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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (134)
2012.02.01 Wed
『大体さぁ、俺が水落なんかのこと好きになるわけないじゃーん。考えなくても分かるでしょ?』
「なっ…何その言い方! そんなの分かんないじゃん、好きになるかもじゃん!」
『なんないよ。ハルちゃん、俺の好みのタイプ、知ってんでしょ? 俺はマッチョが好きなの。ムキムキの。水落なんて、何かちょっと腹プヨってんじゃん』
「…………」
別に琉の体型が、一般的な20代男子に比べて太っているというわけではないのだが、『アイドル=鍛えた体』と信じて疑わない、筋肉大好きの千尋からしたら、琉はまったくもって眼中に入らないらしい。
『そんでハルちゃん、結局何の用なの~? 惚気話なら聞きたくないんですけど~』
「あ、そうだ、琉が話…」
元はと言えば、琉が用事があって千尋に電話したんだった、と遥希が思い出したと同時に、琉が遥希の手から携帯電話を奪い取った。
千尋の声が大きいから、受話口に耳を当てていなくても話は筒抜けだったのだが、電話越しで本人を前にしていないからとはいえ、よくあれだけ好き勝手に言えたものだと思う。
『おぅおぅ水落~、ハルちゃん泣かせちゃダメだろ~! 何してんだよぉ』
「そりゃお前だろ! 何してんだよ、つか何なんだよ、お前!」
『うひゃひゃひゃひゃ、ねぇねぇ南條ぅ~、水落が怒ってる~』
怒られているという自覚はあるようなのに、千尋はとっても陽気に南條に絡んでいる。
一体いつから飲んでいるのか知らないが、千尋は随分と出来上がっているようで、このまままともに話が続けられるとは到底思えなくて、琉は困ったように遥希を見た。
琉は最初から千尋のことが苦手なのだ。うまい扱い方が出て来ない。
『はいっ、南條も出て、電話!』
『はぁ? 何で俺が…』
受話器の向こう、なぜか千尋は南條に電話を代わった。
南條に用事はないが、千尋だと話にならないので、代わってくれたほうが有り難いと言えば有り難い。
『…もしもし?』
すごく嫌そうな南條の声。
南條は酔っているようでもないから、まさか素面であのテンションの千尋に付き合っているのだろうか。
『で、うまくいったのかよ、お前』
「まぁ…おかげさまで…」
本当は、千尋に文句を言うつもりで電話をしたのに、どうしてマネージャーの南條に、結果報告をするはめになっているんだろう…。
南條の話によると、千尋は南條にも内緒で遥希に大嘘の芝居をしたのだが、水落に告白すると言ってファミレスを出た後、車の中でネタばらしをしたのだという。
高校来の友人が、まさかここまでの名演技を披露するとも思っていなかった南條も、もちろん千尋にすっかり騙され、本気で水落に告白しに行くのだと思い込んだらしい。
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「なっ…何その言い方! そんなの分かんないじゃん、好きになるかもじゃん!」
『なんないよ。ハルちゃん、俺の好みのタイプ、知ってんでしょ? 俺はマッチョが好きなの。ムキムキの。水落なんて、何かちょっと腹プヨってんじゃん』
「…………」
別に琉の体型が、一般的な20代男子に比べて太っているというわけではないのだが、『アイドル=鍛えた体』と信じて疑わない、筋肉大好きの千尋からしたら、琉はまったくもって眼中に入らないらしい。
『そんでハルちゃん、結局何の用なの~? 惚気話なら聞きたくないんですけど~』
「あ、そうだ、琉が話…」
元はと言えば、琉が用事があって千尋に電話したんだった、と遥希が思い出したと同時に、琉が遥希の手から携帯電話を奪い取った。
千尋の声が大きいから、受話口に耳を当てていなくても話は筒抜けだったのだが、電話越しで本人を前にしていないからとはいえ、よくあれだけ好き勝手に言えたものだと思う。
『おぅおぅ水落~、ハルちゃん泣かせちゃダメだろ~! 何してんだよぉ』
「そりゃお前だろ! 何してんだよ、つか何なんだよ、お前!」
『うひゃひゃひゃひゃ、ねぇねぇ南條ぅ~、水落が怒ってる~』
怒られているという自覚はあるようなのに、千尋はとっても陽気に南條に絡んでいる。
一体いつから飲んでいるのか知らないが、千尋は随分と出来上がっているようで、このまままともに話が続けられるとは到底思えなくて、琉は困ったように遥希を見た。
琉は最初から千尋のことが苦手なのだ。うまい扱い方が出て来ない。
『はいっ、南條も出て、電話!』
『はぁ? 何で俺が…』
受話器の向こう、なぜか千尋は南條に電話を代わった。
南條に用事はないが、千尋だと話にならないので、代わってくれたほうが有り難いと言えば有り難い。
『…もしもし?』
すごく嫌そうな南條の声。
南條は酔っているようでもないから、まさか素面であのテンションの千尋に付き合っているのだろうか。
『で、うまくいったのかよ、お前』
「まぁ…おかげさまで…」
本当は、千尋に文句を言うつもりで電話をしたのに、どうしてマネージャーの南條に、結果報告をするはめになっているんだろう…。
南條の話によると、千尋は南條にも内緒で遥希に大嘘の芝居をしたのだが、水落に告白すると言ってファミレスを出た後、車の中でネタばらしをしたのだという。
高校来の友人が、まさかここまでの名演技を披露するとも思っていなかった南條も、もちろん千尋にすっかり騙され、本気で水落に告白しに行くのだと思い込んだらしい。
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けいったん ⇒
影のフィクサー千尋様には 誰も 手出しは出来ないってことですね( ̄∀ ̄)ウシシ♪
恋人になったハルちゃんと琉♪゚+.(*-ェ-(-ェ-*)゚+. ラブ♥ラブ♪
明日から 私たち読者は、濃縮(濃厚)100%のジュースを飲まされるわけかぁ~(笑)
救いは、自然の甘さ・・・いやぁ それでも相当 甘そうだな♪
(≧∇≦)/□☆□\(≧∇≦ )カンパーイ!! byebye☆
恋人になったハルちゃんと琉♪゚+.(*-ェ-(-ェ-*)゚+. ラブ♥ラブ♪
明日から 私たち読者は、濃縮(濃厚)100%のジュースを飲まされるわけかぁ~(笑)
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(≧∇≦)/□☆□\(≧∇≦ )カンパーイ!! byebye☆
- |2012.02.01
- |Wed
- |17:42
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
最早ちーちゃんに敵なし、怖いモンなしです(笑)
ご機嫌な酔っ払いとなったちーちゃんのお相手をさせられている南條さん、ご愁傷様です、と言ったところでしょうか。
これからの2人のラブラブさ……聞かされるちーちゃんが、また暴発しそうですが(^_^;)
ようやく乾杯できそうです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
ご機嫌な酔っ払いとなったちーちゃんのお相手をさせられている南條さん、ご愁傷様です、と言ったところでしょうか。
これからの2人のラブラブさ……聞かされるちーちゃんが、また暴発しそうですが(^_^;)
ようやく乾杯できそうです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
- |2012.02.01
- |Wed
- |22:11
- |URL
- |EDIT|