スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
Honey Bunny Baby! (19)
2012.02.25 Sat
*****
(う~~~にゃ~~~~)
風呂から上がった後、向かいに立つ祐介に丁寧に髪を拭いてもらいながら、和衣はまともに祐介の顔を見ることも出来ないまま、心の中でずっと唸っていた。
だって、恥ずかしくて。
行為の最中はいい。
快感に流されてしまえば、後はもう何も分からないから。
しかし事が終わって落ち着くと、途端に恥ずかしさがぶり返し、和衣は全然普通でいられなくなるのだ。
そうは言っても、一緒にいるのは恋人の祐介であり、もう何度も体を重ねた関係なのだから、何を今さら…なのだが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだから仕方ない。
しかも今回は、何だかすごくノリノリで誘ったりしたので、それもギャーという感じだ。
それもこれも飲み過ぎて酔っ払ってしまったせいだが、それならいっそ、記憶が全部吹っ飛んでくれたらよかったものを、なぜかしっかりバッチリ覚えているのだから参る。
(祐介は……普通、だ)
結局1度だけでは足りずに2度も愛し合って、それから風呂に入ったのだが、そのときにはもういつもの祐介に戻っていて、恥ずかしがる和衣に気を遣ってか、何事もないように風呂から上がると、甲斐甲斐しくその髪を拭いてくれている。
「祐介ぇ…」
和衣は俯いたまま、向かい合わせに立っている祐介のほうに身を傾け、額をその肩口に押し付けた。
もう、いろいろと恥ずかしすぎて祐介の顔を見られないのだが、でも甘えたいことは甘えたいので、額をすり寄せれば、祐介の手が和衣の頭をポンポンしてくれる。
(…石鹸の匂い、する)
お風呂で汗やら精液やら流して体をキレイにしたのだから当たり前だが、額をスリスリさせていたら、ふんわり石鹸の匂いがして、和衣だって同じものを使ったのに、何だかそれに混じって祐介の匂いもするようで、そんなことを思ったら、また体がぶわっと熱くなってしまった。
「ぅ゛ー…」
「ん? どうした?」
「もぉ~…俺ぇ~…」
祐介の肩に頭を預けながら和衣がうにゃうにゃとぐずり出したので、宥めるつもりで祐介が抱き寄せたら、なぜか和衣はパタパタと暴れ出した。
「にぃ~…」
「和衣?」
「変…」
「は? 何が?」
「俺が」
言葉足らずな和衣に祐介は首を傾げるが、こういうとき和衣は大体、頭の中でグルグルと考え込んでいて(それも、何もそこまで…というレベルまで)、でも口に出すときにはいきなり結論だったりするから、伝わり切らないことが多い。
今も、風呂から上がって髪を拭いてあげていたら、和衣が急に甘えて来て、それは嬉しいんだけれど、なぜか突然、自分のことを変だと言い出したのだ。
祐介が、頭の中を『???』でいっぱいにするのも、無理はない。
back next
(う~~~にゃ~~~~)
風呂から上がった後、向かいに立つ祐介に丁寧に髪を拭いてもらいながら、和衣はまともに祐介の顔を見ることも出来ないまま、心の中でずっと唸っていた。
だって、恥ずかしくて。
行為の最中はいい。
快感に流されてしまえば、後はもう何も分からないから。
しかし事が終わって落ち着くと、途端に恥ずかしさがぶり返し、和衣は全然普通でいられなくなるのだ。
そうは言っても、一緒にいるのは恋人の祐介であり、もう何度も体を重ねた関係なのだから、何を今さら…なのだが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだから仕方ない。
しかも今回は、何だかすごくノリノリで誘ったりしたので、それもギャーという感じだ。
それもこれも飲み過ぎて酔っ払ってしまったせいだが、それならいっそ、記憶が全部吹っ飛んでくれたらよかったものを、なぜかしっかりバッチリ覚えているのだから参る。
(祐介は……普通、だ)
結局1度だけでは足りずに2度も愛し合って、それから風呂に入ったのだが、そのときにはもういつもの祐介に戻っていて、恥ずかしがる和衣に気を遣ってか、何事もないように風呂から上がると、甲斐甲斐しくその髪を拭いてくれている。
「祐介ぇ…」
和衣は俯いたまま、向かい合わせに立っている祐介のほうに身を傾け、額をその肩口に押し付けた。
もう、いろいろと恥ずかしすぎて祐介の顔を見られないのだが、でも甘えたいことは甘えたいので、額をすり寄せれば、祐介の手が和衣の頭をポンポンしてくれる。
(…石鹸の匂い、する)
お風呂で汗やら精液やら流して体をキレイにしたのだから当たり前だが、額をスリスリさせていたら、ふんわり石鹸の匂いがして、和衣だって同じものを使ったのに、何だかそれに混じって祐介の匂いもするようで、そんなことを思ったら、また体がぶわっと熱くなってしまった。
「ぅ゛ー…」
「ん? どうした?」
「もぉ~…俺ぇ~…」
祐介の肩に頭を預けながら和衣がうにゃうにゃとぐずり出したので、宥めるつもりで祐介が抱き寄せたら、なぜか和衣はパタパタと暴れ出した。
「にぃ~…」
「和衣?」
「変…」
「は? 何が?」
「俺が」
言葉足らずな和衣に祐介は首を傾げるが、こういうとき和衣は大体、頭の中でグルグルと考え込んでいて(それも、何もそこまで…というレベルまで)、でも口に出すときにはいきなり結論だったりするから、伝わり切らないことが多い。
今も、風呂から上がって髪を拭いてあげていたら、和衣が急に甘えて来て、それは嬉しいんだけれど、なぜか突然、自分のことを変だと言い出したのだ。
祐介が、頭の中を『???』でいっぱいにするのも、無理はない。
back next
- 関連記事
-
- Honey Bunny Baby! (20) (2012/02/26)
- Honey Bunny Baby! (19) (2012/02/25)
- Honey Bunny Baby! (18) R18 (2012/02/24)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love