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Queen Beeの眠れぬ夜 (4)
2011.04.07 Thu
(だって早ぇし!)
早くイカせようとしていたのも事実だが、それにしたって早漏すぎると思う。
彼女とするときもこんななの? つか、彼女いんのか? なんて、さっきまでフェラをしてあげていた男に対して、水瀬は大変に失礼なことを思っていた。
「あ、チャイム…。これ予鈴だよね?」
「うん」
「先輩、先行って? こっから一緒に出てくトコ、誰かに見られたくないでしょ?」
この時間、絶対に用事のない場所から2人して出て来れば、何かあったのだと勘繰られても止むない。
嘘か誠かこの先輩も彼女持ちのようなので、余計な噂が立っても困るだろうと気遣うふりをして、さっさと先輩を体育倉庫から追い出した。
(あー…ダルイなー。次何だっけ。サボっちゃおっかなぁ)
水瀬は、英語以外は成績優秀で、テストでも80点以下は取ったことがないし、裏ではこんなことをしていながら、表面上は素行が悪くないため、教師受けもいい。
授業をサボるということも滅多にないから、1時間くらいサボったところで、どうということもないだろう。
水瀬は精液まみれのティシューを放り投げると、舐めていた飴も吐き出した。
本鈴が鳴り、周囲が静まり返ったのを確認すると、水瀬はこっそりと体育倉庫から出た。ここならサボるのに見つからないかもしれないが、ゆっくりするには環境が劣悪過ぎだ。
時間を潰せる場所と言ったら、やはり保健室だろう。適当な理由を付けて、ベッドで寝かせてもらおう。
「お邪魔しまーす」
先生の声や、時々生徒の笑い声の漏れる廊下を通って保健室まで行くと、水瀬はソッと戸を開けた。
「ぅん? 何? サボりか?」
水瀬が声を掛ければ、机に向かっていた保健医の野田佳織(ノダ カオリ)が振り返った。
もちろんサボり目的で来たのだけれど、一応『先生』なんだから、そんなこと軽々しく言わないでもらいたい。
「お腹痛いの。寝かして」
「ん。2年…何組だっけ?」
「3組、水瀬環」
「2年3組水瀬環、はらいた。はい、ベッドそっち」
佳織はベッド使用者の受付簿に、水瀬の名前と症状を書き込むと、ボールペンの先でベッドを差した。
「薬飲むか?」
「いらない」
「そりゃそうだ」
薬はいらないけれど、さっきフェラしてやってから口も濯いでいないということに気が付いて、水瀬は流しのところで何度かうがいをしてから、ベッドに向った。
水瀬がもそもそとベッドに潜り込むと、佳織はその周りを囲むカーテンを引いてくれる。
これだけ物分かりのいい保健医だというのに、意外にも隣のベッドは空いていて、サボりで来たのは水瀬だけだったらしい。
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早くイカせようとしていたのも事実だが、それにしたって早漏すぎると思う。
彼女とするときもこんななの? つか、彼女いんのか? なんて、さっきまでフェラをしてあげていた男に対して、水瀬は大変に失礼なことを思っていた。
「あ、チャイム…。これ予鈴だよね?」
「うん」
「先輩、先行って? こっから一緒に出てくトコ、誰かに見られたくないでしょ?」
この時間、絶対に用事のない場所から2人して出て来れば、何かあったのだと勘繰られても止むない。
嘘か誠かこの先輩も彼女持ちのようなので、余計な噂が立っても困るだろうと気遣うふりをして、さっさと先輩を体育倉庫から追い出した。
(あー…ダルイなー。次何だっけ。サボっちゃおっかなぁ)
水瀬は、英語以外は成績優秀で、テストでも80点以下は取ったことがないし、裏ではこんなことをしていながら、表面上は素行が悪くないため、教師受けもいい。
授業をサボるということも滅多にないから、1時間くらいサボったところで、どうということもないだろう。
水瀬は精液まみれのティシューを放り投げると、舐めていた飴も吐き出した。
本鈴が鳴り、周囲が静まり返ったのを確認すると、水瀬はこっそりと体育倉庫から出た。ここならサボるのに見つからないかもしれないが、ゆっくりするには環境が劣悪過ぎだ。
時間を潰せる場所と言ったら、やはり保健室だろう。適当な理由を付けて、ベッドで寝かせてもらおう。
「お邪魔しまーす」
先生の声や、時々生徒の笑い声の漏れる廊下を通って保健室まで行くと、水瀬はソッと戸を開けた。
「ぅん? 何? サボりか?」
水瀬が声を掛ければ、机に向かっていた保健医の野田佳織(ノダ カオリ)が振り返った。
もちろんサボり目的で来たのだけれど、一応『先生』なんだから、そんなこと軽々しく言わないでもらいたい。
「お腹痛いの。寝かして」
「ん。2年…何組だっけ?」
「3組、水瀬環」
「2年3組水瀬環、はらいた。はい、ベッドそっち」
佳織はベッド使用者の受付簿に、水瀬の名前と症状を書き込むと、ボールペンの先でベッドを差した。
「薬飲むか?」
「いらない」
「そりゃそうだ」
薬はいらないけれど、さっきフェラしてやってから口も濯いでいないということに気が付いて、水瀬は流しのところで何度かうがいをしてから、ベッドに向った。
水瀬がもそもそとベッドに潜り込むと、佳織はその周りを囲むカーテンを引いてくれる。
これだけ物分かりのいい保健医だというのに、意外にも隣のベッドは空いていて、サボりで来たのは水瀬だけだったらしい。
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