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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (51)
2011.11.05 Sat
それにしても……コブ?
頭が痛いのは、二日酔いのせいでは?
「ハルちゃん、昨日のこと、あんま覚えてない?」
「…」
そう言われて思い出せるのは、行った先に大和までいてすごくビックリしたことと、楽しくお喋りしたことくらいだ。
酔っ払って、琉や大和に変なことしていたら、どうしよう…。
「あ…あの、俺、昨日…酔って変なこと……してないですよね…? てか、しましたよね!?」
お酒の失敗やら失態は、出来れば知らないままでいたいけれど、琉に何か迷惑を掛けたんだとしたら、ちゃんと謝っておかなければ…と、遥希は勇気を出して聞いてみた。
「変なこと? いや、別に何もしてないよ。マンゴーサワー1杯と巨峰サワーの途中で、眠くなっちゃってただけで。ハルちゃん、お酒弱いの?」
「弱い…のかな。でも、友だちからは、あんま外で飲むな、て言われます。酔うとひどいから」
サワーの1杯半で酔って寝てしまうのは、お酒に強いとは言い難いだろう。
いつもだったらもう少し飲めるんだけど……やっぱり昨日は琉や大和が一緒で、緊張して、何とか中枢みたいのが変になってたのかも。
「ひどい、て言われんの? 酔っ払うと? 別にそんなことなかったよ。あぁ、ただ、酔っ払って甘えてくるハルちゃん、かわいかったけど、ちょっと無防備だったかもね」
「え? えっとー…」
甘え…?
別に何もしていない、とは言われたものの、その後に続いた琉の言葉に、遥希は嫌な予感を覚える。
友人たちからは、酔っ払ったら甘え癖が出る…なんてこと、今まで言われたことはないけれど、まさか琉相手にそんな恐れ多いことをしてしまったのだろうか。
「えっと…俺、ホントに昨日、何もしてないん…です、よね…?」
琉はゲイではないはずだから、酔った勢いでも遥希のことは抱かないだろうけど、遥希自身、酔っ払って箍が外れて、何だかとんでもないことをしてしまっていそう…。
大体、酔っ払ったとはいえ、どうして遥希は琉の家になんかいるというのだ。
もうそこからして、おかしいではないか。
「あの…えっと…ここ、水落さんち…ですよね…? 何で俺、ここ…」
「あーうん。ハルちゃん、起こしても起きなかったから、俺んちに連れてきちゃったんだけど……まずかった?」
「――――………………ッ…!!!!!」
琉の口から出た衝撃のセリフに、遥希は卒倒しかけた――――いや、いっそそのまま卒倒してしまえたら、楽になれたのかもしれない。
けれど、そうすることも出来なかった遥希は、口をあんぐりと開けた状態で、琉を見つめ返すしか出来なかった。
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頭が痛いのは、二日酔いのせいでは?
「ハルちゃん、昨日のこと、あんま覚えてない?」
「…」
そう言われて思い出せるのは、行った先に大和までいてすごくビックリしたことと、楽しくお喋りしたことくらいだ。
酔っ払って、琉や大和に変なことしていたら、どうしよう…。
「あ…あの、俺、昨日…酔って変なこと……してないですよね…? てか、しましたよね!?」
お酒の失敗やら失態は、出来れば知らないままでいたいけれど、琉に何か迷惑を掛けたんだとしたら、ちゃんと謝っておかなければ…と、遥希は勇気を出して聞いてみた。
「変なこと? いや、別に何もしてないよ。マンゴーサワー1杯と巨峰サワーの途中で、眠くなっちゃってただけで。ハルちゃん、お酒弱いの?」
「弱い…のかな。でも、友だちからは、あんま外で飲むな、て言われます。酔うとひどいから」
サワーの1杯半で酔って寝てしまうのは、お酒に強いとは言い難いだろう。
いつもだったらもう少し飲めるんだけど……やっぱり昨日は琉や大和が一緒で、緊張して、何とか中枢みたいのが変になってたのかも。
「ひどい、て言われんの? 酔っ払うと? 別にそんなことなかったよ。あぁ、ただ、酔っ払って甘えてくるハルちゃん、かわいかったけど、ちょっと無防備だったかもね」
「え? えっとー…」
甘え…?
別に何もしていない、とは言われたものの、その後に続いた琉の言葉に、遥希は嫌な予感を覚える。
友人たちからは、酔っ払ったら甘え癖が出る…なんてこと、今まで言われたことはないけれど、まさか琉相手にそんな恐れ多いことをしてしまったのだろうか。
「えっと…俺、ホントに昨日、何もしてないん…です、よね…?」
琉はゲイではないはずだから、酔った勢いでも遥希のことは抱かないだろうけど、遥希自身、酔っ払って箍が外れて、何だかとんでもないことをしてしまっていそう…。
大体、酔っ払ったとはいえ、どうして遥希は琉の家になんかいるというのだ。
もうそこからして、おかしいではないか。
「あの…えっと…ここ、水落さんち…ですよね…? 何で俺、ここ…」
「あーうん。ハルちゃん、起こしても起きなかったから、俺んちに連れてきちゃったんだけど……まずかった?」
「――――………………ッ…!!!!!」
琉の口から出た衝撃のセリフに、遥希は卒倒しかけた――――いや、いっそそのまま卒倒してしまえたら、楽になれたのかもしれない。
けれど、そうすることも出来なかった遥希は、口をあんぐりと開けた状態で、琉を見つめ返すしか出来なかった。
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