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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (76)
2011.11.30 Wed
「2人とも、ここよく来んの? 俺ら、久し振りに来たんだけど」
「えと…俺は結構久し振り…かな。ちーちゃんは?」
「そこそこ」
「そこそこ? てか、ちーちゃんて言うの? 名前」
千尋のとんちんかんな回答にウケつつ、遥希が千尋のことを『ちーちゃん』と呼んだのを聞き逃さず、隣の男は千尋のことを呼びながら、肩を触れ合わせている。
彼が千尋狙いなら、自然と遥希の相手はこちらの男になるのだろう、と遥希は、自分の隣の男を見た。 …うん、まぁまぁイケメンかな(というか、遥希のイケメンの基準が琉なので、世のイケメンの大半が『まぁまぁ』に分類されてしまうのだが)。
「何飲んでんの? もう空じゃん。何飲みたい? 奢るよ」
「んー…」
遥希は考える素振りをしながら、さりげなく千尋を見た。
すると千尋は、まだ筋肉への熱が冷めやらぬのか、服の上からだが、その男の胸をペタペタと触っている。…あぁ、これはもう、完全の乗り気だ。
「『ちーちゃん』と一緒がいい?」
「…別にそういうんじゃないし」
こっそり見たはずなのに、千尋に視線を向けたことがバレてしまい、恥ずかしくて、遥希はちょっと唇を尖らせた。
男の笑ってる気配がする。
「ちーちゃんのも空じゃん。みんなで何か飲もうよ」
「飲もう飲もう」
千尋のボディタッチのせいか、千尋とその隣の男は、すでに結構盛り上がっている。
遥希に声を掛けている男は、遥希にしたら、すっごいタイプというわけではないが、今この場を楽しむのに悪くはない感じだから、一緒に盛り上がろうかな。
「ねぇねぇ、あの子がちーちゃんなら、君は何ちゃんなの?」
「遥希」
「遥希? ハルちゃん?」
「…遥希、て呼んで」
千尋は遥希のこと『ハルちゃん』て呼ぶけど、まぁ大体の友人が『遥希』と呼ぶから、そのほうが馴れ馴れしすぎなくて、今はちょうどいい。
千尋に胸を触られていたほうの男は大輔(ダイスケ)といい、遥希に声を掛けて来たほうは匡平(キョウヘイ)というらしい。
明らかに年上そうだったので、遥希が「匡平さん」と呼んだら、「呼び捨てでいいよ」と笑われた。
「何飲む?」
「ん…コーラ…」
「コーラ? ソフトドリンクなの? お酒ダメ?」
別にお酒が嫌いでソフトドリンクを頼んでいるわけではないから、そう言われると、うまい切り返しの言葉が出て来ない。
もともと咄嗟の一言は苦手なのだ。
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「えと…俺は結構久し振り…かな。ちーちゃんは?」
「そこそこ」
「そこそこ? てか、ちーちゃんて言うの? 名前」
千尋のとんちんかんな回答にウケつつ、遥希が千尋のことを『ちーちゃん』と呼んだのを聞き逃さず、隣の男は千尋のことを呼びながら、肩を触れ合わせている。
彼が千尋狙いなら、自然と遥希の相手はこちらの男になるのだろう、と遥希は、自分の隣の男を見た。 …うん、まぁまぁイケメンかな(というか、遥希のイケメンの基準が琉なので、世のイケメンの大半が『まぁまぁ』に分類されてしまうのだが)。
「何飲んでんの? もう空じゃん。何飲みたい? 奢るよ」
「んー…」
遥希は考える素振りをしながら、さりげなく千尋を見た。
すると千尋は、まだ筋肉への熱が冷めやらぬのか、服の上からだが、その男の胸をペタペタと触っている。…あぁ、これはもう、完全の乗り気だ。
「『ちーちゃん』と一緒がいい?」
「…別にそういうんじゃないし」
こっそり見たはずなのに、千尋に視線を向けたことがバレてしまい、恥ずかしくて、遥希はちょっと唇を尖らせた。
男の笑ってる気配がする。
「ちーちゃんのも空じゃん。みんなで何か飲もうよ」
「飲もう飲もう」
千尋のボディタッチのせいか、千尋とその隣の男は、すでに結構盛り上がっている。
遥希に声を掛けている男は、遥希にしたら、すっごいタイプというわけではないが、今この場を楽しむのに悪くはない感じだから、一緒に盛り上がろうかな。
「ねぇねぇ、あの子がちーちゃんなら、君は何ちゃんなの?」
「遥希」
「遥希? ハルちゃん?」
「…遥希、て呼んで」
千尋は遥希のこと『ハルちゃん』て呼ぶけど、まぁ大体の友人が『遥希』と呼ぶから、そのほうが馴れ馴れしすぎなくて、今はちょうどいい。
千尋に胸を触られていたほうの男は大輔(ダイスケ)といい、遥希に声を掛けて来たほうは匡平(キョウヘイ)というらしい。
明らかに年上そうだったので、遥希が「匡平さん」と呼んだら、「呼び捨てでいいよ」と笑われた。
「何飲む?」
「ん…コーラ…」
「コーラ? ソフトドリンクなの? お酒ダメ?」
別にお酒が嫌いでソフトドリンクを頼んでいるわけではないから、そう言われると、うまい切り返しの言葉が出て来ない。
もともと咄嗟の一言は苦手なのだ。
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