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恋と呼ぶにはまだ早い (14)
2013.01.06 Sun
「に゛ゃっ!?」
突然の大和の行動に、千尋だけでなく遥希も驚いたのだが、それより驚いたのは、一瞬にして千尋の顔がブワッと真っ赤になったことだ。
何かと大胆不敵な千尋が、いくら相手が大和とはいえ(イケメンなことは認めるが、決してファンではないから)、抱き付かれたくらいで顔を赤くするなんて。
そんな千尋を見るのは、遥希でさえ初めてだったが、事はもっと深刻な事態だった。
「ぬ? ちーちゃん?」
千尋が顔を赤くして硬直したのに気が付いた大和が、どうかした? と、少し体を離して、その顔を覗き込んだ――――その次の瞬間。
「うぅ~~ん…」
「ちーちゃんっ!?」
体の支えを失った千尋は、意識を飛ばして、そのまま後ろに引っ繰り返った。
chihiro & yamato
「…ん、ぅんー…」
千尋は、スプリングの効いた心地よいベッドの上で寝返りを打つと、さらに奥深くふとんの中に潜り込んだ。
千尋は寝具にはこだわっていて、マットも掛けぶとんも、ちょっといいヤツ(ちょっと…とは言うが、貧乏学生の遥希にはとても手の出せない代物)を使っているのだ。
しかしこのベッドは、そんな自慢のベッドより、さらに寝心地がいい気がする。
「…ん?」
まだ完全には覚醒していないけれど、どうも様子がおかしい…と、千尋は感じる。
目を開けて確認しようか、それともやっぱり夢の世界に戻ろうかという究極の二者択一に、夢うつつながら頭を悩ませていたら、ベッドのそばを誰かが通り過ぎる気配がして、千尋はパチリと目を開けた。
そして気付く。
このふとんは、自分のものではない。
「うわっ、何でぇっ!?」
そぉーっとふとんをはぐって部屋の様子を盗み見た千尋は、そこが自宅の寝室ではないことを知り、ビックリして飛び跳ねるようにして起き上がった。
「あ、ちーちゃん、起きた?」
「ギャッ!」
驚き過ぎて呆然となってしまった千尋に、何とものん気な声が掛けられ、驚いてまた飛び上がった。
まだ事態を把握し切れていない千尋が、それでも何とか声のほうを向いたら、窓際の瀟洒なテーブルセットのところに、ラフな格好をした大和がいた。
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突然の大和の行動に、千尋だけでなく遥希も驚いたのだが、それより驚いたのは、一瞬にして千尋の顔がブワッと真っ赤になったことだ。
何かと大胆不敵な千尋が、いくら相手が大和とはいえ(イケメンなことは認めるが、決してファンではないから)、抱き付かれたくらいで顔を赤くするなんて。
そんな千尋を見るのは、遥希でさえ初めてだったが、事はもっと深刻な事態だった。
「ぬ? ちーちゃん?」
千尋が顔を赤くして硬直したのに気が付いた大和が、どうかした? と、少し体を離して、その顔を覗き込んだ――――その次の瞬間。
「うぅ~~ん…」
「ちーちゃんっ!?」
体の支えを失った千尋は、意識を飛ばして、そのまま後ろに引っ繰り返った。
chihiro & yamato
「…ん、ぅんー…」
千尋は、スプリングの効いた心地よいベッドの上で寝返りを打つと、さらに奥深くふとんの中に潜り込んだ。
千尋は寝具にはこだわっていて、マットも掛けぶとんも、ちょっといいヤツ(ちょっと…とは言うが、貧乏学生の遥希にはとても手の出せない代物)を使っているのだ。
しかしこのベッドは、そんな自慢のベッドより、さらに寝心地がいい気がする。
「…ん?」
まだ完全には覚醒していないけれど、どうも様子がおかしい…と、千尋は感じる。
目を開けて確認しようか、それともやっぱり夢の世界に戻ろうかという究極の二者択一に、夢うつつながら頭を悩ませていたら、ベッドのそばを誰かが通り過ぎる気配がして、千尋はパチリと目を開けた。
そして気付く。
このふとんは、自分のものではない。
「うわっ、何でぇっ!?」
そぉーっとふとんをはぐって部屋の様子を盗み見た千尋は、そこが自宅の寝室ではないことを知り、ビックリして飛び跳ねるようにして起き上がった。
「あ、ちーちゃん、起きた?」
「ギャッ!」
驚き過ぎて呆然となってしまった千尋に、何とものん気な声が掛けられ、驚いてまた飛び上がった。
まだ事態を把握し切れていない千尋が、それでも何とか声のほうを向いたら、窓際の瀟洒なテーブルセットのところに、ラフな格好をした大和がいた。
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ちよ ⇒
ちーちゃん、大和くんの筋肉に酔っちゃったのかな?
寝心地のいいお布団で、ご自宅以外のお目覚め。
琉くん宅のお布団との違い、あるんじゃないかな?
大和くんがいるということは…、
どんないきさつがあったのかな?(*´艸`)楽しみ~
寝心地のいいお布団で、ご自宅以外のお目覚め。
琉くん宅のお布団との違い、あるんじゃないかな?
大和くんがいるということは…、
どんないきさつがあったのかな?(*´艸`)楽しみ~
- |2013.01.06
- |Sun
- |15:19
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
ちーちゃん、不覚の卒倒です…!!
でもお家よりも寝心地のいいベッドで目が覚めて、しかも大和くんがそばにいて、さらに卒倒しそうな勢いですが…(^_^;)
大好きな大和くんの筋肉を間近で見ることになって……果たして無事でいられるのでしょうか!?
コメントありがとうございました!
でもお家よりも寝心地のいいベッドで目が覚めて、しかも大和くんがそばにいて、さらに卒倒しそうな勢いですが…(^_^;)
大好きな大和くんの筋肉を間近で見ることになって……果たして無事でいられるのでしょうか!?
コメントありがとうございました!
- |2013.01.06
- |Sun
- |21:38
- |URL
- |EDIT|