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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (1)
2011.09.16 Fri
haruki
『ちーちゃんにお願いあんのっ。ご飯奢るから、会えない!?』
と、友人である小野田遥希(オノダ ハルキ)からの電話を受けたとき、嫌だとはっきり断っておけばよかったと、村瀬千尋(ムラセ チヒロ)は、今さらながらに後悔していた。
*****
「はぁ…カッコいい…」
夜の7時を過ぎたファミレス。
遥希がうっとりとしながら呟いた相手は、残念ながら向かいの席の千尋ではなく、携帯電話にダウンロードしたばかりの、アイドルユニット「FATE」のPVだった。
今月は、ダウンロードサイトでFATE特集をしているので、遥希は、ここぞとばかりにPVをいくつもダウンロードしたのである。
「…ハルちゃん」
今月のおすすめメニューを食べた後、ドリンクバーをおかわりして、追加で頼んだフライドポテトをつまむ千尋は、陶然としている遥希に、冷ややかな視線を向けるが、すっかりPVに気を取られている遥希には聞こえていないようだ。
「ハルちゃん、口開いてる。ハルちゃん!」
せっかくの千尋の忠告も、残念ながら遥希には届いていないようで、1人で「あぁー、この振りの部分、超~~~~カッコいいんだけどっ! どうしようっ」とか何とか言っている。
もちろん、PVのダンスの振り付けがカッコいいからといって、遥希がどうにかする必要はどこにもない。
「ハルッ!」
「んぐっ!?」
いい加減、無視されることに腹が立って来たのか、千尋は、ポカンと開いたままの遥希の口に、フライドポテトを突っ込んだ。
これにはさすがに遥希も我に返り、ビックリして携帯電話から顔を上げれば、呆れた顔の千尋が、2本目のポテトをロックオンしていた。
「ちーちゃんひどい…、モグモグ、急に何すんのっ?」
「ハルちゃんこそ、口開けたまま何やってんの?」
そう言ったところで、千尋は、自分が愚かしいことを口走ったことに気が付いたが、時はすでに遅かった。
「何って、PV! ちょっ、ちーちゃん聞いてよ、つか見てよ、このPV! 超カッコよくないっ!?」
遥希は興奮気味に、FATEのPVが映し出された携帯電話を千尋のほうに差し出して来た。
「…………」
next
前に「小説書きに100の質問」97番で答えてたお話がこれです。よぉ~やく書き終わった…。
タイトルは、少年の唄。さまより。thanks!
『ちーちゃんにお願いあんのっ。ご飯奢るから、会えない!?』
と、友人である小野田遥希(オノダ ハルキ)からの電話を受けたとき、嫌だとはっきり断っておけばよかったと、村瀬千尋(ムラセ チヒロ)は、今さらながらに後悔していた。
*****
「はぁ…カッコいい…」
夜の7時を過ぎたファミレス。
遥希がうっとりとしながら呟いた相手は、残念ながら向かいの席の千尋ではなく、携帯電話にダウンロードしたばかりの、アイドルユニット「FATE」のPVだった。
今月は、ダウンロードサイトでFATE特集をしているので、遥希は、ここぞとばかりにPVをいくつもダウンロードしたのである。
「…ハルちゃん」
今月のおすすめメニューを食べた後、ドリンクバーをおかわりして、追加で頼んだフライドポテトをつまむ千尋は、陶然としている遥希に、冷ややかな視線を向けるが、すっかりPVに気を取られている遥希には聞こえていないようだ。
「ハルちゃん、口開いてる。ハルちゃん!」
せっかくの千尋の忠告も、残念ながら遥希には届いていないようで、1人で「あぁー、この振りの部分、超~~~~カッコいいんだけどっ! どうしようっ」とか何とか言っている。
もちろん、PVのダンスの振り付けがカッコいいからといって、遥希がどうにかする必要はどこにもない。
「ハルッ!」
「んぐっ!?」
いい加減、無視されることに腹が立って来たのか、千尋は、ポカンと開いたままの遥希の口に、フライドポテトを突っ込んだ。
これにはさすがに遥希も我に返り、ビックリして携帯電話から顔を上げれば、呆れた顔の千尋が、2本目のポテトをロックオンしていた。
「ちーちゃんひどい…、モグモグ、急に何すんのっ?」
「ハルちゃんこそ、口開けたまま何やってんの?」
そう言ったところで、千尋は、自分が愚かしいことを口走ったことに気が付いたが、時はすでに遅かった。
「何って、PV! ちょっ、ちーちゃん聞いてよ、つか見てよ、このPV! 超カッコよくないっ!?」
遥希は興奮気味に、FATEのPVが映し出された携帯電話を千尋のほうに差し出して来た。
「…………」
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タイトルは、少年の唄。さまより。thanks!
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