スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
one night in heaven (30)
2011.05.18 Wed
「亮ー…」
「…ん?」
イチゴを飲み込んだ睦月は、そのまま亮に抱き付き、コテンと亮の肩に頭を乗せた。
甘えて来るその姿はかわいいんだけれど、どこまで理性が保てるのかと、亮は少々心配にもなる。
「すごいねぇ、亮。お風呂から景色見えて」
「ねぇ」
「…もったいないな、お風呂上がって、寝て起きたら、もう終わりだ」
睦月は少し寂しそうに、目を伏せた。
特別な時間が終わるのは、やっぱり寂しい。…夢の時間に終わりは付きものだけれど。
「じゃあ、また来ようね、むっちゃん。…ま、いつになるか分かんないけど」
「ここに? またここ来る?」
「ここがいいの?」
「んー…ここじゃなくても、どこでもいい。亮と一緒なら」
笑えるくらいにお家大好きで、お出掛けなんて言語道断の睦月が、少しだけ乗り気になっているのに気をよくして、亮がそう提案してみれば、睦月は想像以上の返事をくれる。
嬉しくなってキスをすれば、唇はイチゴ味。
睦月は基本的に面倒くさいことが大嫌いで、けれど、亮と一緒ならまぁいっかな、ていうスタンスなのが、実はちょっとどころでなく、嬉しい。睦月の特別でいられることが。
「…むっちゃん、好き」
「ぅ? …俺も好き、だけど?」
今更恥ずかしくなったのか、睦月はキョロキョロと視線を彷徨わせた後、ポツリと呟くように言った。
「あっ、てか亮! ッ、うわっ…!」
「え、何? て、ちょっ…」
亮の両肩に手を突いて、勢いよく睦月が立ち上がるものだから、うわーむっちゃん、大事なところが目の前に…と亮が焦ったのも束の間、いつもより温めの温度設定とはいえ、いつもより長く入っていたせいもあってか、睦月がクラリと足元をふら付かせた。
「大丈夫、むっちゃん!?」
「だいじょー…」
全然大丈夫じゃない人に、大丈夫? と聞くことほど無意味なことってあるだろうか。
睦月は、全然まったく大丈夫でない様子で、大丈夫と言おうとして、亮の腕に抱き留められた。
「ゴメン、ゴメン、長く入りすぎたよね? もうお風呂上がろうね、むっちゃん」
「それよりも、亮…」
睦月を抱き上げて風呂から上がろうとする亮の腕に、睦月の手が重なった。
その瞳は、まっすぐに亮を見つめている。
「え、むっちゃん、何?」
「出掛けるトコ……今度はあの遊園地……観覧車以外も乗るんだから…」
グッタリとしながらも、それだけはしっかりと言って、腕の中の睦月は目を閉じた。
遊園地? 観覧車以外?
そこから連想されることは、たった1つしかない。
亮の顔が蒼褪めていくのを、目を閉じてしまった睦月は、知る由もない。
「………………、えーっと…」
とりあえず、お風呂から上がったら、デザートでも食べよっか?
だってねぇ、今夜はまだ終わらない。
夢の時間はまだ終わらない。
まだまだ一緒に、甘い夢の続きを見ようよ。
「ね? むっちゃん」
「…ん」
back
*END*
「…ん?」
イチゴを飲み込んだ睦月は、そのまま亮に抱き付き、コテンと亮の肩に頭を乗せた。
甘えて来るその姿はかわいいんだけれど、どこまで理性が保てるのかと、亮は少々心配にもなる。
「すごいねぇ、亮。お風呂から景色見えて」
「ねぇ」
「…もったいないな、お風呂上がって、寝て起きたら、もう終わりだ」
睦月は少し寂しそうに、目を伏せた。
特別な時間が終わるのは、やっぱり寂しい。…夢の時間に終わりは付きものだけれど。
「じゃあ、また来ようね、むっちゃん。…ま、いつになるか分かんないけど」
「ここに? またここ来る?」
「ここがいいの?」
「んー…ここじゃなくても、どこでもいい。亮と一緒なら」
笑えるくらいにお家大好きで、お出掛けなんて言語道断の睦月が、少しだけ乗り気になっているのに気をよくして、亮がそう提案してみれば、睦月は想像以上の返事をくれる。
嬉しくなってキスをすれば、唇はイチゴ味。
睦月は基本的に面倒くさいことが大嫌いで、けれど、亮と一緒ならまぁいっかな、ていうスタンスなのが、実はちょっとどころでなく、嬉しい。睦月の特別でいられることが。
「…むっちゃん、好き」
「ぅ? …俺も好き、だけど?」
今更恥ずかしくなったのか、睦月はキョロキョロと視線を彷徨わせた後、ポツリと呟くように言った。
「あっ、てか亮! ッ、うわっ…!」
「え、何? て、ちょっ…」
亮の両肩に手を突いて、勢いよく睦月が立ち上がるものだから、うわーむっちゃん、大事なところが目の前に…と亮が焦ったのも束の間、いつもより温めの温度設定とはいえ、いつもより長く入っていたせいもあってか、睦月がクラリと足元をふら付かせた。
「大丈夫、むっちゃん!?」
「だいじょー…」
全然大丈夫じゃない人に、大丈夫? と聞くことほど無意味なことってあるだろうか。
睦月は、全然まったく大丈夫でない様子で、大丈夫と言おうとして、亮の腕に抱き留められた。
「ゴメン、ゴメン、長く入りすぎたよね? もうお風呂上がろうね、むっちゃん」
「それよりも、亮…」
睦月を抱き上げて風呂から上がろうとする亮の腕に、睦月の手が重なった。
その瞳は、まっすぐに亮を見つめている。
「え、むっちゃん、何?」
「出掛けるトコ……今度はあの遊園地……観覧車以外も乗るんだから…」
グッタリとしながらも、それだけはしっかりと言って、腕の中の睦月は目を閉じた。
遊園地? 観覧車以外?
そこから連想されることは、たった1つしかない。
亮の顔が蒼褪めていくのを、目を閉じてしまった睦月は、知る由もない。
「………………、えーっと…」
とりあえず、お風呂から上がったら、デザートでも食べよっか?
だってねぇ、今夜はまだ終わらない。
夢の時間はまだ終わらない。
まだまだ一緒に、甘い夢の続きを見ようよ。
「ね? むっちゃん」
「…ん」
back
*END*
- 関連記事
-
- もうさようならの時間 (1) (2011/05/24)
- one night in heaven (30) (2011/05/18)
- one night in heaven (29) (2011/05/17)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
けいったん ⇒ 夢一夜、愛千夜
【夢一夜、愛千夜】
いつだって どこだって
愛する人が、愛してくれる人が、 傍にいる幸せ
特別な時間は 終わっても
二人の時間に 終わりはない
これからも ずっと 一緒だよ
「如月さまに 感謝と激励を込めて 捧げます┏○))ペコ」
亮と むっちゃんの すこぶる甘~い時間をを 見せて下さって ありがとぉ!! d(≧▽≦*)超嬉しぃ~!!!
これからも 二人の甘い ひと時の お仲間にしてね♪
色々と大変でしょうが、メゲズに いつもの如月さまで...(○ゝз・)b⌒byebye☆
いつだって どこだって
愛する人が、愛してくれる人が、 傍にいる幸せ
特別な時間は 終わっても
二人の時間に 終わりはない
これからも ずっと 一緒だよ
「如月さまに 感謝と激励を込めて 捧げます┏○))ペコ」
亮と むっちゃんの すこぶる甘~い時間をを 見せて下さって ありがとぉ!! d(≧▽≦*)超嬉しぃ~!!!
これからも 二人の甘い ひと時の お仲間にしてね♪
色々と大変でしょうが、メゲズに いつもの如月さまで...(○ゝз・)b⌒byebye☆
- |2011.05.18
- |Wed
- |16:22
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Rさん
初めまして。
本当にもったいないほどのお言葉、ありがとうございます。
Rさんはこの2人がお気に入りですか!
むっちゃんがずいぶんかわいい仕上がりになりましたが、いかがでしたでしょうか。
今後も、かわいがってやってください(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
本当にもったいないほどのお言葉、ありがとうございます。
Rさんはこの2人がお気に入りですか!
むっちゃんがずいぶんかわいい仕上がりになりましたが、いかがでしたでしょうか。
今後も、かわいがってやってください(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
キャーーーー!!
何か…何か……すっごい素敵なんですけどっ!!!!
な…何てもったいないほどのご褒美。
お話書いてて、ホントに良かった。けいったんさんを始め、みなさんに読んでもらえて、本当に良かった。
ありがとうございます。
ジャンルは何だか波乱万丈な感じになってますが、せめてお話の中だけでも、みんな(書き手も含めて)が楽しんでもらえたらいいな、と思います。
コメントありがとうございました!
何か…何か……すっごい素敵なんですけどっ!!!!
な…何てもったいないほどのご褒美。
お話書いてて、ホントに良かった。けいったんさんを始め、みなさんに読んでもらえて、本当に良かった。
ありがとうございます。
ジャンルは何だか波乱万丈な感じになってますが、せめてお話の中だけでも、みんな(書き手も含めて)が楽しんでもらえたらいいな、と思います。
コメントありがとうございました!