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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (29)
2011.10.14 Fri
「つか、そこでメアド交換するあたりがスゲェ。琉が男ナンパした」
「してねぇっつの。何でナンパになんだよ。ダチになれば、メアドぐらい聞くじゃん」
「でも、男の友だちに『かわいい』とかは言わない。少なくとも俺は、琉から『かわいい』なんて言われたことないっ」
「いや何で大和に『かわいい』とか言わなきゃなんねぇの?」
大和も、『超』が付くほどのイケメンで、確かに多少は女性的な甘やかさを持った顔立ちではあるが、親友として一緒にいる時間が長すぎて見慣れてしまったのか、琉は今さら大和をかわいいとは思わない。
というか、男にかわいいだなんて、冗談でも思わない。
遥希だけが特別なのだ。
「琉。お前さ…、それは恋心と言うものなのでは…?」
「やっぱそうかな? 恋かな?」
さっきまで大和を鬱陶しがっていたのに、大和が、琉のこの想いを『恋』だと言ってくれた途端、琉はコロッと態度を変えて、嬉しそうに大和に聞き返した。
そうだったらいいな、と琉は昨日からずっと思っているから。
「いやいや、そんな嬉しそうな顔されても。え、お前いつから男に走るようになったわけ?」
「男になんか走ってねぇよ」
「でもその小野田ナントカくんは男なんだろ?」
「男だよ」
「はぁ~? じゃあお前の言ってること、普通に矛盾してんじゃん! 何だよ、男には興味ねぇけど、その小野田くんだけは特別、とか言ってんのかぁ!?」
シレッとした顔で言ってのける琉に、大和はキレたように声を荒げる。
矛盾しているかもしれないが、でもそれが事実だ。男を恋愛対象としては見れないけれど、遥希のことは、今までの彼女たちを愛したのと同じような気持ちで、好きだと思う。
「えぇー…。いやまぁ、別にお前が誰好きになろうといいけどさぁ、でも少なくても、その小野田くんが男を好きじゃなきゃ、両想いにはなれねぇじゃん」
それだけではない、琉はスーパーアイドルで、週刊誌にあることないこと書かれているとはいえ、ただでさえ恋愛ネタは御法度なのに、相手が男となればそのリスクはさらに大きくなるのに。
「でも、好きになったもんはしょうがない」
見た目や噂と違って、琉が実は一途だということは、今こうして一緒に話をしている大和が何より分かっている。
それなのに、その大和が、琉の恋心を止められるわけもなくて。
「…とにかく気を付けろよ、いろいろと。その小野田くんに迷惑かかんねぇようにすんのもだけど、…………俺は、お前が傷付いたりすんの、見たくねぇから」
「分ぁーってるよ、大和。サンキュ」
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「してねぇっつの。何でナンパになんだよ。ダチになれば、メアドぐらい聞くじゃん」
「でも、男の友だちに『かわいい』とかは言わない。少なくとも俺は、琉から『かわいい』なんて言われたことないっ」
「いや何で大和に『かわいい』とか言わなきゃなんねぇの?」
大和も、『超』が付くほどのイケメンで、確かに多少は女性的な甘やかさを持った顔立ちではあるが、親友として一緒にいる時間が長すぎて見慣れてしまったのか、琉は今さら大和をかわいいとは思わない。
というか、男にかわいいだなんて、冗談でも思わない。
遥希だけが特別なのだ。
「琉。お前さ…、それは恋心と言うものなのでは…?」
「やっぱそうかな? 恋かな?」
さっきまで大和を鬱陶しがっていたのに、大和が、琉のこの想いを『恋』だと言ってくれた途端、琉はコロッと態度を変えて、嬉しそうに大和に聞き返した。
そうだったらいいな、と琉は昨日からずっと思っているから。
「いやいや、そんな嬉しそうな顔されても。え、お前いつから男に走るようになったわけ?」
「男になんか走ってねぇよ」
「でもその小野田ナントカくんは男なんだろ?」
「男だよ」
「はぁ~? じゃあお前の言ってること、普通に矛盾してんじゃん! 何だよ、男には興味ねぇけど、その小野田くんだけは特別、とか言ってんのかぁ!?」
シレッとした顔で言ってのける琉に、大和はキレたように声を荒げる。
矛盾しているかもしれないが、でもそれが事実だ。男を恋愛対象としては見れないけれど、遥希のことは、今までの彼女たちを愛したのと同じような気持ちで、好きだと思う。
「えぇー…。いやまぁ、別にお前が誰好きになろうといいけどさぁ、でも少なくても、その小野田くんが男を好きじゃなきゃ、両想いにはなれねぇじゃん」
それだけではない、琉はスーパーアイドルで、週刊誌にあることないこと書かれているとはいえ、ただでさえ恋愛ネタは御法度なのに、相手が男となればそのリスクはさらに大きくなるのに。
「でも、好きになったもんはしょうがない」
見た目や噂と違って、琉が実は一途だということは、今こうして一緒に話をしている大和が何より分かっている。
それなのに、その大和が、琉の恋心を止められるわけもなくて。
「…とにかく気を付けろよ、いろいろと。その小野田くんに迷惑かかんねぇようにすんのもだけど、…………俺は、お前が傷付いたりすんの、見たくねぇから」
「分ぁーってるよ、大和。サンキュ」
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