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恋と呼ぶにはまだ早い (19)
2013.01.11 Fri
コンサートでは、ファンの女の子や遥希ほどはしゃぎはしなかったものの、会場の熱気で結局汗だくになったので、千尋は大和に着替えを借りて風呂に向かったら、想像以上に豪華なバスルームで若干焦った。
普段シャワーだけの人なのに、せっかくだから…と、思わずバスタブに浸かってしまうくらい。
(でもこういうのは、1人で泊まるのにはいらないよね…)
遥希みたいにお風呂大好きだったら、アメニティのバスジェルとか堪らないのかもしれないけれど、やっぱりこういうのは、カップルで泊まってこそだと思う。
その遥希も、今日は琉と一緒に泊まっているわけで、クリスマスに、このホテルの、このバスルームで、まさか一緒に入らないはずがないから、ゆっくりと堪能してはいられないか。
(お風呂プレイ…?)
クリスマスだもんね、やっぱお風呂プレイだよね、と勝手な想像をしつつ、結局は烏の行水程度で風呂から上がった千尋が部屋に戻ると、大和がまだ起きていた。
今日もあんなに動いていたし、明日もあるから、もう寝ていると思ったのに。
「寝ないの?」
「んー、もうちょっと。ね、ちーちゃん、ちょっと付き合ってよ」
「何に?」
頭を拭きながら千尋が聞き返したら、大和に笑われた(ちょっと心外)。
「ちーちゃん、シャンパン飲める?」
「飲めるけど……お酒飲むの?」
大和は『飲める?』と尋ねて来たが、テーブルのところには、すでにシャンパンのボトルとグラスが2つ用意されている。
別に千尋が気にすることでもないけれど、まだ寝なくてもいいのかなぁ。それに、歌うならお酒とか、ダメのような気もするし。
「ちょっとだけ。ね、乾杯しよ?」
「乾杯? 何に? 『コンサートお疲れ様でした』なら、明日でしょ?」
「じゃあ、メリークリスマス、てことで」
一応気を遣って千尋はそう言ったのに、大和はご機嫌でシャンパンのボトルを開け始める。
まぁ、こんな、いかにも高そうなホテルのルームサービスで提供されるシャンパンなんて、絶対に高いに決まっているから、こんな機会でもないと飲めそうもないし、せっかくだから付き合ってやるか。
「じゃ、メリークリスマス、ちーちゃん」
「…んっ、」
スマートにシャンパンを注いだ大和にフルートグラスを渡され、さっさと口を付けてしまった千尋は、大和がグラスを掲げたのを見て、乾杯するんだったと思い出し、慌てて目の高さくらいにグラスを持ち上げた。
たった今、乾杯しようと言われたばかりなのに。
「んふふ、おいしい?」
「…はい」
また笑われた…。
笑われるようなことをしているのは確かだから仕方がないけど、大和相手だと、どうも調子が狂う。
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普段シャワーだけの人なのに、せっかくだから…と、思わずバスタブに浸かってしまうくらい。
(でもこういうのは、1人で泊まるのにはいらないよね…)
遥希みたいにお風呂大好きだったら、アメニティのバスジェルとか堪らないのかもしれないけれど、やっぱりこういうのは、カップルで泊まってこそだと思う。
その遥希も、今日は琉と一緒に泊まっているわけで、クリスマスに、このホテルの、このバスルームで、まさか一緒に入らないはずがないから、ゆっくりと堪能してはいられないか。
(お風呂プレイ…?)
クリスマスだもんね、やっぱお風呂プレイだよね、と勝手な想像をしつつ、結局は烏の行水程度で風呂から上がった千尋が部屋に戻ると、大和がまだ起きていた。
今日もあんなに動いていたし、明日もあるから、もう寝ていると思ったのに。
「寝ないの?」
「んー、もうちょっと。ね、ちーちゃん、ちょっと付き合ってよ」
「何に?」
頭を拭きながら千尋が聞き返したら、大和に笑われた(ちょっと心外)。
「ちーちゃん、シャンパン飲める?」
「飲めるけど……お酒飲むの?」
大和は『飲める?』と尋ねて来たが、テーブルのところには、すでにシャンパンのボトルとグラスが2つ用意されている。
別に千尋が気にすることでもないけれど、まだ寝なくてもいいのかなぁ。それに、歌うならお酒とか、ダメのような気もするし。
「ちょっとだけ。ね、乾杯しよ?」
「乾杯? 何に? 『コンサートお疲れ様でした』なら、明日でしょ?」
「じゃあ、メリークリスマス、てことで」
一応気を遣って千尋はそう言ったのに、大和はご機嫌でシャンパンのボトルを開け始める。
まぁ、こんな、いかにも高そうなホテルのルームサービスで提供されるシャンパンなんて、絶対に高いに決まっているから、こんな機会でもないと飲めそうもないし、せっかくだから付き合ってやるか。
「じゃ、メリークリスマス、ちーちゃん」
「…んっ、」
スマートにシャンパンを注いだ大和にフルートグラスを渡され、さっさと口を付けてしまった千尋は、大和がグラスを掲げたのを見て、乾杯するんだったと思い出し、慌てて目の高さくらいにグラスを持ち上げた。
たった今、乾杯しようと言われたばかりなのに。
「んふふ、おいしい?」
「…はい」
また笑われた…。
笑われるようなことをしているのは確かだから仕方がないけど、大和相手だと、どうも調子が狂う。
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