使いなんだよね~」
笑顔ですが、本気で言っているようでした。服装はいつもどおりですが、手には、先にハートの飾りの付いた棒を持っています。魔法のステッキでしょうか。
それを見た隼人は、訝しむことも、呆れ返ることもせずに答えました。
「そうなんだ。俺、ショウが童貞だって知らなかったわ。女に不自由してるようには見えねぇけど、そうだったんだぁ」
その言葉に、翔真の笑顔は一気に曇りました。
「んなわけねぇじゃんっ! しかも俺、まだ30過ぎてねぇしっ!」
30歳まで童貞を守り抜くと、魔法使いになれるのです。
でも翔真はまだ21歳だし、もちろんもう童貞ではないから、この方法で魔法使いになるには、条件を満たしていません。
「なら、何だよ」
今度こそ隼人は、眉を寄せて聞き返しました。
友人のつまらないボケに付き合うのには、体力と気力が削られます。
「だから~、魔法使いなのっ! バレンタインの魔法使い! 恋に悩める隼人くんを助けるために現れたのですっ!」
「現れたのです、て……昨日も会っただろ」
「まぁそうなんだけどっ…、つか、何でそんなに突っ掛んのっ!?」
「イテテッ…やめろっ」
翔真は、魔法のステッキで、隼人の腕をペシペシと叩いてきます。
地味に痛いです。
「隼人、いい加減、ミナトと付き合いたいでしょっ?」
「うっさい」
ミナトこと福原湊は、2人と同じカフェでバイトをしている男の子で、隼人の片想いの相手でもあります。
隼人は、それこそ女の子を切らしたことがないくらい恋の経験値は高いのですが、湊を前にすると、まるで思春期の中学生のようになってしまいます。
そして、湊は湊でスーパー鈍感なものですから、好きな子ほどいじめてしまう小学生男子のような隼人のアプローチは、さっぱり伝わっていないのです。
そのせいで隼人の片想い歴は長くなるばかりで、そんな隼人を見兼ねて、バレンタインの魔法使いである翔真はやって来たのです!
「とにかくっ! 隼人と湊の距離を縮めてやるっつの!」
「頼んでないわっ!」
「あー! そんなこと言っていいの!? せっかくいいこと教えてあげようとしたのにっ!」
翔真の不遜な態度にムッと来て、隼人が突っ撥ねれば、翔真は拗ねたように魔法のステッキを振り回します。
それにしても、先ほどからそんなに魔法のステッキをブンブンして、その間に魔法は掛かってしまわないのでしょうか。
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てことで、今年のバレンタインは、「君といる~」の隼人くんと湊くんです!
隼人の前に現れた翔真は、言いました。
「実は俺、魔法使いなんだよね~」
笑顔ですが、本気で言っているようでした。服装はいつもどおりですが、手には、先にハートの飾りの付いた棒を持っています。魔法のステッキでしょうか。
それを見た隼人は、訝しむことも、呆れ返ることもせずに答えました。
「そうなんだ。俺、ショウが童貞だって知らなかったわ。女に不自由してるようには見えねぇけど、そうだったんだぁ」
その言葉に、翔真の笑顔は一気に曇りました。
「んなわけねぇじゃんっ! しかも俺、まだ30過ぎてねぇしっ!」
30歳まで童貞を守り抜くと、魔法使いになれるのです。
でも翔真はまだ21歳だし、もちろんもう童貞ではないから、この方法で魔法使いになるには、条件を満たしていません。
「なら、何だよ」
今度こそ隼人は、眉を寄せて聞き返しました。
友人のつまらないボケに付き合うのには、体力と気力が削られます。
「だから~、魔法使いなのっ! バレンタインの魔法使い! 恋に悩める隼人くんを助けるために現れたのですっ!」
「現れたのです、て……昨日も会っただろ」
「まぁそうなんだけどっ…、つか、何でそんなに突っ掛んのっ!?」
「イテテッ…やめろっ」
翔真は、魔法のステッキで、隼人の腕をペシペシと叩いてきます。
地味に痛いです。
「隼人、いい加減、ミナトと付き合いたいでしょっ?」
「うっさい」
ミナトこと福原湊は、2人と同じカフェでバイトをしている男の子で、隼人の片想いの相手でもあります。
隼人は、それこそ女の子を切らしたことがないくらい恋の経験値は高いのですが、湊を前にすると、まるで思春期の中学生のようになってしまいます。
そして、湊は湊でスーパー鈍感なものですから、好きな子ほどいじめてしまう小学生男子のような隼人のアプローチは、さっぱり伝わっていないのです。
そのせいで隼人の片想い歴は長くなるばかりで、そんな隼人を見兼ねて、バレンタインの魔法使いである翔真はやって来たのです!
「とにかくっ! 隼人と湊の距離を縮めてやるっつの!」
「頼んでないわっ!」
「あー! そんなこと言っていいの!? せっかくいいこと教えてあげようとしたのにっ!」
翔真の不遜な態度にムッと来て、隼人が突っ撥ねれば、翔真は拗ねたように魔法のステッキを振り回します。
それにしても、先ほどからそんなに魔法のステッキをブンブンして、その間に魔法は掛かってしまわないのでしょうか。
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