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楽園にガラスの靴 (24)
2011.08.05 Fri
ギャーどうしよぉ~~~!!! て、俺が軽くパニクってたら、宮田さんが俺の持ってたお皿とフォークを、いい感じで持たせ直してくれた。
あ、俺、左手にお皿とフォーク、うまく持ててる…。
「じゃ、改めて。宮田伊吹です、よろしく」
「え、えと、あの…、瑞原直央、です…」
そう言って宮田さんがまた手を出して来たから、俺はちょっと徳永さんを見てから(だって、交流しなくていいて言われてたのに、しちゃったらマズイかな、て思って)、宮田さんの手を取った。
さすがに目の前に差し出された握手の手を無視できないから。
「それで瑞原くんは、どうして今日ここに? 仁の会社に新しく入った人なの?」
「えと、そういうわけでは…」
何となく徳永さんがおもしろくなさそうな顔してて、俺はドキドキしながら宮田さんの質問に答える。
やっぱ俺みたいのが、自分の友だちと喋んの、ヤなんだろうな…。
「ミヤ、直央くんはそういうんじゃないの。初めてで緊張してんだから、あんま話し掛けんな」
「そうなの? 直央くん? ふぅん。大丈夫だよ、直央くん。俺は仁の友だちだし、そんなに緊張しないでね?」
「は、はぁ…」
徳永さんが間に入っても、宮田さんはニコニコしながら話し掛けてくる。
『俺は仁の友だちだし』て、徳永さんの友だちだから緊張してるのに~!
「とにかく! 今日は直央くんいるから、お前の相手してる暇はないの。じゃあな」
「はいはい、とりあえず一旦退散しますよ。つか仁、お前に声掛けてほしそぉ~にしてる女の子たちの視線、あんま無視すんなよ? 女子は怖~いからね」
徳永さんは無理やりな感じで話を終わらせて、宮田さんとバイバイした。
それにしても気になるのは、宮田さんの最後の言葉。徳永さんに声掛けてほしそうにしてる女の子?
そぉーっと会場の中を見回してみたら、…………うん、いっぱいいる感じ。女の子同士で話してる人たちは、大体徳永さんのほうを見てる(そうじゃないな、て人は宮田さんのほうだ)。
「ったく、ミヤのヤツ」
「あの、徳永さん、」
「あ、直央くん、次何食べる?」
もっと宮田さんとお話したら? とか、徳永さんのこと見てる女の子に声掛けたほうがいいんじゃ? とか思ったのに、徳永さんはあっさりと俺のほうを向いた。
「ねぇ徳永さん、あの、いいの?」
「何が?」
「宮田さん」
「いいよ、別に。アイツとは今ここじゃなくても、よく会うし」
「じゃあ、女の子は? 徳永さんに、声掛けてほしそうにしてる、て」
一応、そこも確認してみる。
俺にはよく分かんないけど、声掛けるとか、交流とか、もしかして仕事にも関係してくるんじゃないのかな、て思ったから。
俺なんかにかまけて、大事なことを忘れてたら大変だ。
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あ、俺、左手にお皿とフォーク、うまく持ててる…。
「じゃ、改めて。宮田伊吹です、よろしく」
「え、えと、あの…、瑞原直央、です…」
そう言って宮田さんがまた手を出して来たから、俺はちょっと徳永さんを見てから(だって、交流しなくていいて言われてたのに、しちゃったらマズイかな、て思って)、宮田さんの手を取った。
さすがに目の前に差し出された握手の手を無視できないから。
「それで瑞原くんは、どうして今日ここに? 仁の会社に新しく入った人なの?」
「えと、そういうわけでは…」
何となく徳永さんがおもしろくなさそうな顔してて、俺はドキドキしながら宮田さんの質問に答える。
やっぱ俺みたいのが、自分の友だちと喋んの、ヤなんだろうな…。
「ミヤ、直央くんはそういうんじゃないの。初めてで緊張してんだから、あんま話し掛けんな」
「そうなの? 直央くん? ふぅん。大丈夫だよ、直央くん。俺は仁の友だちだし、そんなに緊張しないでね?」
「は、はぁ…」
徳永さんが間に入っても、宮田さんはニコニコしながら話し掛けてくる。
『俺は仁の友だちだし』て、徳永さんの友だちだから緊張してるのに~!
「とにかく! 今日は直央くんいるから、お前の相手してる暇はないの。じゃあな」
「はいはい、とりあえず一旦退散しますよ。つか仁、お前に声掛けてほしそぉ~にしてる女の子たちの視線、あんま無視すんなよ? 女子は怖~いからね」
徳永さんは無理やりな感じで話を終わらせて、宮田さんとバイバイした。
それにしても気になるのは、宮田さんの最後の言葉。徳永さんに声掛けてほしそうにしてる女の子?
そぉーっと会場の中を見回してみたら、…………うん、いっぱいいる感じ。女の子同士で話してる人たちは、大体徳永さんのほうを見てる(そうじゃないな、て人は宮田さんのほうだ)。
「ったく、ミヤのヤツ」
「あの、徳永さん、」
「あ、直央くん、次何食べる?」
もっと宮田さんとお話したら? とか、徳永さんのこと見てる女の子に声掛けたほうがいいんじゃ? とか思ったのに、徳永さんはあっさりと俺のほうを向いた。
「ねぇ徳永さん、あの、いいの?」
「何が?」
「宮田さん」
「いいよ、別に。アイツとは今ここじゃなくても、よく会うし」
「じゃあ、女の子は? 徳永さんに、声掛けてほしそうにしてる、て」
一応、そこも確認してみる。
俺にはよく分かんないけど、声掛けるとか、交流とか、もしかして仕事にも関係してくるんじゃないのかな、て思ったから。
俺なんかにかまけて、大事なことを忘れてたら大変だ。
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けいったん ⇒ No title
美丈夫の徳永に 愛情だだ漏れの態で 見守られながら ノホホ~ンと ご馳走を食べてる直央くん♪
キラキラの宮田王子と握手し、「可愛いーー!」とまで言われた直央くん♪
女の嫉妬は、怖いわよ。。。
ヒィ---!!!ΣΣ(゚Д゚;ノ)ノザザザザッ!!...byebye☆
キラキラの宮田王子と握手し、「可愛いーー!」とまで言われた直央くん♪
女の嫉妬は、怖いわよ。。。
ヒィ---!!!ΣΣ(゚Д゚;ノ)ノザザザザッ!!...byebye☆
- |2011.08.05
- |Fri
- |15:13
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
2人のイケメンから「かわいい」を連発される直央くん。
何でそんなこと言われるのか、全然分かってないですが、直央くんは直央くんなりに、徳永さんのお仕事とかいろいろ心配してますが…(笑)
怖~~い女の嫉妬に、太刀打ちできるでしょうか!?
(というか、鈍感な直央くんは、それに気付くんでしょうか!?)
コメントありがとうございました!
何でそんなこと言われるのか、全然分かってないですが、直央くんは直央くんなりに、徳永さんのお仕事とかいろいろ心配してますが…(笑)
怖~~い女の嫉妬に、太刀打ちできるでしょうか!?
(というか、鈍感な直央くんは、それに気付くんでしょうか!?)
コメントありがとうございました!