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pray (11)
2008.05.19 Mon
―――ピンポーン…。
不意に鳴ったインターフォンに、真琴はビクリと肩を竦ませた。
時間を確認すると、仕事に行っている親や兄が帰ってくる時間ではないし、部活で遅くなる弟でもない。第一、家族なら勝手に鍵を開けて入ってくるはずだ。
だとしたら、何かのセールスか、宅配便か。
こんな顔で出れるわけもないのだからと、真琴は居留守を決め込んだ。どうせ普段なら、本当に留守の家なのだ。
そのうち、何度か鳴っていたインターフォンを途切れ、どうやら訪問者は帰っていったようだ。
しかし真琴がホッとしたのも束の間、今度はマナーモードになっていた携帯電話が震え出した。
「何、もぉ…」
もしかしたら、さっき別れた慶太が心配して掛けてきたのだろうか。
真琴は重い頭を起こして、携帯電話に手を伸ばした。
「―――え…」
携帯電話の背面ディスプレイに表示された名前に、真琴の思考回路は一瞬、停止してしまう。
「はーちゃ、ん…?」
そこには今一番会いたくて、でも会いたくない、いとしい人の名前。
「何で…?」
呆然としていると、電話は留守電に切り替わって、そして切れた。
もしかしてインターフォンを鳴らしていたのも、遥斗だったのだろうか。真琴は携帯電話を手にしたまま、フラフラとベッドを降りて玄関に向かった。
再び震え出す携帯電話。表示は同じく"小沢遥斗"。
モニターで外の様子を窺うと、そこには寒そうに肩を竦めた遥斗が携帯電話を耳に当てて立っているではないか。
こんな天気の中、わざわざ自分に会いに来てくれたのだろうか。
「はーちゃん…」
真琴は震え出しそうになる手でドアチェーンを外すと、ゆっくりとドアを開けた。
不意に鳴ったインターフォンに、真琴はビクリと肩を竦ませた。
時間を確認すると、仕事に行っている親や兄が帰ってくる時間ではないし、部活で遅くなる弟でもない。第一、家族なら勝手に鍵を開けて入ってくるはずだ。
だとしたら、何かのセールスか、宅配便か。
こんな顔で出れるわけもないのだからと、真琴は居留守を決め込んだ。どうせ普段なら、本当に留守の家なのだ。
そのうち、何度か鳴っていたインターフォンを途切れ、どうやら訪問者は帰っていったようだ。
しかし真琴がホッとしたのも束の間、今度はマナーモードになっていた携帯電話が震え出した。
「何、もぉ…」
もしかしたら、さっき別れた慶太が心配して掛けてきたのだろうか。
真琴は重い頭を起こして、携帯電話に手を伸ばした。
「―――え…」
携帯電話の背面ディスプレイに表示された名前に、真琴の思考回路は一瞬、停止してしまう。
「はーちゃ、ん…?」
そこには今一番会いたくて、でも会いたくない、いとしい人の名前。
「何で…?」
呆然としていると、電話は留守電に切り替わって、そして切れた。
もしかしてインターフォンを鳴らしていたのも、遥斗だったのだろうか。真琴は携帯電話を手にしたまま、フラフラとベッドを降りて玄関に向かった。
再び震え出す携帯電話。表示は同じく"小沢遥斗"。
モニターで外の様子を窺うと、そこには寒そうに肩を竦めた遥斗が携帯電話を耳に当てて立っているではないか。
こんな天気の中、わざわざ自分に会いに来てくれたのだろうか。
「はーちゃん…」
真琴は震え出しそうになる手でドアチェーンを外すと、ゆっくりとドアを開けた。
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